こうだ邦子 活動日記 

参議院議員としての
日々の活動をご報告します。

第82回埼玉県中央メーデー

2011年04月29日 19時08分55秒 | Weblog
本日、連合埼玉第82回埼玉県中央メーデーが大宮鐘塚公園にて
開催され、私も参加させて頂いた。
旧騎西高校(加須市)に避難されている双葉町の子どもたちが
招待され、ともにガンバロウコールで締めくくられた。

私自身は、平成元年に会社員となり、国会議員となるまでの
18年間を民間企業で過ごした。その間2回転職し、3社での
勤務を経験しているが、1社目の勤め先は就業員1000名の
上場企業だったが労働組合が組織されていなかった。
2社目は従業員400名程度の100%外資系で、ここにも
労働組合は組織されていない。3社目は最大手広告代理店で、
もちろん労働組合は組織されていたが、最初の2年3カ月は
契約社員(いわゆる非正規雇用者)だったためその会社では
労働組合への加入資格がなかった。
正社員となり、まず行ったことは、労働組合への加入手続き
だった。会社員生活の12年目にしてやっと加入できた
労働組合。

たった一人の労働者の立場では、自分を雇っている組織や企業と
対等に交渉することは不可能だ。そのことを私自身は、
身をもって経験している。
だからこそ、一人ひとりの労働者が団結して組織化することに
よって初めて、使用者側と対等な立場で意見を交わし、
労働者の主張を伝えることが可能となる。

本日のメーデーに参加して、あらためて労働組合の重要性を
私自身の中で確認した。








統一地方選 後半戦

2011年04月25日 20時17分46秒 | Weblog
昨日24日、統一地方選後半戦である市議・町議・市長・町長選挙
が行われました。

埼玉県内において、民主党は55人の市町議員候補を公認・推薦し、
1名の市長候補を推薦した結果、無投票を含む45名の候補者が
当選しました。各々の候補者を応援してくださった皆様に
あらためて感謝申し上げます。
対象となった市町において、民主党公認推薦議員の数は増加しましたが、
全員の当選が果たせなかったことを残念に思います。

この度の選挙戦期間中は、委員会や本会議が開かれる合間を縫って
可能な限り応援に時間を充てましたが、県内各地を廻って、
あらためて、埼玉県の多様性を認識しました。
選挙のスタイル、皆様の反応など、地域によって特色があり、
また、街宣車から見る風景も実に多彩です。
高層ビルに囲まれて空が見えない都市部、見渡す限り田んぼの
東北部、景色のどこかに必ず川が見える東部、建物の間から
必ず山が見え隠れする丘陵地帯の西部等々。
今回の大震災によって、屋根瓦が落ちている家屋が多く、あちこち
で屋根上部が青いビニールシートで覆われた姿が見受けられます。
また、液状化現象によって転居を余儀なくされた家屋も
東北部にはありました。
地域を実際に歩くことの大切を再認識した1週間でもあります。



改正森林法成立

2011年04月16日 16時04分13秒 | Weblog
昨日10時からの参議院本会議にて、
森林法の一部を改正する法律案が全会一致で可決した。

「森林が外資・外国人に買収されている」といった
メディア報道や噂に端を発して民主党政調の下に設立された
「外国人による土地取得に関するプロジェクトチーム」。
PTの事務局長として、この法律案の行く末を、関心深く見守っていた
私としては、なかなか感慨深いものがある。

今回の改正法は、3月1日に内閣から国会に提出された
閣法に、自民党が衆議院に提出した議員立法の一部を
修正しながら盛り込んだもの。

与野党の修正協議により閣法に盛り込まれた主な点は、
新たに森林の土地を所有した者に対する届出制の導入と
森林所有者の情報を行政内部で共有が可能であるという確認規定。
また、公有林化の財政措置について盛り込まれたことも
意味があると考えている。

森林所有者を林野行政が的確に把握できていないため、
森林所有者への適切な行政指導が行えず、
手入れがされないままの森林が放置されていること、
政府が策定した森林・林業再生プランの実施のためには、
森林所有者を把握することが必要であることは
党派を越えた共通認識がなされていると言える。
また、外国人等による森林買収といったメディア報道に
よって、国民の皆さんが不安を覚えているが、行政が実態を
把握できていないため不安が増幅されている状況を考えても、
森林所有者の把握は必要であることも与野党多くの議員の
問題意識と考えている。

