手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

朱漆塗りは難しい時期

2012-09-08 20:57:53 | Weblog
 残暑が厳しい毎日です。

 雨も降ったり止んだり。 蒸し暑さが続きます。

 このような気候の時は、生漆はよく乾きます。

 が、厄介なのが 朱漆です。

 乾きが早いので、色が変化する、厚めに塗ると縮が出るという失敗が起こります。


 どうしたらいいのか? ということですが、温度と湿度を調節します。

 クーラーをかけた部屋で、温度調節しながら仕事をするしかありません。

 一般の職人さんは、この時期には 朱塗りはしません。

 下地作りに専念します。

 どうしても納期があるという場合は、以上のように漆の乾きを調節して行います。

 あの綺麗な 朱の色が、うるみのような色に変化しして、驚くことがあります。


 しかし、ゆくりと乾かしてやると、綺麗な朱の色を出すことができるのです。

 


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