N003の実事求是な日々

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山口県10人で3泊4日半の大旅行 2日目 お見舞い編その4

2010-06-18 10:46:08 | 旅行
みちるさんは携帯電話でその「お父さん」を呼び出す
数秒経っても電話に出てこない、みちるさんは
「この時間はいつも酒飲んでるから出てこないかも」と言っていた
毎日定期時間に酒を飲むとはよほど酒好きらしい
「あの飲んだくれが」とか「はよでてこい、よっぱらいが」
など言っていたが暫くするとでてきたらしい
「ああ、お父さん?
実は―」
先ほど起こった一連の事件を話す
「ちょっと本人に代わるね」
と言いながらみちるさんは唐突に俺に携帯電話を手渡す
(む!?)
電話を貰った俺は少し緊張気味に話す
「あ、代わりました」
「んで?エンジンがかからないんだって?」
と、俺がみちるさんより多少詳しく説明すると
「ちょっと、よくわからんから今から行くから待ってて」
と言って一方的に電話が切れた
電話の電源ボタンを押しながら携帯電話をみちるさんに返し
「なんか今から来るとか言ってました」
というと
「それがいい、あんな飲んだくれたまには運動せえ」
そういえばお酒を飲んでいたはずなのだが大丈夫か、車で来るのではないだろうな
と、思っていると
「多分自転車で来ると思うから10分ぐらいかかる」
らしい、自転車も飲酒運転じゃなかったか?
俺の予想ではこの人の「お父さん」なのではなく嫁が「お父さん」と言っている意味の方だ
母とみちるさんが雑談をして俺は鍵が回らない原因を必死に探していると
ロードレース用かと思うほどのマウンテンバイクに乗って初老のおじさんがやってきた
こぐ速さから見るとあれは4~5速のギアと見た
運転席側に自転車を止めると同時に俺は運転席のドアを開け外に出る
「こんにちは」というと相手はこちらを見ながら小さく頷いて
「じゃあちょっと見させてもらうよ」
と言いながら運転席に座った
その時何が起こったのかは俺は良く分からなかった
まじまじと観察していたはずなのだがエンジンが付いた時には
どうしてそうなったのか良くわかっていなかったのが顔に出ていたらしく
そのおじさんが俺の顔をみるやいなや
「これ、ハンドルを色々回しながらやると鍵回るよ」
という事らしい
なるほど、これで次からはそうしてみよう!
後ろの方で「たまにはお父さんも役に立つのね」とか
「流石!やる時はやる!」とかいう声が聞こえていたがおじさんは無視していた
「それじゃあ俺帰るわ」
と、素っ気無く言うと酒が入っているというのが分かっている手前か
何やら多少フラフラしながらゆっくりとしたペースで帰っていった
母は「凄いね」などと言っていたがみちるさんは終始「いやいや」と謙遜していた
内心はどう思っているのだろうか、そこは良く分からないが
兎に角これでやっと戻れるという事だ
道は覚えているので、もういちいちカーナビに登録などしなくても良い
スムーズにホテルまでの道筋をなぞり、残り数百メートル直進するとホテルに着くところまで来た
するとみちるさんは「もうこの辺でいいから降ろして」と言い始めた
とは言うもののまだ走行中で今止まると周りに迷惑がかかるのだが
と思っていると
「次の信号で止まった時でいいや、降りるね」
と言って、信号で止まるや否や
「それじゃあまた明日!」
とみちるさんは言い帰っていった
母は「また」といい、俺は運転が忙しいドライバーを振る舞いお辞儀だけで済ませておいた
赤信号だけど

このホテルの駐車場は駐車場内の道が恐ろしく狭くこの車で結構ギリギリな幅しかない
しかもよく見ると止める場所が車椅子のマークが書いてある所しか空いてない
まあ確かに祖母は車椅子に乗っているがあの場所に車を置くのは気が引ける
というか、予約してあるはずのホテルの駐車場が満車とはこれ如何に
母は「ちょっと行ってくる」といい、従業員に話を付けにいった
「おんどりゃわれぇ!わしらのとめるとこないやんけ!しばくぞ!あぁ!?」
と言ったら従業員はどんな態度を取るのかと、俺は想像していると
にこにこしたスーツ姿のおじさんが来た
どうやら車椅子マークの場所に止めて良いそうだ
それはありがたい、のだが
やっぱり狭くて止め辛い
そこだけがこのホテル唯一最大の欠点だった

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