手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

鳥取の漆芸の歴史を見る

2011-10-29 07:12:02 | Weblog
鳥取市は、鳥取藩の城下町として栄えた。

昔の名残を偲ばせる町名が今も残っている。

職人町 庖丁人町 大工町 桶屋町 御弓町 材木町 茶町 元魚町 元大工町
大工町頭 薬師町 鍛冶町 

もっとあるかもしれないが、思い出せるところはこのくらい・・。

侍だけでは、町は形成されない。たくさんの職の人が住んでいたわけだ。

漆はというと、今も高級だが昔はもっと高級なもの。

それを扱う職人もそれなりの身分の人だった。

漆職人は大きく分けると、塗師(ぬし)と蒔絵師に分かれる。

木地に漆を塗る職人が塗師。それに、金や色漆で絵付けをする人が蒔絵師と呼ばれる。

現在鳥取に江戸時代から、塗師 及び蒔絵師の家柄の方がおられる。

有名なのは、木村家 平井家であろうか。

木村家は、池田家代々伝わる塗師の家柄である。

大正 昭和にかけて活躍された、木村宗春、泰之佑 兄弟。そして、平井照堂。

どうも両家は親戚筋である。

蒔絵師は、田中稲月。初代は、明治の気高郡立徒弟学校の学生であった。ここで蒔絵を習得され、石川県山中温泉で更に高度な蒔絵を習得された。それが、2代目として息子に受け継がれた。

因幡の蒔絵師として、すばらしいい作品を数多く残された。

昨日、木村宗春の息子さんから貴重な作品を見せてもらった。

因幡にふさわしい漆器であった。


 木村家 平井家の方々 前列木村家 後列 平井家


  田中稲月氏の 蒔絵 弁天如来


   木村泰之佑作 懐石盆


これらのすばらしい作品を、集めて展示会を予定している。

因幡の漆・・。忘れ去られないように・・継承していくことが必要である。


    鳥取の漆芸の歴史展示会を 11月に開催予定

   場所 會州堂   鳥取市川端2丁目211  TEL 0857-23-3917
             智頭街道商店街  鳥銀前






どくとるマンボウ氏が逝く

2011-10-27 07:44:52 | Weblog
どくとるマンボウ青春期を高校生時代 むしゃぼりついて読んだ。

旧制松本高校を出て東北大学医学部にいったまんぼう氏。

受験生だったそのころまんぼう氏に憧れた。

自由奔放でユーモアあふれる文体には、引き付けるものがあった。

遅刻した同級生が、「睡眠過剰」という始末書を書いて担当教師に提出していたのを思い出す。クラスは笑いに包まれた。

私も、物理の試験で難問に答えが出ず、一文を書いて提出した覚えがある。

まんぼう氏を真似た行為だったが、先生の反応は思い出せない。約40年前のことである。


どくとるマンボウこと、北杜夫さん。歌人(近代短歌)の斉藤茂吉の次男である。精神科医であった父の影響を受けて、自らも医者になり小説家になった。

「どくとるマンボ航海記」「昆虫記」「青春期」など人気の小説を書いた。

青い青春時代、北杜夫さんからたくさんの夢をいただいた。ユーモアもいただいた。

10月24日 霜降 の日に、腸閉塞で亡くなった。

天国でも、プカプカゆっくり楽しく過ごして欲しいものだ。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。






自転車運転の規制取締りの強化必要

2011-10-26 07:51:08 | Weblog
自転車事故が増えている。

今朝もぶつかりそうになりヒヤッとした。

それも、歩道から家に入ろうとした瞬間、通学の自転車がスピードを出してぶつかりそうになった。

こちらから逃げて事なきを得たが、女子学生は謝りもせず行ってしまった。

おまけに、耳にはイヤホンが付いていた。

鳥取県警は、平成23年10月1日から自転車運転に対しての罰則を強化した。

http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/572962/jitensyanotirasi.pdf

