こうだ邦子 活動日記 

参議院議員としての
日々の活動をご報告します。

JAEA、原子力教育支援事業委託費について決算委員会で質問

2012年08月01日 22時13分15秒 | Weblog
*このブログはバックデートで掲載しています。

8月1日、決算委員会にて質問に立ちました。
平成22年決算の文部科学省・総務省の省庁別審査がテーマでしたので、
文部科学省所管の独立行政法人日本原子力研究開発機構からの支出についてと
行政事業レビュー公開プロセスの対象となったについて質問しました。
原子力教育支援事業委託費などについて質問しました。
日頃か決算委員会の質疑で疑問に感じることは、
決算とは全く関係のない質問をする方がいることです。
各々の議員の判断でしょうが、決算重視の参議院として、私自身は
決算委員会では決算について、そうでなくとも予算執行のチェックという視点
で質問をしています。

独立行政法人日本原子力研究開発機構(JAEA)と関係法人との契約状況について
公表された情報を基に質問。ここでいう関係法人とは、JAEA部長以上のOBが在籍
していて、JAEAとの取引割合が三分の一以上を占める法人と定義されています。
平成23年8月から平成24年3月の間で260件あるうち、一者応札・応募が35件、
不落随契が36件。それ以外にも、一般競争入札によって複数者が応札をして、
結果的に関係法人が落札をしたもの100件のうち、応札者が全て関係法人で
固められているといたものが34件あることがわかりました。
見せかけの競争入札というふうな疑念を持たれても仕方がないのではないかと指摘。

JAEAからの会費名目の支出についても質問。
JAEAから、平成22年度の会費名目での支出は8600万円。
全部で80社に対して支出をされていて、そのうち三33社にJAEA並びに国家公務員の
OBが在籍しているという状況になっています。
この事実は民主党の行政改革調査会で花咲議員が調査をさせたことによって明らかになった
事実。平野大臣の答弁では、8600万円あった会費支出を平成24年度には
360万円まで圧縮をさせたとのこと。
その姿勢は評価するが、それでは今までの8600万円は何だったのかということになる。

原子力教育支援事業委託費についても質問。
行政事業レビューで一部改善という評価結果となった事業。
この事業の中身をみると、強い違和感を感じる。
1点目は、原発を推進するための特別会計であるエネルギー対策特別会計の電源開発促進勘定の
事業となっていること。
そうなると担当部署も当然、原子力課の立地地域担当室という原発推進の部署である。
2点目は、平成23年度の業務委託先、6法人のうちの4法人がいわゆる天下り団体。
いかにも、いかにも、である。

最後に、行政事業レビューの公開プロセスにかかった総務省所管事業の、
フューチャースクール推進事業について質問。「廃止」という評価結果になってしまった事業。
議事録を見ている限り廃止という評価結果となった主な理由は、文部科学省所管の
「学びのイノベーション事業」という類似事業(と思われてしまう)との重複らしい。
学校教育において、ICTをツールとして導入し、効果的な学習を行うこと、また、
それによってICTに子どもの頃から慣れ親しむことは私は必要だと思うし、
現段階においての国のサポートもあって然りと思う。
縦割りの壁を越えて統合し、ひとつの事業として実施できるよう政治主導を発揮して
して欲しい。また、このような他省庁との重複が問題点として指摘される事業については
今後は行政事業レビューも合同で出来ないものだろうか。

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