N003の実事求是な日々

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「面白いだけ」の次へ

2016-09-16 11:01:45 | 日記
俺はバラエティー番組を見なくなった
高校生の時はまだ見てたんだが、20を超えたあたりから自分のテレビすらない状況
その理由は「面白いだけ」だから

最近の若者が全然ものを考えなくなったのはいつからか、と考えてふと思いついた
「ライトノベルが流行りだした頃がかなり大きかったのではないか」と
ライトノベルは読みやすい、理由は簡単「面白いだけ」だから
勿論それ自体を否定はしない、それも娯楽の一つだから
しかし、ライトノベルだけを読んでいくと「面白いだけ」で全てが終わる

秀逸な(以後ジブリの前に秀逸なを付けて読んでください)ジブリ作品と「君の名は」の決定的の違いもそこにある
「君の名は」は確かに面白いけど「面白いだけ」なのだ
どこが面白かった?と聞かれても俺は答えられない、何のメッセージ性も含まれてい(伝わってこ)ないからだ
あの古いしきたりを語る場面はメッセージととれるかなとも思うが
その後の展開を説明させるシーンだっただけの話だと思う(そうでなくとも物語に深く関わってこないので忘れる)
しかし、ジブリは面白い+メッセージが込められている
ジブリのメッセージ(がある作品)は結構強烈で、それを中心にして物語が語られる場合が多い
これはライトノベルと小説の違いに似ている

君の名はを小説化したらライトノベルになるだろう
しかし、ジブリを小説化したらライトノベルにならないのではないか?と思う
それで万人受けする作品って神がかってると思う
「吾輩は猫である」がアニメ化されているけど、これはどうみても万人向けに作ってあるし
そこが文豪作品とジブリの共通点なんじゃないかな

そして本物の作品にはもう1つ特徴がある
「見た(読んだ)人それぞれに独自の解釈、感想がある」というもの
「面白いだけ」のものって、見た後「面白かった」か「つまらなかった」の2択しかない
でも、それを超える作品は「自分の人生や価値観の中から答えを探す」ので一人ひとり違った意見になる

ワンピースって最初は凄い良かったのに、俺を含め周りも次第に読まなくなってった
多分だけど、読まなくなった(面白くなくなったと思う)人のほとんどがクロコダイルの後ぐらいからなんじゃないかな
あの辺から、ワンピースは面白いだけの作品になり下がった
今でもワンピースが好きな人って、こういったら悪いけど何も考えていない人しか俺の知り合いでは残ってない

ホラー映画でもそうだけど、何でもありな理由も良くわからない怖いだけの映画と
何かしら理由があって幽霊が出てきたのでは全く違ってくる
ただ、ここは難しい問題で「理屈なき怖さ」というのもよりホラーを際立たせるが
説明がつくと怖くなくなっては意味が無い場合もあるので
その辺のバランスが深みのあるホラーを作る上で非常に難しい

結局「面白かっただけ」の作品って自分の糧にならない、時間を消費するだけ
そんな無駄な時間を費やす気が大人になって無くなったのだと思う
それならば自分の身になるもっと上質なものに時間を費やしたいと無意識のうちに思ったのだろう
だから、ゲームも「面白いだけ」のものにそこまで魅力を感じなくなった
頭を使うゲームが基本的に俺の好むもの
勿論、頭を使いすぎてもショートするので息抜きとしてはそういう娯楽も必要なんだけどね

俺も、そういう「面白いだけじゃない」作品をいつか作りたいものだ

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