手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

塗師の道具

2009-02-19 08:01:49 | Weblog
漆を塗るというのは、ラッカーなどを塗るのとぜんぜん違う。まず道具が必要です。 刷毛(各種数本) 風呂 へら(数本) 定盤 漆(各種)研ぎ出し用耐水ペーパー(各種) 炭 溶液(各種)小刀 その他。 最低このくらい必要です。

漆は、性質が他の塗料と比べてぜんぜん違います。漆は、温度20度以上 湿度70%~80%が必要です。この条件に適しないといつまでも乾きません。

漆の成分にウルシオールがあります。そのウルシオールが、水分と反応して硬化するわけです。それが漆の乾きです。ですから、漆をきれいに乾燥させるために、風呂(ふろ)という乾燥機(木でできた箱)が必要になります。

刷毛の管理は重要です。漆で洗って使います。使用後は、油(植物)で洗ってきちん管理します。刷毛は、人毛が良いでしょう。

これをきちんとしないと、次に使えなくなります。名人は、何十年と道具を丁寧に使いきっていきます。そして、見事な製品を作り上げるのです。


     写真は 刷毛を作っているところです。



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