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おまけ

2009-05-05 22:32:28 | 将棋
おまけでプロの棋譜を観てみましょう。
▲高橋隆道九段VS△青野照一九段 棋聖戦より


上の図は、先手▲6八玉と▲5八金2手入れて、一夜城的な囲いを完成させている。
子ども達に指導するなら、せめて王様を囲ってから攻めようと、この囲いを推奨するでしょう。

後手は、その2手の時間を、△7四歩と△5二金と進めて迎撃体制を作る。
ここら辺の後手の駒の進め方は、有段者レベルの棋力か、単に丸暗記で教え込むか(笑)
いづれにしても知らないと指せない手順かもです。

ここから、▲1五歩△同歩▲同銀△同香▲同香に△1六歩と垂らしました。
(△1三歩と守りに徹する指し方もあります。)


ここで、▲1八歩と受けるとどうなるか。
後手は、知らぬ顔で△7三桂と跳ねます。
すると先手は、▲1二香成と敵陣突破で後手の桂馬もゲット寸前に、一見指せそうだが△6二玉と右玉に、▲2一成香と桂馬を取った瞬間に△8一飛。
何かパズルの様な手順ですが、これで迎撃されてしまう。


上の図になるのは辛いから、勢いと言うか必然と言うか、▲1二香成と先に香車を敵陣に侵入させる。
すると、これまた定跡手順で△1七歩成と歩を成捨てる。
これを▲同桂と取れば、△3九角からのB面攻撃で飛車と桂馬を同時に責められるから取れない。
スッと、▲2六飛と立った処に、△4四角と飛車取に角を打たれ、▲4六飛と角を質駒に逃げたのが、下の図になりました。


プロの先生同士が指されたのでしょうから、この局面は互角でしょうが、初段同士だったらどうでしょう?

飛車は確実に助からない、△5五銀で飛車角交換が確定。
実戦は、△5四銀と、こちらの銀を動かして飛車拿捕に向かう、先手も▲7五歩とし飛車を助ける。
ここから激戦が始まり、100手で後手が勝利されています。

王より飛車が大切な私では、先手を持って、この手順は避けたい感じですが、後手も確実に対応しないと、一気に攻め潰されてしまう可能性もあり手順の記憶と研究が必要です。

先手も、▲1五歩からは、どうも攻め辛い感じ▲3六歩から▲3五歩と、こちらから銀を使い2筋に迫る指し方が、所司先生の著書に解説してあります。

せっかく、ここまで書きましたから、「おまけPartⅡ」で紹介します。

棋譜のネタ元は、↓をクリックして下さい。
将棋の棋譜でーたべーす

PS
こんなサイトでプロの先生の棋譜を見せて頂け、さらに24で腕を磨けば、怖ろしく将棋の強い少年が存在するわけですね。









Comments (2)
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