怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

勘違いするなよ!

2005年05月21日 | Weblog
平等―――。その一言で彼は片付けた。
GW以来だろうか“夜の画廊”に足が向いた。金曜日の23時過ぎ、相変わらずの盛況ぶりだ。怪人クンがここに来る時は大抵一人だ。署長とかと行くこともあるが、一人でも気軽に飲めるというのが魅力の一つだったのだ。しかしそれも5月末まで。6月からは一人客は1000円UP。嬢を指名しても時間内の完全接客はなくなる。
例えば60分なら3分の1程度(20分)は付くものの他の時間はヘルプ嬢が接客する。もしくは“島流し”(一人ぼっち)になることもある、という。それを覚悟して来て下さい、という説明を“画廊のホリエモン”から受けた。今まではどんなに忙しい時でもフロア係りが上手く調節してこの“島流し”を起さないよう務めていたものだ。これからはそれもあると言う。客の立場からすれば“マイナーチェンジ”といえる。

店側にとってはこういった一人客はどちらかと言えば歓迎されない。2名以上の客を歓迎する。“効率化”と“諭吉至上主義の原則”である。60分とか90分の時間内を一人客に嬢一人を付けるのは効率が悪いという理由だ。不平等である、というのだ。
週末など混む時は嬢たちが回りきれない(人数が追いつかない)ということのようだ。店がいつ混むか、なんてことは1週間のデータを調べたところで一概には言い切れない。これこそ水物である。予測不能なのだ。
“画廊のホリエモン”は「平等」を強調した。込み合っている場合、3名の客に1人の嬢しか付かないのと、1名客に嬢1名が付くのでは明らかに前者の方が不公平だから1名客には1000円を加算するということだ。

すべては経営者の方針である。店側の都合である。店がお客に合わせるのではない。客が店に合わせるのだ、という考え方。それもアリと言えばアリだろう。商売のやり方はいろいろある。それでも客はまた店に行くだろう。オキニ嬢に通うだろう。怪人クンもムーミンに会いに行くだろう。男なんて単純だ。店のシステムがどうなろうと、最終的には嬢たちに会いに行くのが目的なのだ。癒されたいのだ。

でもあの態度にはガッカリだ。“画廊のホリエモン”のことである。席が用意される前、待合用カウンター席に通された時にこんなやり取りが展開された。

“画廊のホリエモン”:「一人のお客様に嬢一人を時間いっぱい付けるわけにはいかないんでよ。それではウチがやっていけないんですよ。お客様だって困るでしょ?ウチがなくなったりでもしたら。上の決定なんですよ。そこんとこご理解ください」

「お客様だって困るでしょ…」。これって形を変えた“脅迫”である。慌しく作業しながら応対する“画廊のホリエモン”。口にこそ出さなかったが心の中で怪人クンは呟いた。
『勘違いするなよ。別に“夜の画廊”がなくなったって困んないよ。怪人クンは“ネオン街のホームレス”なんだから。惑星(店)が消滅したら他の惑星を旅すればいいことだもん。そこで降り立っていい宿(嬢)を探すさ。宇宙(ネオン街)に惑星は“夜の画廊”1つじゃないんだよ!上からものを言うな!“こちらが…夢を提供してやってる”的態度で言うな!』と。
会話は続いた。

怪人クン:「常連には少しくらい融通とか効かないの?」
“画廊のホリエモン”:「どのお客様も平等ですからねぇ。では“常連”の定義はどうなります?毎日見える方を常連と呼ぶのか、1週間に一度しか来ない方でも常連と言うのか、そこのところをどう考えるかですよ。そうですよね?違いますか?どのお客様も“平等”に扱います」。
怪人クン:「じゃぁ、常連も何もないってことじゃん」
“画廊のホリエモン”:「まぁそうですね」。
淡々とした表情で彼は言い切った。こりゃ、話にならんわ。

女帝(ママ)が席に付いた。「いろいろご迷惑をおかけすると思いますが、今後ともよろしくお願いします」。
そうなのだ。彼にはこういう一言が足りないのだ。ものは言い方一つで決まる。態度がよければ何も問題ないこと。押し付けようとする態度、相手を不快にさせる応対はフロア失格だ。もしあの時、彼が微笑みながら「すみませんねぇ。上から言われてしまったもので。我々としては今まで通りで(一人の)お客様にも楽しんでいただきたかったのですが…」。
という感じで話してくれれば日記にもぶちまけることはなかったのだ。こんな長い日記を書くこともなかっただろう。
あ~あ、またしても長文になってしまった。


※「行きたい時に行く」。これが怪人クンのスタイル。暇な時を狙って、というか、店の都合を気にして行くのは何かイヤなんですよね。夜は特に“自分時間”で動いてるんで。“お店時間”に合わせるというのはねぇ…。
※60分にたくさんの嬢と話せることは、それはそれで楽しくもあります。かつて指名していたA嬢とも遭遇しました。ムーミンが付いた時間は短かったのですが、これは仕方のないことです。指名が重なれば当然のことですから。
※21時前には“嘆きの店主”で一杯。この日は女性客が多かったので何だか嬉しかったですねぇ。
※いつの写真でしょうか?お酒(写真)。