この通常国会に内閣から提出されている法案のひとつに
裁判所法の一部を改正する法律案がある。
現在、衆議院で与野党の修正協議を行っているところだ。
法改正の主旨は法曹養成制度改革に関すること。
平成13年に司法制度改革審議会から出された意見書では、
法曹人口の大幅な増加が急務であり、2万人の法曹人口(当時)
を5万人に増やすことと、平成22年頃には司法試験合格者を
約1,000人の所を3,000人に増やすことが記されて
いた。
司法制度改革推進法に基づいて、法曹養成制度改革がなされ、
10年が経過した今、これまでの制度改革の見直しや改善を
行う時期に来ている。
法曹人口を増やすことを政策目的とする中、その質を維持しつつ
量を確保するために、法科大学院が導入された。
法科大学院生の司法試験合格率の低さ(18ね年度修了者は約50%)や、
定員割れを起こす法科大学院の存在など、法科大学院制度やその運営に
ついて改善点が指摘されている。
また、これまでの司法修習生の修習費用の給付制は貸与制へと変更した
ことに対して、司法修習生の経済的窮状を訴える声や、経済的に豊かな
者しか法律家になれなくなるといった危惧の意見も出ており、三権の
一つである司法の担い手の養成に対する問題が提起されている。
適正な法曹人口について、司法の担い手の養成について等々、
法曹養成制度全体の改革をしっかりと議論すべき時ではないだろうか。
適正な法曹人口については、簡単に答えが出るものではない。
日本は、弁護士など法律家をどれだけ必要とする社会となっていくのか、
していくべきなのか、考える必要がある。
裁判所法の一部を改正する法律案がある。
現在、衆議院で与野党の修正協議を行っているところだ。
法改正の主旨は法曹養成制度改革に関すること。
平成13年に司法制度改革審議会から出された意見書では、
法曹人口の大幅な増加が急務であり、2万人の法曹人口(当時)
を5万人に増やすことと、平成22年頃には司法試験合格者を
約1,000人の所を3,000人に増やすことが記されて
いた。
司法制度改革推進法に基づいて、法曹養成制度改革がなされ、
10年が経過した今、これまでの制度改革の見直しや改善を
行う時期に来ている。
法曹人口を増やすことを政策目的とする中、その質を維持しつつ
量を確保するために、法科大学院が導入された。
法科大学院生の司法試験合格率の低さ(18ね年度修了者は約50%)や、
定員割れを起こす法科大学院の存在など、法科大学院制度やその運営に
ついて改善点が指摘されている。
また、これまでの司法修習生の修習費用の給付制は貸与制へと変更した
ことに対して、司法修習生の経済的窮状を訴える声や、経済的に豊かな
者しか法律家になれなくなるといった危惧の意見も出ており、三権の
一つである司法の担い手の養成に対する問題が提起されている。
適正な法曹人口について、司法の担い手の養成について等々、
法曹養成制度全体の改革をしっかりと議論すべき時ではないだろうか。
適正な法曹人口については、簡単に答えが出るものではない。
日本は、弁護士など法律家をどれだけ必要とする社会となっていくのか、
していくべきなのか、考える必要がある。