こうだ邦子 活動日記 

参議院議員としての
日々の活動をご報告します。

ジョブシェアリング

2009年02月19日 22時42分33秒 | Weblog
今年1月から新たに「国民生活・経済に関する調査会」
にも所属することになった。
この調査会は毎週水曜日に開会されるのだが、政局や党派の垣根を越えて、
参議院として国民の幸福度を高めるために政治が何をなすべきかを
考え提言する、参議院らしい調査会と言えるのではないだろうか。

昨日の調査会の質疑の中で、参考人としてお越し頂いた
株式会社日本総合研究所調査部主任研究員池本美香氏が
「ジョブシェアリング」について言及された。
ジョブシェアリングはひとつの仕事を複数の人間で行うこと。
ワークシェアリングのひとつの方策と言えるのかと思う。

質疑を聞きながら、ふと、2年前の我が事務所のことを思いだした。
我が事務所では、結果としてジョブシェアリングを実践していたのだ。

07年2月13日に公認を頂いた時、私が総支部長を務める
埼玉県参議院選挙区第4総支部には、誰もスタッフがいなかった。
10日後、事務所には平日の間、常駐スタッフがいてくれるようになった。
その常駐スタッフは、私と同世代の女性2人。
結婚・出産を機に退職をし、子育てが一段落したら仕事を持ちたい
と思いつつも勤務時間や勤務地等、仕事と家庭の両立が適う仕事が
見つからずにいたようだ。
当初は、平日9:00~17:00、事務所に常駐してくれる方を
友人・知人のツテで探していたのだが、私と同世代の男性は大概、
フルタイムで仕事をしている。女性の場合はフルタイムで仕事をして
いるか、子育てで忙しい日々を送っている場合がほとんどで、
なかなか見つからない。

そんな中、ある日、会社の元同僚から朗報が届いた。
「私の友達で何とか2人見つかったよ。でも2人とも毎日は働けないけど
2人で交代すれば月~金、毎日大丈夫だよ。」
ということで、Kさんは月・水・金の9:00~17:00、
Hさんは火・木の9:00~16:00という勤務体制が始まった。
それぞれの家庭状況にあわせて勤務時間を決めてもらった。

最初は「1人の常駐スタッフ体制」でないと作業や情報に切れ目が生じて
しまうことを心配していたが、前日の積み残した作業や引き継ぎ事項は、
2人の間で前日夜に連絡を取りあってくれるので、全く心配はなかった。
まさに、2人で1人分の常駐スタッフの役割を果たしてくれた。
彼女たちも久々の職場復帰に最初は恐る恐る、という感じだったようだが、
徐々にカンと自信を取り戻し、結局、2人で2人以上の貢献をしてくれた。
選挙の最終日には、浦和駅西口で行った最後の駅頭を夜中まで付き合ってくれた。

これから、少子高齢化社会とどのように向き合っていくのか。
右肩あがりを前提とした価値観や制度の転換が求められる。
その転換の柱となるのは、働き方を変えていくことだろう。








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