こうだ邦子 活動日記 

参議院議員としての
日々の活動をご報告します。

両院協議会

2009年01月28日 17時59分43秒 | Weblog
26日、第2次補正予算案において、衆議院と参議院で異なる議決となった。
これを受けて憲法第60条の規定により26・27日の両日にわたり
「両院協議会」が開かれた。

民主党の提案により、議事録が作成されたが公表はされていないのだが、
両院協議会の出席した議員によると、大変中身が濃い、有意義な議論が
行われ、衆・参の各々の議員の議論もかみ合ったものだったようだ。
これまで形骸化しているとの指摘を受けてきた両院協議会をいかに機能
させていくかを考えるうえで、今回を良い契機としなければいけない。

マスコミの報道では「野党の時間稼ぎ」といった論調が大勢だったことが
残念だ。
二院制を採る以上は、ねじれ国会でなくとも衆参の議決が異なることは
起こりうるわけで、憲法もあらかじめこのこ事態を想定している。
両院協議会が機能していくことにより、議院内閣制の日本における
二院制の意義が再認識されることを望む。

法の趣旨を曲げる政令・運用

2009年01月24日 22時45分42秒 | Weblog
ここのところの衆・参予算委員会の審議で取り上げられているが、
国家公務員の再就職に関する問題だ。

07年に成立した改正国家公務員法により、官民人材交流センターに
再就職管理が一元化されるまでの移行措置として、
「再就職等監視委員会」が天下りや渡りの是非を判断し、承認されれば
大手を振って天下りや渡りが可能となる。
法改正に伴い昨年末に閣議決定された政令によると、承認される天下りや渡りは
「高度な専門知識や業務経験が求められるなど、必要不可欠なもの」
とされているが、これではいくらでも拡大解釈ができる。
法律の趣旨を曲げたり、拡大解釈されかねない政令を運用基準として
このままにしておくことは許されない。

例外的に天下りや渡りが認められる「高度な専門知識や業務経験・・・」
どこかで聞いた文言だ。
財団法人との不透明な随意契約による業務委託について、
担当省庁に理由を尋ねると、「高度な専門知識や技術が求められる
業務であって、他に業務を担えるものが存在しないから」といった
答えが帰ってくる。実際は、同じ業務を行える組織や同じ費用で
もっと水準の高い成果が期待できる組織が存在する場合も多い。

法の趣旨を曲げる。国家公務員制度改革基本法に盛り込まれた
「内閣人事局」についても、同じ懸念がある。
推進本部の資料によると、その名称は「内閣人事・行政管理局」
に変更されている。単なる「人事」に「行政管理」が加わること
によって言葉の意味合いは違ってくる。
また法の趣旨としては、内閣人事局は幹部・管理職員の人事の一元化のために
設立されるものであって、国家公務員全体の人事管理のための組織では
ないはずだが、政府・与党の中で行われている議論を聞いていると、
ここでも拡大解釈が行われているように思う。

国民の付託を受けた国会議員によって構成される立法府の
議決によって成立した法律の趣旨を曲げた運用は国民軽視と
言わざるを得ない。

新春の集い@東京

2009年01月21日 21時31分16秒 | Weblog
昨日1月20日(火)18時30分から東京の四谷にて
私の新春の集いを行わせて頂きました。
国会議員になる前、ともに学び、ともに遊び、ともに働いた
同僚や先輩・後輩や、長年お世話になっている方たちに対して、
年に1度は近況報告を行わせて頂きたい、という思いから
昨年同様、埼玉だけでなく東京でも新春の集いを行うことと
いたしました。

120名程のご来場者のうち、埼玉からも大勢の後援会の方に
お越し頂き、皆様のお支えによって国会で働かせて頂いていることを
あらためて実感いたしました。

ご多忙の折にもかかわらず、お越し頂いた皆様に
あらためて御礼申し上げます。






雇用保険料の引き下げ、今なぜ?

