怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

合わせ鏡

2005年05月11日 | Weblog
あれはちょっとなぁ…。怪人クンも気をつけないと。
普段、自分では気付かないことでも他人がそれをしていると『あっ、怪人クンも同じようなことしてるんだなぁ…』と相手の立場になって物事を見ることができる。今頃気付いたの?なんてな(笑)。
怪人クンは確かにキャバ好きだ。その話題をするのも楽しい。しかし、それは場所と相手を選ばないととんでもないことになる。興味のない人にその話題を振りまいたって迷惑なだけなのだ。場の空気は壊れ、相手にも不快感を与えてしまうだろう。
日記は少しばかり遡る。これは8日(日)の話。21時過ぎ、合気道稽古後に立ち寄った馴染みの定食屋での出来事である。
縦長の店内。入口左手側がカウンター席。右手側が座敷となっている。怪人クンは奥の座敷へ座った。カウンター席に二人の中年男が座って食事しながら酒を飲んでいる。年齢は50代後半といったところか?狭い店内である。話は筒抜けだ。方やフィリピンパブにぞっこん、もう一人はソープランド大好きオヤジ。それ系の話で盛り上がっている。店のお母さんに一生懸命説明する客。「フィリピンのコたちなんか札握らせればたちまち『シャチョウサン、シャチョウサン』って呼ぶよ。1万円も握らせてみなよ、もう凄いよ、社長の次はこう呼ぶよ。『アナタ、ワタシノダンナサンネ(ニコニコ)』だよ。ガハハハハ」…フィリピン大好き男が言う。
「日本のコの方がいいよ。フィリピンのどこが面白いの?オレ、全然興味ないよ」と泡男が返す。そのうちフィリピン大好き男が「ちょっと出かけてくる。後でまた寄るよ」とお母さんに告げて店を出て行った。どうやら近くのフィリピンパブへ行ったようだ。
「まったく、あの人も好きだねぇ(苦笑)」とお母さん。残った泡男がここから独壇場で話し始めた。話相手はお母さんしかいない。夜の話しは好きだけど怪人クンは一切話しに入らなかった。品のない話口調。あれはちょっとなぁ。よく通る声で「今夜も行っちゃおうかなぁ?でもきのうも行っちゃったんだよなぁ(笑)」。おいおい、大きな声で言うことじゃないだろ?突っ込んでやろうかとも思ったがやめた。ご機嫌の泡男は自慢げに話を続ける。
「きのうはさぁ、延長、また延長で結局15時から深夜0時まで一人のコを借り切っちゃったよ。でさぁ、請求額は20万円だ。そしたら彼女が言うんだよ。『うわぁ~、こんなお客さん初めて(ニコニコ)』ってさぁ。その笑顔見たらさぁ、また行きたくなっちゃった。実は明日も15時に行くよって約束してあるんだよ。エヘヘ」。そりゃぁ、女のコにとっても店にとってもいい“カモ”が見つかったって喜ばれて当然だよ。男とは、いやはや単純だ。怪人クンもキャバ嬢からもしかしたら“カモが来た”って思われてたりして…。同じ穴の狢ってやつだな(汗)。
しかし、こいつは何ヤツなんだ?金持ってるよなぁ。ソープに9時間の滞在?一夜にして20万円…。豪快だけど、大馬鹿だな(笑)。中途半端じゃなく、そこまで遊ぶとはある意味お見事だけど。
人のことをとやかく言うつもりはない。稼いだ金をどう使おうとその人の自由だからだ。怪人クンが思ったことはそんなことじゃない。この話題をだ、いくら女ざかりを遥か昔に過ぎているお母さんではあるが、女性にするのはどうかなぁ、と思ったのだ。話す場所、話す相手を考えた方がいいよ、ということなのだ。お前が言うな!と誰かに突っ込まれるかもしれないがそう思ったのだ。何だか、合わせ鏡を見ているようだった。
でもやっぱ、人事ではあるが凄いよなぁ。愛なき20万円…。世の中にはツワモノがいるものだ。怪人クンにはとてもとても、疑恋にそこまで遣えません。

※本人が満足なら20万円は“生きたカネ”と言えます。ただ怪人クンも、こうして一歩外から他人を見ると考えさせるものがありました。『怪人クンはキャバにいくらつぎ込んでるの?泡と消える時間にそんなにハマって楽しいの?』心の中に潜む“もう一人の怪人クン”が問いかけてきます。そうは思っても、ついつい行ってしまうのです。足が向いてしまうのです。今はとことんこの世界に飽きるまで、思いのままに行き続けた方がいいのかもしれませんね。怪人クンの“疑恋遊泳”はいつまで続くことやら…。
※火曜の夜『ミッキーマウスの憂鬱』(松岡圭祐・著)が読み終わりました。フィクションですが、そこで働く人たちの葛藤、エゴ、希望…“夢の国”の裏側がリアルに描かれた作品でした。次はこれを読もうと思います。『最悪』(奥田英朗・著)の表紙(写真)。