傘差し運転  携帯電話使用運転 ベル等の警音機の付いてない車両に対して、違反罰則がきつくなった。 罰金5万円である。

歩道の自転車運転は、相変わらず無謀な運転者が絶えないようだ。
 
警視庁は、もっと厳しい違反罰則を実施した。

先日、隣の男性が自転車同士の出会い頭の衝突で、全身を強く打って痛々しかった。

救急車や警察も呼ばず示談で済ましたようだが、時と場合ではそういうことは出来ないだろう。

自転車運転をする人に対して、もっと取締りを強化してほしいものだ。






霜降

2011-10-25 20:41:02 | Weblog
そうこう

二十四節季のひとつ

霜が降りるほどに寒くなる。

今年は10月24日 昨日でした。

そういえば暦どおり 寒くなりました。

旧暦は、やっぱりあたってますね。


朝晩の散歩道も、桜の落ち葉で かさかさという音が聞こえる頃になりました。

明日はまだ冷えるそうです。



諦めてはならない

2011-10-22 08:42:39 | Weblog
人生長く生きてくると、自分で自分のことをこんなものだと決め付けてしまうことがある。

こうなるともうそのまま生きていくしかない。

しかし、人生はいつも始まりだと新たな気持ちを持ち合わせている人は違う。

新しいものに挑戦することももちろんそうだ。

新しい出会いを求めて、積極的に会に参加することもそうだ。

人生知り尽くしたなどということはない。知らぬことばかりで恥ずかしくなってしまう。


知らない世界がまだまだたくさあるはずだ。

今知ろうとしているのは、人間ってなんだろう。知っているようで知ってない世界だ。

人間を無視してこの世の中はない。 家族 地域社会 国家 世界 宇宙と果てしなく
広がっていく。

しかし、その中心は自分である。その自分が良くわからない。

これでは、今後どうやって生きて行って良いかわからない。

ということで、秋の夜長をそこはかとなく考えてみた。

一度しかない人生。

生きているうちに、いろいろと諦めないで挑戦したいものだ。









鳥取市民美術展

2011-10-20 06:31:08 | Weblog
今回は、第50回記念展である。

私も初めて出展した。

漆額 「蒔絵因幡麒麟獅子」が入選した。

本堅地黒漆塗の板に蒔絵で麒麟獅子を描いたものだ。

この意匠は、蒔絵師故田中稲月氏の残された下絵を使わせていただいた。

師匠の田中稲月さんがお元気な頃は、私もその作品には感銘していても、自分自らが継承しようとは思わなかった。

亡くなる3日前、黒漆で塗るよう頼まれた”茶こぼし”をもって行った時、田中さんが
一言「いいでないか」と言ってくれたのが遺言になってしまった。

その後、今でも信じられないのだが、黙って天国に行ってしまった。

その言葉が、私の心に残り「漆をやる」気につながったと思う。

もともと父親が塗師(ぬし)だったので、私の素質は塗師の素質と思っていた。

蒔絵は非常に難しい。繊細なそして独特の世界がある。

私の蒔絵に取り組んだ最初の作品を、田中さんに見ていただけただろうか。

まだまだ未熟な腕前だが、これからもっと研鑽して行きたい。


    期間 10月16日(日)~23日(日)

    場所 鳥取県立博物館 

命の参観日

2011-10-19 06:04:02 | Weblog
昨日 鳥取市立美保南小学校(藤井健校長)で命の参観日があった。

そこにゲストとして招かれ、「復興に向けて私たちに出来ることはなんだろう?」という
テーマで話をした。 学級は6年2組。竹内先生も一生懸命この問題に取り組んでいる。

震災から7ヶ月たって、状況は刻一刻と変化している。人の気持ちも変化している。

しかし、被災地の状況は余り変化していない。むしろ、これからが本当の復興に向けての戦いが始まろうとしている。
現実を直視することの大切さ。そこから聞こえてくるほんとうの声。

小学生もいろいろ考えている。短い時間であったが、いろいろ話し合った。

福島県郡山市の小学校にメッセージを贈るようだ。

1000km離れた鳥取から郡山に命のメッセージを贈ることは、まことにすばらしいことだ。

小学生として出来ること・・。学校全体で、個人で、学級で・出来ることは何だろう?