2009年01月18日 23時11分58秒 | Weblog
政府与党は雇用保険料の引き下げを検討している。
現在の1.2%から0.8%に引き下げるという案。

今、なぜ雇用保険料を引き下げるのか、そのセンスが理解できない。
雇用保険料が納められている労働保険特別会計の中の「雇用安定2事業」
の剰余金(政府は安定資金残高と言っている)は1兆円を超えている。
確かに、ここに眠っているお金が存在している。
これほどまでに雇用環境に赤信号が点っている今こそ、この眠っている
予算を本来の雇用安定のために使うべきだということは、昨年から
私自身も主張しているところだが、ではなぜ、今、このタイミングで
雇用保険料率を引き下げるのか。今年3月末までに職を失う非正規雇用者
は8万5千人に上ると政府は見込んでいるが、これはあくまでも把握できて
いる数字に過ぎない。このような時期になぜ、雇用保険料率を下げるのか?
政府与党のセンスは働く側だけではなく、経営側からも乖離しているのでは
ないだろうか。

県庁通り商友会

2009年01月14日 23時38分46秒 | Weblog
本日夜は、私が住む浦和の商店会の新年会に出席させて頂いた。
浦和駅西口の駅に近いエリアの商店の皆さんの会で、住所としては
高砂1丁目が中心となっている。

夫とともに埼玉に移り住んでようやく2年が経とうとしているが、
こうして地域の皆さんと接する機会が徐々に増えていることを
本当にありがたいと思っている。

年末年始は地域の防犯パトロールに参加した。
年始の防犯パトロールには、夫も参加したいというので
飛び入り参加した。
自分が住んでいる地域を大切にせよ、というのは父親からの教えだ。

埼玉県が選挙区でよかったと思うことは本当に多い。
一方、首都圏選挙区ならではの悩みもある。
選挙区が永田町と近い分、特に地元の行事が多いこの時期は
1日に何度も埼玉と東京を往復することになる。
年明けから1日2往復が続いている。今日も2往復。
時々上野駅などで電車を乗り換える時に、東京に行くのか
埼玉に戻るのかどちらに行くのかわからなくなってしまうことがある。
上田知事がある団体の年賀会の挨拶で「埼玉県選出の国会議員の宿命」
とおっしゃられていた。知事もおそらく衆議院議員時代は1日に何度も
地元と東京の行き来を繰り返されていたのだろう。





今年最初の週末街宣は突風吹きすさぶ中、決行。

2009年01月10日 22時53分27秒 | Weblog
本日は大宮駅西口にて、定例の月一週末街宣を行った。
今年最初の週末街宣だったが、吹き飛ばされんばかりの突風。
開始した時は、予定の2時間を短縮しようかと思っていたのだが、
ビラを受け取ってくださる方や声をかけてくださる方が
多数いらっしゃったため、結局予定通りの2時間、駅頭にて
お訴えをさせて頂いた。

週末街宣は原則こうだ邦子事務所全スタッフで行っているが、
最年少スタッフのW君は明後日に故郷で行われる成人式のためお休み。
埼玉大学の夜間主コースで学んでいるW君は20歳になった
昨年11月から私の事務所で働いている。
バブルの全盛期やその崩壊の記憶がない、ポストバブル世代の彼が
今の世の中をどう捉えているのか、一度じっくり聞いてみたい
と思っている。




今日は朝の駅頭からスタート!

