手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

鳥取の職人

2009-04-27 16:43:46 | Weblog
鳥取には若い職人と言われる人が結構います。知らないだけで、

ほんとに本物のもの作りがしたいという方々です。

先日会ったのは、指物師です。指物師とは、箪笥や重箱

のような箱物を作る職人です。

最近は、なんでもしないと生きていけないので、何でも作りますが、やはり

本職の指物にこだわります。

 木を選び(銘木)、そして気に入った箱を作る。

思うようにできたら満足する。まさに、職人気質ですね。

良い物を見ることから始まり、それをまねする。

そして、技術を覚える。 石の上にも3年・・・。

3年で習得できれば大した者です。

この指物やさんは、今宮大工の仕事に挑戦しています。














漆の仕事

2009-04-23 07:36:57 | Weblog
上塗りですが、朱塗りであったり潤み塗り(うるみぬり)であったり、

溜塗(ためぬり)だったり、黒塗りだったりお好みに合わせて塗り

上げます。

 まず、朱塗りです。赤い色です。 朱粉と漆(無油漆 朱合い漆)

を混ぜて作ります。混ぜる比率で色合いが違ってきます。

朱色は、非常に化学反応しやすいので取り扱いが難しいです。

根来塗りが有名ですが、中塗りを黒にして朱を上塗りします。

ところどころを研ぎだして、中塗りの黒を霞のように出します。

 次は 溜塗りと呂色磨きです。











漆の仕事

2009-04-22 09:51:40 | Weblog
下塗り 中塗 上塗で完成します。 下塗りは、普通黒漆でします。

下塗用の無油漆を使います。次に塗り上げるのに、食いつきを良く

するためです。

乾いたら、炭か耐水ペーパー#600程度で研出します。

中塗は、上塗りの前段階なので丁寧に塗り上げます。

表面が平らになっていることが条件ですので、塗り上げる前の

研ぎ出しが重要です。


   次は上塗りです。

漆の仕事

2009-04-21 15:57:14 | Weblog
道具の話をしましたが、今日は下地の話です。下地仕事は、表からは

見えません。

布張りや地の粉そして錆漆(砥粉と漆を混ぜたもの)でしっかり

木地固めをします。

固まってしまうと、石のように固くなります。 乾いた後、砥石で

表面を研ぎだします。 ペーパーでは、なかなか平らに研けません。

3層くらいに重ね塗りをていきます。

このくらいすれば、木地は丈夫に守られますね。


次は、下塗りです。




漆の仕事

2009-04-20 07:34:56 | Weblog
漆の仕事は、礼儀で始り礼儀で終ります。というのは、道具と漆の真剣

な向き会いだからです。

 漆道具は、丁寧に愛して使えば一生持ちます。 言いすぎかな?

そのくらい、長持ちがします。 塗師にとって、刷毛は命。 

使いはじめに、保護のために付けて置く油を丁寧に漆で洗い落と

さなければなりません。

それに、時間をかけます。 終ったあとは、刷毛についた漆を油

で落とさねばなりません。

それを怠ると、漆はきれいには塗れないのです。

丹波の漆

2009-04-19 21:45:35 | Weblog
最後の呂色仕上げで、丹波の漆を使いました。まず、中国産と比べ

香りが違います。良い香りがするんですよ。あの臭さがありません。

よく伸びるし、光沢がぜんぜん違います。

出来上がりが楽しみ・・・。

  

杉の草木染のスカーフ

2009-04-18 08:02:27 | Weblog
鳥取県智頭町は、鳥取市から南に35Kmほどの山間の町です。

昔は、参勤交代のときの宿場町であり、今でもその面影は残っています。

山林の町としても有名で、石谷邸はその当時の発展振りの象徴的な建築物

と言えましょう。

 梶川みづほさんは、20年来豊富な山の恵みを使って草木染をしています。

昨日は、杉の汁で染めたスカーフを見せてもらいました。

 上品な桜色でしたが、杉がこんなにきれいに染まるとは・・・・


感動しました。

わっぱ弁当で楽しい食事

2009-04-17 08:04:22 | Weblog
智頭百年杉に拭き漆で仕上げた「わっぱ弁当」。やっぱりご飯がおいしいですね。

なっていってもふっくらしていておいしい。 ご飯も、弁当箱の中で呼吸をしてい

ます。漆で仕上げた弁当は、その呼吸をやさしく受け入れてくれます。

 弁当とごはんの、あうんの呼吸。 おいしく楽しい弁当をしてみては?

 
      手づくり 智頭百年杉わっぱ弁当 拭き漆塗り仕上げ
    
お問い合わせは    會州堂 まで
            鳥取市川端2丁目211
             TEL  0857-23-3917
             Mail kbtwings@hal.ne.jp

 

蒔絵表彰楯

2009-04-16 07:40:09 | Weblog
世界砂像選手権大会の優勝者が決まりましたね。オランダのリーガスさん。


「さまよえるオランダ船の物語り」。 写真で見ましたが、実物を間近で見て

みたいものです。

 優勝者の蒔絵表彰楯は、弊社で納品しました。日本の伝統を生かした、すばらし

い楯ですね。これからも、いろいろなところで利用していただきたいと思います。


        會州堂 
       鳥取市川端2丁目211
       TEL 0857-23-3917