N003の実事求是な日々

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山口県10人で3泊4日半の大旅行 3日目 祖母の子供時代の家編

2010-07-27 08:50:15 | 旅行
その家はここから50mほどほんのり下り坂になっている道路を下り
右手側にあるらしい
この道路だけを見るとまるで明治、もしくは江戸時代からそのままのような風景である
右手側には断続的にかなり長い垣根が続いており、その上には純和風の木製住宅、瓦屋根が見える
左手側は白橡(しろつるばみ)色の壁面を基調とした瓦が着いている壁がある
その向こうには断続的に垣根が続いている
1つだけ違和感のあるものがある、それは一方通行の標識
これが無ければこれは江戸時代の日本、というには無理があるが
(江戸時代は道路が舗装されていなかったと思われるので流石にそれは無理だ)
ここは日本である、というには申し分の無いほどの日本ぶりを見せてくれている

一応観光地で今は春休みと言うのにこの写真には人が居ないのが少し気になるが
これは俺が誰もいなくなる瞬間を待って撮ったものである
その間2分程度、なのでどっちにしても余り人は居なかった
1分程度下ると右側に門の様な物が見えてきた、というかこれは門だ
西洋式の門ではなく、よく水戸黄門などに出てくる武家屋敷に良く見る門だ
屋根があり、木造の重量感ある門
足をあげてまたぎながらではないと躓いてしまうような30cm程のでっばりがある
このでっぱりは何のためにあるのか俺には良く分からないが
時代劇のドラマなどに出てくる屋敷の門は大抵こうなっているように思える
この門は今は開放されていて、「入り口はこちら」という札がくっ付いていた
ちなみにこちらというのはここではなく、もっと奥の方にあるらしい
車椅子に人が乗っている状態でこの30cmある段差を越えるのは非常にというか
ここから行こうという気持ちすら生まれてこない
どこからか入れる場所は無いのかと、探してみたところちゃんとあるではないか
かなり柔らかい砂地でできた、上りの斜面
これは嫌がらせなのか、車椅子で砂浜のような砂地を歩くのは酷く重労働だ
だが、距離にして2Mもないので仕方ないので気合で行く事にした
どうしたことか意外と楽勝だった、ほんと見かけによらないね!
このちょっとした上りをあがりきると今度はさっきとは違うガチガチの砂地だった
ここならば特に問題も無く用意に車椅子を押すことができる
目の前には蓋のしまっていた井戸がある、恐らく中は枯れているだろうが
蓋が固定されていたので確認することはできなかった
乗用車が10台ほどとめれるほどの広さを持った砂地は正面に公衆トイレがあり
左側に進むと屋敷がある、この屋敷こそが「木戸考允」の住んでいた場所である
裏口に回るとそこは裏庭のようなこれまた先ほどの砂地と同じぐらいの広さ
手前の方はここも砂地だったが少し奥に行くと雑草がもさもさと生えていた
更に奥には10本程度乱雑に色々な木が生えていた
目的地に到着したのはいいのだが車椅子はどうやっても入れなさそうだ
月奈は祖母に
「どうする?入るなら一緒に行くけど」
と言っていたが
「いやいい、私はここで待ってるから」
と言っていた
祖母の口から出る言葉で、かなり頻度が高い言葉が
「いやいい」という否定の言葉だ
自分自身の体が余り動かないせいか、よく「待ってるから行って来なさい」と言う
恐らく回りに余り迷惑をかけたくないのともう1つの理由からだと思う
裏口から中に入るとそこは10畳ほどの玄関があった
そこには係員が一人居て、そのテーブルに「入場料一人100円」と書いてあった
俺は
「入場料100円ってあんでー?」
と皆に言うと
「そう分かった、これ、はい」
と月奈に100円を渡され、靴を脱いでスリッパに履き替え一人で中に入った
玄関を抜けると直ぐに畳の部屋がある、この屋敷には廊下が余り無かった
そして一通りぐるぐる回ってみると特に何も無いのだが、とにかく部屋数が尋常じゃない
4畳半~8畳ほどの部屋が1階だけで10ぐらいあった
2への階段はそのうちの家の中心部分の部屋に作られていたが、立ち入り禁止になっていた
2階はあまり広くない様子だったが、1階がこれだけ広ければ何を文句をつけようか
これで狭いなどと抜かすやつは地獄に落ちればいい
ただこの屋敷には昔の屋敷に良く見かける縁側があまりなかった
城などは一番外側に全ての部屋に通じる通路兼縁側を良く見かけるがあれがほぼないのだ
これだけ大きい屋敷ならあってもおかしくないのだが
ふと、外を見ると目の前にはまた違った趣の庭があった
先ほどの庭を裏庭と言えばここは横庭といった所だ
ここは日本庭園みたいになっていて、石の足場に砂地という感じだ
木も所々生えていた、残念ながら池は無かったが
そして台所が恐ろしく狭く、3畳ほどの土間に釜戸がポツンとあるだけでなんとも殺風景である
トイレと風呂は外にあるらしく、トイレは使用禁止で進入禁止で閲覧禁止である
風呂は鍵がかかっているが、枠がはめてある窓から覗き込むことはできた
そこで青菜が
「みたいーみたいー、あおちゃんもみるー、おーみー抱っこしてー」
とか、わめきはじめたので俺が抱えて見せてあげる
と、そこに子供がギリギリ乗れるぐらいのでっぱりがあって
そこに青菜を乗せて見させていたら
「ちょっとあんたなにやっとんの?早く降ろして!」
と、月奈が俺にしかりつけてきた
怒られるのはいつも俺なのである
そういえば俺はよく月奈に怒られる時あんたって言われるな、まあ別に気にしてないが
ちなみにこの後村正がまったく同じ事をして月菜に怒られていた
村正は一人で登っていたようだったが

皆が一通り全て見終わると丁度この屋敷の道路を挟んで反対側に
茶屋があった、そこで昼休憩をするらしい

え?祖母の住んでいた家は何処なのかって?
うん、だからこの屋敷が祖母が幼い頃暮らしていた家なのである


久しぶりに今日の格言
「涙は心の万能薬」

昔俺はお母さんに
「涙の数だけ強くなるって本当なん?」
という疑問を投げかけたことがある
そうすると
「ああ、あれはほんとうやに」
という言葉が一瞬の間も無く返ってきた
それを踏まえると俺は相当強い人間ということになるな、エッヘン!

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