手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

鬱の時代は生命力溢れる時

2009-01-31 08:51:17 | Weblog
作家の五木寛之氏が、今の時代についてこう語りました。「今は、鬱の時代である。鬱は悪いことではない。鬱は生命力の溢れること。

悲しみや嘆きをマイナスと捕らえない新しい生き方を意識すべきだ」とプラス思考をするべきと説きました。誰と話しても良い話題がなかなか出てこないご時世。

五木氏が言うように、いまこそ原点に返りじっくりと次の時代に向かって、新しい生命力を見出す準備をする時かもしれない。

江戸時代の堆朱の香合

2009-01-30 08:05:42 | Weblog
昨日 江戸時代の堆朱の香合を拝見しました。流石の一言につきました。布袋様が
彫ってあり、周りは細い線引きや入り組んだ格子模様になっていました。昔の職人技が際立った逸品でしたね。

漆聖 松田権六先生は、「人に学ぶ」「ものに学ぶ」「自然に学ぶ」という有名な言葉を残されています。 良いものをたくさん見ないといけませんね。

 漆聖 松田権六
http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10002200090609300030107/

トリプロの今後

2009-01-29 08:11:19 | Weblog
鳥取の技術を連携させて地場産業の創生を創り上げて行くという、トットリプロダクツ協議会が設立しました。今だからこそ結束して、連携して地場産業を盛り立てて行くという目的は大変良いことです。

 しかし、ここには国の補助金も絡んでくるので、一部の企業に集中しないことが鉄則です。全体にいきわたるような政策や心配りを是非ともお願いしたいものです。

漆器がなぜ高価なのか

2009-01-26 08:16:34 | Weblog
漆製品は高価であるという認識があります。その通り高価なのです。それには、ちゃんとした理由があります。まず、漆自体高価なものです。そして、漆を塗る木地もしっかりしていないといけません。

 優れた木地師に、木地を作ってもらうとやはり高くつきます。しかし、この条件が最低満たされていないと、優れた製品はできません。これからが本番。完成するまでに、50工程ほどかかります。木地固め、研ぎ出し、下塗り、中塗り、上塗り。日数も漆の乾きの具合によって、ずれ込んできたりしますので、正式な工程ですと半月から1ヶ月かかります。

蒔絵を入れますと、最低3ヶ月はかかります。職人の熟練した技をしても、このくらい手間がかかるのです。 が、出来上がった製品は何十年と長持ちし、楽しませてくれます。

 なんでもそうですが、じっくり仕込んでじっくり手をかけて作ったものは、しっかりしているし簡単にめげたりはしませんね。少々高価でも、値打ちはあると思います。

大雪の中の漆教室

2009-01-25 22:15:57 | Weblog
またまた大雪。蒔絵の教室に行ってきました。京都福知山市夜久野町のうるしと木の館です。 ここでは、素人の方から本職の人まで基本から漆の塗り方や蒔絵の仕方を教えてくれます。

 3人の若い先生が、手取り足取り?丁寧に教えてくれるのです。この日は生憎大雪。 車で行きましたが、途中の峠では吹雪にあい、九死に一生でやっと夜久野に着きました。3時間以上かかったと思います。

 苦あれば楽あり。2人の先生から丁寧な指導があり,行ってよかった・・・・・。
やはり、何でもが基本です。基本が重要です。

ごはんがふっくら おいしいですよ

2009-01-23 08:11:18 | Weblog
さっそく わっぱ弁当で昼食。 ご飯がふっくら・・。おいしいですね・・。

漆は、ウレタンなどの科学塗料と違って自然からの贈り物、エコ塗料です。もともと漆は、漆の木の樹液ですから。漆は、水に強く、酸に強く、防腐材であり、抗菌作用があります。 とっても安全な塗料です。

 アルミ弁当やプラスチックの弁当は、どうしてもご飯を密閉してしまいます。呼吸ができなくなって、お米がびちょびちょになることもしばしば。杉の木に漆を塗った弁当は、ご飯に呼吸をさせてくれるのです。

だから、ふっくらとしたおいしいご飯が食べられるんですね。 やっぱり昔ながらのわっぱ弁当は、日本人のふるさとかもしれませんね。 

   

お問い合わせは  會州堂 かいしゅうどう
             鳥取市川端2丁目211
             TEL0857-23-3917 FAX0857-23-0543
             Mail kbtwings@hal.ne.jp

鳥取の曲げわっぱ弁当

2009-01-22 08:09:05 | Weblog
鳥取県八頭郡智頭町。鳥取市より約40Km南で中国山地の懐に位置します。ここは、西河監督、山口百恵 三浦友和主演の「絶唱」の舞台になったところです。

山はほとんど杉が植えられ、朝霧の山はなんと美しいことでしょうか。寒暖の差と、雨が良く降りますので質の良い杉が育ちます。吉野の杉や秋田の杉に匹敵するほどです。 

ここで育った100年杉を使った「曲げわっぱ」に、漆を塗った「曲げわっぱ弁当」が静かな人気です。女性の方が、自分用のを作って欲しいと注文してきます。
 きれいな杉の柾目。そして漆のしっとりとした色合い。使ってみると、ご飯がふっくら。おいしいお昼のお弁当の時間が楽しめますよ。

全て、手作りのオリジナル商品です。


  お問い合わせは 會州堂 (かいしゅうどう) まで
     TEL 0857-23-3917 FAX 0857-23-0543
     Mail kbtwings@hal.ne.jp























やくの木と漆の館

2009-01-21 08:00:45 | Weblog
京都福知山市夜久野町。山間の静かな農村地帯。ここで、丹波漆を植栽しています。国産漆は、国内消費の1%しか供給することができなくなっている現状があります。岩手県の浄法寺は漆の産地として有名ですが、西日本では、夜久野と岡山県新見市や真庭市で植栽運動をしています。
 今やくの木と漆の館で、「漆塗りの釣竿展」が開催されています。見に行ってきましたが、すばらしいですね。あんな竿で釣ってみたいなあと思いました。50cmほどの石鯛を釣った写真がありましたが、凄いですね。