しかし、森林所有者把握の方法については、いくつかの考え方が
あり、PTの中でも様々な議員からの意見が出された。
事前や事後の届出制、その際の面積要件の有無、保安林と
それ以外を分ける考え方。森林だけ分けて考えるのではなく、
重要な国土全体の中で考えるべきといった考え方、利用規制を厳格に
すれば所有規制は不要という意見、また、行政内部の情報共有のあり方等々。

最終的にPTでは、3月24日に民主党政調で承認された中間報告において、
以下3案について今後検討することを提言させて頂いた。
①森林法において、新たに森林を所有した者の事後届出制を導入。
(ただし、保安林については事前届出制も検討)
*その際、国民への負担を避けるため、国土利用計画法に基づく届出がある場合は
森林法に基づく届出義務は免除する。
②国土利用計画法において、都市計画区域外における届出規定を見直す。
③行政内部において、他の利用目的で保有する森林所有者情報を、森林所有者
把握のために必要な限度内において利用できることを森林法において規定する。

一方、当初の自民党案はというと、①新たに森林を所有した者に対する
事後届出制の導入に加えて、②現に森林を所有している者は法律施行
3カ月以内に届出を提出する義務が規定されていた。
②が実効的に実施できたとすれば林野行政において一気に森林所有者を
把握できることになるが、残念ながら次の点から実効性に疑問を感じた。
(1)事務を行う地方自治体の事務(届出受理、届出内容が正しいかどうか
登記情報や課税台帳との照合作業等)が短期間に激増し結局対応しきれない
のではないか。
(現状の各地方自治体の林野行政部署でそれだけのマンパワーが配置されているか
はなはだ疑問である)
(2)不在村者が全体の4分の1を占める中、3ヶ月以内にどれだけ届け出が
成されるのか。

結局、与野党の修正協議において、現に森林を所有している者についての届出義務は
盛り込まず、行政内部において必要な限度内で森林所有者情報を共有できる
確認規定をあえて盛り込むことによって現所有者の把握を行うことへの対処と
なった。

行政内部で森林所有者の情報を共有すること、たとえば、登記情報を利用する、
あるいは、固定資産課税台帳の登記と同じ情報を市町村内部で利用することは森林法に
わざわざ規定しなくとも、今でも可能なことである。
にもかかわらず、実施できていない、自治体に対して利用できる旨の周知徹底
が成されていないのは単に行政の怠慢としか思えない。
法律に規定されなければ重い腰をあげない行政はおかしいのではないかと
当初、私自身は考えていたが、現にアクションを起こさずにいる行政に対して、
立法府ができることは、やはり法律で規定することしかないと途中から考え方を
改めた。

ともかく、こうして修正協議が整い、改正森林法が成立されたのは、
自民党において議員立法から法案提出に携わった議員、
それより以前から、国会質問や質問主意書などで問題提起を行ってきた各党の議員、
我が民主党においては、PTで貴重な助言を頂いた議員、綱渡りのような
国会日程の中、修正協議を行った部門会の議員、
こうした立法府の実に様々な議員の思いや地道な努力が積み重なってのことである。

政府においては、今回成立した法案に込められた立法府の意思を重く受け止めて
的確な執行に務めていただくことを期待する。
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民主党「外国人による土地取得に関するプロジェクトチーム」中間報告
(2011年3月24日承認)は、私のHP、「国政レポート」フォルダーから
ダウンロードできます。









統一地方選前半戦

2011年04月11日 20時06分36秒 | Weblog
昨日、統一地方選前半戦の投開票が行われた。
埼玉県においては、民主党は県議会では議席が減少、
さいたま市議会においては増加となりました。

各々の候補者にご支持、ご支援くださった皆様に
感謝申し上げますと同時に、全員の当選を果たすこと
ができなかったことに、私自身の力不足を反省しております。

自粛ムードの中で行われた異例の環境下での選挙でしたが、
私はむしろ、4年に1度、有権者が自らの手で代表者を
選ぶ大切な機会として、防災対策や大震災からの復旧・復興支援
も含めて、各候補者の政策や実績を見て、聞いて、
しっかりと選んで頂くことを訴えさせて頂きました。

未曾有の大震災直後の中、行われた選挙だからこそ、
候補者も政策を正々堂々と訴えるべきと考えました。

県議会ではベテラン議員が議席を失う結果ともなりました。
武正公一県連代表のもと、地域に根差した政党としての地固めを
し直さなければいけないと痛感しております。

4月24日が投開票の後半戦に向けて、私も
微力ながら各候補者の応援をさせて頂きます。