恋愛とは残酷だ、好きな人の為なら殆どの事は許せるのに、好きじゃなくなったら許せなくなっていく。
好きと好きじゃないの境界線は一定ではなく、常に揺れ動いている。
何かが起こればその境界線は揺らぎ、波打ち、壊れれば終わり。
「こんな人とは思わなかった」というのは、自分の相手に対する認識が甘いパターンと、所詮人間なんて自分勝手な生き物なのだからという認識が甘いパターンしかないのかもしれない。
種の本懐には自分の命を最優先にすることが命令されている。
自分勝手ってのはその延長線上なのかもしれないな。
しかしこれは一応に重要な事なのだ。
何故なら自己愛なき他愛はなく、個性なき生存本能もまたない。
結局は相性と状況がすべて。
そして、できれば目線の先が同じ人間がいれば完璧だ。
それを総じて「愛」と呼ぶのだろう。
簡単な文字でまとめなければ、人間の感情は複雑怪奇すぎる。
表の性別は2種類しかないが、中身となればそれはもう無量大数の如く存在する。
性別だけでこの有様だ、「心」などという良くわからないものに至っては理解しようとする方がどうかしている。