手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

8月最後の日

2011-08-31 11:17:02 | Weblog
猛暑続きの8月だった。

しかし、盆が過ぎたごろから少しは涼しくなった気がする。

いつも感じるのだが、日本の四季のすばらしさを・・。

大雪が降っても、ちゃんと雪が消え春が来る。

暑い暑い夏といっても ちゃんと秋は来る。

稲は実り 果実も実り 収穫の時が来る。

そして、野山は静かになって冬を迎える。

1年365日。

日に日に季節は変わっていく・・。

秋に向かって 木々の葉は 色づき 実も膨らんでいく

夕暮れも早くなってきた

賑わった海水浴場は もう秋の風景・・・・


静かに 自分を見つめ 未来を見つめて 


じっと考える 


そんな季節になってくる・・

どじょうは金魚になれない

2011-08-30 06:08:49 | Weblog
野田さんが新しい民主党首に選ばれた。

代表選の演説が丁度野田さんだったので聞き入ってしまった。

感動した。県議会議員の時から続けてきた辻説法が勝敗を決めたような気がした。

ニュースを聞くと、やっぱりあの演説で票が増えたようなことを言っていた。

久しぶりに聞く、人情味のある良い演説だった。

野田さんは苦労人なんですね。

自分の経験から生まれた野田政治学・・。

「どじょうは泥臭くて、金魚にはなれないんです。私は、どじょうの政治をしたい。国民の為に汗をながしていきたい。命がけで頑張ります」

「転がり落ちていく雪だるまを坂の上までみんなで押し上げていきたい・。」

 誠実さと素朴さを感じた。

残された来年9月までの期間に、野田さんは大変な使命と期待を背負ってしまった。

松下政経塾1期生。松下幸之助の情熱が沁み込んだ野田さん。

多いに期待したいものだ。

市民運動家のヒューマニズムで、日本は混乱した。

心の通わなかった菅首相。小手先の自己論理を優先し、独善的だった菅直人。

菅政権の失政の検証を、徹底的に行なって欲しい。

きちんとした国家感で、震災の復興復旧、原発事故の終息と今後の対策、円高の解決、
経済復興、安全保障問題、領土問題、対中国、対ロシア、対朝鮮問題の対応。

やることは山積みだ。

それよりまず、民主党内をまとめて欲しい。

どじょう首相は、前の首相より期待は少しは持てるような気がする。


権力闘争はごめんだ

2011-08-27 05:36:08 | Weblog
ようやく菅首相が退陣した。 市民運動家による政府の運営は、震災による国難を混乱させ外交問題をなおざりにし、最後は経済をぐらつかせ、最後まで居座り続けた。