2009年01月08日 22時55分46秒 | Weblog
今日は朝7:00~浦和駅西口にて街宣活動を行った。
浦和駅西口は私の日々の生活圏のど真ん中。
国会への通勤や県内の移動に利用するだけでなく、
食料品や日常品の買出しのためにぷらぷら歩くこともある。

浦和駅西口改札前のスペースはJRの所有地ということで
許可なしには街宣活動やビラ配りはできなくなったため
今朝はISETAN前をお借りしての街宣活動となったが、
大変多くの皆様に国会レポートを受け取って頂いた。

駅頭のあとは挨拶周りや新春の集い等々で様々な方と
お会いする機会があったが、「今朝、浦和駅にいたよね」
といった声を何人かの方からかけて頂いた。

駅頭での街宣活動というのは私もスタッフも、多くの皆様が
足早に通り過ぎる中、孤独を感じながらお訴えをし、
ビラを配らせて頂いている。特に真冬の駅頭はつらい。

朝の慌しい時間ではありますが、3秒でも5秒でもかまいません。
皆様からの一言が何よりも励みとなります。
これからも駅頭は続けさせて頂きますので、どうぞ
私やスタッフの姿をみかけましたらお声をかけてください!

想像力ゼロの閣僚

2009年01月06日 22時29分30秒 | Weblog
雇用環境に赤信号が点っている。
真っ先に被害者となるのは非正規雇用者だ。
厚労省は今年3月までに職を失う非正規雇用者の数を3万人から
8万5千人に修正した。

そんな矢先に、信じられない発言がなされた。
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坂本哲志総務政務官は総務省の仕事始め式のあいさつで、
東京・日比谷公園の「年越し派遣村」について、「本当にまじめに
働こうとしている人たちが集まっているのかな、という気もした」と述べた。
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私自身、大学卒業後に民間企業で18年間働く中で、
2年3ヶ月、非正規雇用者という立場で働いている。
私の場合は、まだまだ恵まれた非正規雇用者であったが、
それでも2年3ヶ月間、非正規雇用者として働く中で
「働く現場が崩壊している」ことを実感した。
このことが政治の世界に飛び込むきっかけとなった。

坂本哲志総務政務官の発言に先駆けて、麻生総理はハローワークの視察で
次のように、職探しをしている若者に語りかけた。
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「何かありませんかと言うんじゃ仕事は見つからない。目的意識がないと
雇う方もその気にならない。何をやりたいか決めないと就職は難しい」
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政治に携わる者が世の中で起こっている問題の全てを実体験すべきとは
もちろん思わないが、政治が手を差しのべなければいけない状況への
想像力を働かせなければいけない。
1人の会社員として働き続け、非正規雇用者の立場で働いた者としては
閣僚による国民に喧嘩を売るような発言には、殴りかかりたいほどの
怒りが込み上げてくる。

雇用対策を新年に先送りした政府与党に業を煮やして
私たち民主党は昨年の臨時国会に緊急雇用対策の4法案を提出したが、
参議院で可決後、衆議院では否決→廃案となった。
雇用対策まったなし。政治の側で出きることは速やかに実行しなければ
いけない。






新年を迎えて

2009年01月01日 13時57分34秒 | Weblog
新しい年を迎えましたことを謹んでお慶び申し上げます。

一昨年の夏の参院選によって、皆様の力で国会にお送りいただき
1年半が過ぎようとしています。
これまで政治の世界とは縁の無かった私にとって最初の1年間は、
国会活動、地元活動ともに初めてのことばかりでしたが、
私なりに精一杯の努力をしたつもりでおります。
一周りしたところで2年目を迎えましたが、その前半は
率直なところ、解散総選挙の肩透かしにあってしまった感が
否めません。

1年半国会で働かせて頂く中で、
基本的には明治維新から変わっていない官僚主導、中央集権という
政治・行政のあり方が、現在そしてこれからの社会や国民生活に
適合していない、ということをつくづく実感しています。
今の政治状況を幕末・明治維新になぞらえる方がいますが、
確かにこれに匹敵するほどの国のあり方の変革が必要だと考えています。
これから私たちが迎える人口減少化社会に見合ったかたちで
「国のあり方」を変革していく。このような大きな変革は新しい政権
のもとでなければ手をつけることができません。

このまま政治の膠着状態が続くことによって
被害を受けるのは国民の皆様なのだということを肝に銘じて
今年1年、精一杯努めてまいります。
ご指導、ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。