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右四間の話

2009-05-06 21:47:49 | 将棋
今期の名人戦は、矢倉シリーズになるのだろうか。
将棋観戦ファンの私としては、楽しみなシリーズになりそうです。

今回のバロー大会の決勝も、矢倉で途中までは、竜王戦第七局と同じに進行し、子ども達も、しっかり矢倉を勉強している。

やがて、初段以上の棋力に達すれば、自然と矢倉も好きになるだろうが、そこまでの段階で理想的に近い戦いが出来るのが右四間だと思います。

なぜか、それは飛車・角・銀・桂馬の4枚で攻撃して、金銀3枚で玉を囲う将棋の基本エキスが一杯詰まってる。

相手が、振り飛車でも矢倉でも戦える。

プロの先生の棋譜を辿ってみましょう。

▲所司先生VS△土佐先生


上の図は、右四間VS矢倉の出だし。
△4二銀に変えて△6五歩と、覚えたての子どもなら攻めて来るでしょうね。(笑)
桂馬が参加してないから攻め切れないが、受ける方はご用心です。


相手が右四間で来た時は、先手は、こんなイメージのフォーメーション。

ここから先手は、少し変わった陣形へと進む。
▲2五歩△3三角の交換をしてから、▲6七銀と雁木構想から何と!


これは、何と飛車落で出てくる上手の陣形。
なんて、私も時々使うから個人的には不思議ではありませんが(笑)

ここから次の図へと指し手が進みます。


伊藤果先生得意の、「風車」みたいな陣形に変化しています。
将棋とは、変化無限で指すのは大変だが、観るのは楽しい。(笑)

専守防衛で指すと、こんな感じの将棋もあります。

次回は、斬り合う面白い将棋を紹介します。














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おまけPartⅡ

2009-05-06 09:19:12 | 将棋
ここまで、書くつもりは、ありませんでしたが。
▲1五歩の攻撃が、いまいちでしたので、付録として少し載せます。

発想は、端から行くのが駄目なら、もう一つのコース▲3六歩から行こう。

初歩的注意点は、▲3六歩を突くと王手飛車の筋が常にあるから、必ず▲6八玉としましょう。
後は、相手が上手く受けなかったらガンガン攻める。


上の図から、後手3手1組の迎撃手順△4四歩▲3五歩△5四銀。
これも、定跡を勉強してないと指せない手。

四間飛車の3五の地点と同じで、後手は、この歩を取らない様にして戦うのがポイントになります。


そして、▲3四歩と取り込んでから△同銀に▲3七銀と引いたのが下の図になります。
これも、定跡を知らないと指せない手でもあるが、ここから戦うには有段者の力も必要かもしれません。

後手の方も、まだ金銀がバラバラで、ここから玉を中心に金銀を連結しながら指し手を進める事になるが難しい。


上の図から数手進んだのが下の図、手順は省略しますが、プロの先生の対局でも難解な手順が続きます。



後手一手損角換わりの出だしから、少し研究してみましたが、普通(?)の角交換から、升田VS大山戦の後手5四角なんかも、棒銀定跡では有名です。

安全に受けるなら、△1四歩突かないで、▲1五銀に△2二銀とか、まだまだ戦い方は、たくさんあります。

最近では、角交換振り飛車も盛んだから、角を交換してから振り飛車で迎え撃つもの有力かもしれません。

将棋を覚えた同士で戦うと、棒銀知っているだけで相当勝てます。
でも、棒銀ばかりでは伸びないから、ある程度進んだら右四間とか矢倉とか中飛車など良いタイミングで、他の戦法も勉強しましょう。

ポイントは、次にどの方向に進めるか。

講師に課せられた、次の一手問題ですね。

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