正直なところ、ほっとした。最後まで、首相の資質を問われ続けた菅直人氏であった。

退陣表明も、自己評価に終わり肝心な失政に対する反省はなかった。


民主主義は数の論理と民主党を牛耳る、党員停止の処分を受けている小沢一郎。

党内が不一致状態で、自民党の派閥主義を髣髴させるこの度の乱立党首代表選挙。

日本の首相が、2年でまた2人変わった。

次の人も、また変わるだろうと予想がつく。



60年続いた自民党政権で造り上げられた国家の仕組みは、相当頑丈なものということがわかった。

官僚大国日本。 官僚を敵に回して混乱を引き起こした菅首相。


政治主導は理想。現実は官僚といかに仲良くしていくことが出来るか・。

これが日本国家なのである。


もうだれでもいい。 被災地の復興復旧をきちんとして欲しい。

安全保障の問題もきちんとして欲しい。

とにかく、日本の国民を安心させて欲しい・・。


もう権力闘争はごめんだ・・。






熊野の筆生産間に合わない

2011-08-25 07:20:26 | Weblog
なでしこジャパンが、ワールドカップ優勝の快挙を達成し、国民栄誉賞を受賞した。

世界を制覇したなでしこイレブンに広島県熊野町で生産されている「熊野産化粧筆」が贈られ、それが話題となって熊野筆は生産が間に合わなくなったという。

江戸時代末期から続くこの地場産業。化粧筆、毛筆、画筆合せて年間5000万本が国内外に
販売されるという。

確かにこの熊野の筆は、書道用に昔から有名でブランド品であった。

最近は化粧筆として、世界中から引き合いがあると聞いていた。

魔法の筆 熊野産化粧筆。

商品名は贈られた化粧筆は、「基本ブラシセット ベーシック 椿」(3万3075円)。7本セットで特別に各選手の名前が彫られ、キリ箱に入っている。


枝野幸男官房長官は「世界一に輝いたチームにふさわしいものとして、世界に誇れる日本の工芸品の中から選んだ」と説明した。

なかなか良い選択だったと思う。
  


落ち込んでいた日本に、勇気と誇りと元気を与えてくれたなでしこにふさわしいプレゼントだ。


今度は、ロンドンオリンピックに向けて熱い予選が始まる。


この化粧筆でお化粧したイレブンが、どんな試合をしてくれるのか楽しみだ・・。





鳥取市の行方

2011-08-24 04:41:38 | Weblog
昨日市庁舎移転に関する条例案が、臨時市議会で否決された。

理由
条例案が 賛成○ 反対×しかないのは不備(対案が示されていない)

房安光議員(青谷選出)は、強く主張した。これが否決の大きな要因だそうだ。


条例の真意は、反対の条例ではなく 市民を交えて、透明度を高めて もう一度きちんとした計画のもとに市庁舎のあり方を考えて見ませんか?というものと理解している。


そもそも、誰の為に何の為に市庁舎を新築するのか、という問題だと思うのだが・。


背後に是が非でも移転新築しなければならないという、ダークな事情があるとしか思えない。


本庁舎の跡地利用も充分討議されておらず、決まってもいない。

挙句の果ては、本庁舎周辺の自治体や住民、商店街の人を集めて検討委員会を開きたいと
言っている。 いまごろになって・・・・・。


何おかいわんや・・・。 やっていることが支離滅裂としか言いようがない。


周辺の人たちの理解も、鳥取市は取りつけていないのが実態である。


10億とも20億とも言われている、駅裏のダイエー跡建物買収も、市民に充分に情報提供されないままいつの間にか決定し、市民課がごっそり抜けていって、商店街が大きなダメージを受けたという話も良く聞いた。


駅南庁舎の利用も、3階などは充分利用されていないと聞く。

その利用も充分市民に公開されていない。


鳥取市の根幹市庁舎移転に対して、都市構想の全体像がまったく見えてこない。

こんな杜撰な計画が、国民の税金を使って行なわれようとしている。

それも、有権者の1/3が反対している不透明な計画を、是が非でも実行しようとする訳は
なんだろうと思ってしまう。


合併特例債も、"秋の国会に延期できるような法案を提出すると考えてる"と、片山総務大臣が述べている。



どちらにせよ、馬鹿馬鹿しいやら・・・・・。

プロの政治家がやっている仕事とは思えない。



ホンとに豊かな街を建設しようとしているのだろうか?

