昨日の白川郷は

研修旅行のお知らせをいただいたとき、日時と行先が
≪トヨタ白川郷自然学校≫
と聞いただけでとても行きたいとは思ったが、プログラムを見ると、
福祉バスに乗り９時香林坊を出発

世界遺産≪萩町合掌集落見学≫ と来て、


昼食≪フレンチレストラン≫

インタープリターによるネイチャーガイド
と太字にアンダーラインが付いている。 続いて、

 ≪入浴または休憩≫天然温泉があるのだそうです。
その他
※バスはリクライニング付きのデラックス観光バス
※長袖・長ズボン・帽子・歩きやすく滑りにくく手汚れても良い靴と言った服装で参加ください。
(防寒着・雨具・ザック・長靴・タオルなどがあると便利です。）

インタープリターとは自然や文化の持つメッセージを言葉に翻訳して伝える人のことです。
ネーチャーガイドは、毎日の変化する自然の様子や、そこに暮らしている生き物たち、又は白川郷の歴史や文化をインタープリターに紹介してもらい、森を歩く一時間です。

こりゃダメだとあきらめましたが、再びお誘いいただいたので『歩かないでもいい？』を条件に参加することにしました。

何しろ昨日はスーパー林道と白川郷は一年で一番混雑する日なのかもしれない。　

幸いと言ってはなんだが「天気予報」の方は良くないから少しは少ないかもしれないが、案の定「先の予定があるから合掌作りは帰りに時間があったら。」と言う事になった。

スーパー林道の上がり口に入ってすぐ"自然学校"が見えた。

素晴らしい環境で"エコ"にあくまでもこだわった数棟は素敵なたたずまいだった。

『企業と地域と運営に当たるＮＰＯが一体となってこの環境を守るのだ』
という理念がしっかり私たちにも伝わって来た。

森の中の円筒形の塔から自然の空気を吸い込み、地中の中を通すことで夏は冷たく、冬は暖かい空気が館内に取り入れられている。

地下には『雪室』が造られて"たっぷりある天然資源”『雪』をしっかり貯蔵しておき夏場の冷房に冷やした空気を使うのです。

素敵なレストランは、地域の民宿などとは迎合しないようにあえて「フランス料理を提供しています。」
「本日の材料も"氷見港から直送の生サワラ”と地元野菜を使っています。」

しかもレストラン内の大きな窓には見慣れない"虫"が止まっています。

「あれは何？」
「カメムシの一種です」
「あの臭いカメムシ？」と皆一瞬ひるんだが、
「いいえ自然に任せておけば何もしません。」とウエイターさんは悠然としている。

・森の小径　を散策しながらのネイチャーガイドは「ゆっくり解説を聞きながら歩くので無理なく参加できますよ。」と言われて参加しました

とてもいい感じの一時間でした。

森の中へはインタープリターさんは外国製の"クマよけスプレー"を持ってガイドです。
実際にクマは２３頭、今発信機を付けてお山の中にいるのだそうです。

自然の中の"色"を勉強したり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
杉の子を見つけたり、
赤松を見上げたり、
触ってはいけないウルシや、ハゼ、ヤマウルシを教えてもらったり、
≪かつらの木の落ち葉は、冬越の木の為に栄養の糖分を作って落ちるので落ち葉の裏を嗅いで下さい。≫
と言われて嗅いでみると、ほのかに”お祭りの綿菓子”の匂いがしました。

 帰りはお山は雨になりました。
隣に座った仲間と二人で『私たちやっぱり晴れ女だったね。』と笑い合いました。

だって香林坊へ着いたときはちゃんと晴れていましたから…