印象的だったのは、「福島の野菜を食べる」「被災者に対して傷つくようなことをしない」というものだった。

もちろん、募金や物資を送る、節電、節水など意見が出た。

「心の支援」というところに目が向いたことにほっとした。

10年20年続くだろうこの復興!!これらの小学生が社会人になったころ、どう復興しているのか!!

風評は、被災地を苦しめ被災者に絶望を与えるものだ。

風評はあってはならない。 幾度とその苦しみを経験してきた日本だが、それが生かされていない。

これらの小学生達が大きくなって社会人となった時、人を思う優しい心を持ち合わせていてくれたら嬉しいことだ。

いまできること?  私は、この震災を通して様々なことを教えられた。

人間と人間が共存する社会。人と人との心のつながりこそ、命につながる大切な
教育であると思った。

昨日は、大変貴重な経験をさせていただいた。

藤井校長先生に感謝したいと思います。








鹿野町散策

2011-10-11 09:23:00 | Weblog

小春日和。

商店街の慰安旅行で鹿野町に行った。 最高の日和。


なんと 桜の花が咲いていた


  コスモスと黄色い花


 ボランティアのガイドさんが楽しく鹿野の町を案内してくれた

古い歴史のある町 鹿野。

街並みはきれいに整理され 気持ちよい。

亀井の殿様に対する感謝の思いが今も熱く伝わってくる


  幸盛寺(こうせいじ)山中鹿之助のお墓で説明を聞く


 お堀の鯉 と白鳥 凄い食欲



  丁度昼ごろ 山紫苑で食事でした。

  良い一日だった・・・ 最高!!





鳥取男声合唱団公演

2011-10-09 08:54:12 | Weblog
昨日、とりぎん文化会館梨花ホールにて、第6回鳥取男声合唱団定期演奏会が開催された。

大変な人気で、会場もほぼ埋まっていたようだった。

この度は、東日本大震災復興応援公演とあって、団も力を入れて練習したようだった。

震災の被害から復興に向けて、今日本が一丸となって突き進んでいるところだ。


今回の選曲は、”想い”をテーマにしたようだ。

1ステ 雪と花火(北原白秋作詞)は、恋する女性への”想い”

2ステ 希望という”想い”

3ステ 花に寄せて(星野富広作詞)は、 人間としてどうあるべきかの”想い”

    愛する母への”想い”


こうした”想い”をテーマにした歌声は、間違いなく来場された観客に感動を与えたに違いない。

私自身も、なにか熱いものがこみあげてきた。


1998年結成以来、合唱団が追い求めている数々の”想い”が、見事鎮魂歌として天国に
届いたのかもしれない。

終了後の打ち上げでは、団員全員の心が晴れ晴れとして、すがすがしかった。


今回もすばらしい歌声を聞かせてくれてありがとう!!




山里の秋

2011-10-07 06:45:22 | Weblog
世の中はなぜそんなにゴタゴタしているんだろう。

わしゃ 知らんわ


とカラスが、刈り入れが終わった田んぼで悠々と落穂拾いしていた。

山里は静かに 秋の深まりの準備をしている



わらぶきの家も山間の町には似合う



智頭急行の一両車が、のんびりと駆け抜けていった


  《ご案内》

  東日本大震災復興応援公演
  鳥取男声合唱団第6回定期演奏会いよいよ明日!!

  鳥取の男達の歌声は それはそれは哀愁があってしみじみとして良い・・

  三度の飯より 歌がすきという男達が二年がかりで練習してきた成果をご披露する

  是非 秋の夜を 男の歌声で楽しんでみては・・

    時  10月8日 午後6時開場 6時30分開演

    会場 とりぎん文化会館 梨花ホール

    一般 1000円