独りではない

自分の人生に何ら関わりの無い人間の中で最も身近に居る人は、通りすがりやたまたまそばに居る人。

だけど俺は今日その、もう二度と会わない人達の言動に少し感動した。

ひとつはエレベータの扉を俺が出るまで持ってくれて「ありがとうございます」っていったら凄く良い笑顔で笑ってくれたおじいさん。
俺はその笑顔で心が洗われました。
や、まあ別にどんよりしてた訳じゃないけど、素敵な笑顔だな！って。

二つ目は皆が集まる場所があって、そこにいたひとが電話ではなしてたこと。
「ひとつひとつ」という言葉を聞いて、「そうだな」って思った。

どっちも特にどうこうっていう言葉でも行動でもないのだけど、今日の俺には凄く響いた。


そして、人は独りではないと思った。
もし本当に独りだと思う人は、自分から全てを遮断してしまった人なんだろうな。
その場合、自分で鍵を開けるか、ドアをぶっ壊してくれる人が居ない限り、難しいのだと思う。

それが最悪の場合自らの命を断つことに繋がってしまうのだ。
その意味を本当に日本人は理解しているのだろうか。
いや、理解しようとしているのだろうか？