パフォーマンスだけで、豊かになることはない。



家族が猛反対しているのに、大借金をして新築移転しようとしている いかれた親父の姿を思い浮かべる。

  鳥取から引っ越します・・といわれた主婦の言葉を思い出す・・。


    ああ~~~ため息・・・












ちょっと安堵

2011-08-23 12:26:52 | Weblog
朝から雨が降っている

盆過ぎから 高温熱射の猛烈な暑さも雨とともに冷えていった

震災後 菅政権が復興に混乱を引き起こし 国家の機能が麻痺してきた

辞職をせずに 延命を続けてきた菅首相も 年貢の納め時をやっと悟ったようだ

ほっとしたと言うか ちょっと安堵の気分である

降る雨に 汚いものを全て流して欲しい気持ちである


しかし、鳥取市は今後どうなっていくのか 気持ちが休まらない


 あまりに どろどろ ぐちゃぐちゃになってしまった

市民の感情も複雑になってしまったような気がする


片山総務大臣も「将来禍根を残すような事例は、住民投票したほうがいい」と進言された。

議員は、良く言っている議会制民主主義とは何かをもっと勉強した方が良い。


市民は賢明であることを、肝に銘じておいたほうが良い・・。

我田引水の議員は、もう一度賢明な市民の神聖な審判を受けるべきかもしれない。


やっぱり 安堵できないようだ・・・




一息

2011-08-22 04:33:37 | Weblog
 最近とくにため息のつくことが多い・・・。

青色だったり 黄色だったり 灰色だったり・・・。


義母の三回忌法要も無事終えた・・。

遠いところから 親戚が集まってくれた・・

みんなの元気な姿が嬉しかった・・

和尚さんの説教が心に沁みる・・・

賑やかに供養できて 義母も喜んでいるだろう・・



日曜日の商店街は、閑古鳥が鳴いている。

しかし、ジャスコは大賑わい・・・。

昔は、田んぼだったのになあ・・・。大きな町が出来たということだなあ・・。

風景がまったく変わってしまったのを見て、そんなため息をつく・・。


元気を出せといっても・・、街は寂れるばかり・・。


マイナス思考はいけない!! プラス思考で・・と言いながら10年が過ぎた・。


久しぶりに穏やかな日本海を見た。

しばらくじっと夕暮れの水平線を眺めていた・・・

昔とまったく変わらない風景に、心が癒される。

信念を貫くこと・・・ 初心忘るべからず・・・口ずさむ・・。


鳥取はいいねえ・・、と久しぶりに帰ってきたものはそうつぶやく・・。

都会生活に疲れているようだ・・。


自然はユックリと時を刻み流れていく・・・



もう一度 頑張ろうかな・・・。






なぜ住民を信じられないのか?

2011-08-21 19:39:08 | Weblog
片山総務大臣が、米子市米子コンベンションセンターで開かれた「全国政策研究会」の講演の場で、鳥取市庁舎の移転新築の賛否を問う住民投票条例が特別委員会で否決したことに触れられた。

「住民投票が出来ると記されている鳥取市の自治基本条例は飾りじゃない。」と述べ、

住民投票に消極的な鳥取市と市議会を批判した。


「そもそも首長や議員は市民から選ばれているのになぜ市民を信じられないのか?重要な課題や将来に大きな禍根を残すかもしれないケースでは、住民投票をした方がいい・・。」


移転新築財源に対しては、「全国の自治体があちこちで使えば、交付税の必要量は増えるが、交付税は減ることはあるが増えることはない。得だ得だといって借金してその面倒を
国がどうして見れるのか!!所管大臣の私が「結構危険ですよ」と言っていることを頭に
入れて欲しい」と語った。

 (8月21日 読売新聞 より抜粋)

よくぞ言ってくれたと思った。

これほどまでに、物事の考え方が片山総務大臣と竹内市長が違っていることに、愕然とせざるを得ない。

また市長に追随して反対している市議会議員も、自分達の立場が市民の代表であることをまったく度外視して、議会民主主義を唱える資格はまったくない。

「結構危険ですよ」と忠告された片山総務大臣の進言、平井鳥取県知事の「住民投票は
受けて立ったらどうですか」との進言。

竹内市長は、これらの進言を無視するようなことがあれば、結果は間違いなく将来に大きな
禍根を残すことになるだろう。

66年前、日本が負けるとわかっていた戦争に無理やり突入し、多くの犠牲と侵略という
歴史的な負の財産を子孫に残したことを忘れてはなるまい。

   
   







ため息

2011-08-20 09:00:42 | Weblog

 特別委員会の討議と採決の結果、住民投票条例案が否決された。

 反対5 賛成3


 反対議員 上杉栄一(新)
      
      高見則夫(清和会)

      房安光 (新)

      石田憲太郎(公明党)


      森本正行(新)

 賛成議員
      寺垣健二(結)

      橋尾泰博(結)

      角谷敏男(共産党)


 反対派は、独自の住民投票条例案を検討し9月の定例会に向ける意向もみせた。


 ここまで、噛み合わないとすると深刻である。



 市長と市議会は、一段と市民から乖離した存在になっていくような気がする。


 市民なき市議会の存在も、これから市民に大きな影響を与えていくことになるの
 は必至であろう。

今までの鳥取市政のあり方が、市民によって問われる時が、ようやく来た気もしないでもない。









議会の行方

2011-08-19 08:51:44 | Weblog
18日 市民の会代表3人の意見陳述そして竹内鳥取市長への質疑がなされた。

平行線で審議が夜までなされ、特別委員会での討論と採決は19日に延期された。

市民50人が傍聴席し、この問題の関心の高さがうかがわれる。

傍聴席に入れなかった人の為に、審議の中継映像を別室(100人程度)用意している。

今からでも遅くはない。市民との溝をこれ以上深くして欲しくない。

白紙にすることが負けでも勝ちでもない。

市民あっての市庁舎である。

市庁舎は、市長のものでも市議会議員のものでもない。

市民のものである。

5万304人の署名を無視して事が進めば、取り返しのつかないことのなるのは明白だ。


勇気を持って、「住民投票を受けて立ったらどうですか?」と進言された平井知事の
言葉を、素直に受けたら良いのではないだろうか。

このままでは、菅直人さんのように孤立して、基盤を失う結果になりかねない。


議会の行方が気になるところだ・・。