こうだ邦子 活動日記 

参議院議員としての
日々の活動をご報告します。

社会保障と税の一体改革法案

2012年08月10日 21時53分26秒 | Weblog
*このブログはバックデートで掲載しています。

10日9時から参議院・社会保障と税の一体改革に関する特別委員会
が開催され、締め括り総括が行われました。
みどりの風は9分間の質疑時間を頂き、私が総括質疑を行いました。
その後、各会派の反対討論は亀井亜紀子さんが行いました。
午後は、本会議にて議長不信任決議提出、討論、採決の後、
一体改革法案の討論、次いで採決が行われました。
本会議の討論では、当初、同じ4人会派の社民党さんには
時間が割り振られていたにもかかわらず、みどりの風には
割り振られていませんでしたが、最終的には5分間の時間を
頂き、舟山康江さんが壇上に立ちました。

一体改革の3党合意では社会保障制度の主要部分である、
年金制度、高齢者医療制度について、3党間で改革の方向性すら
合意がまったくなされておらず、議論が先送り
(民主党からすれば柱政策の取り下げ)となったまま、
財源の消費増税だけが決められました。
社会保障給付の半分を占める年金制度について、民主党の元々の
考えである全額税財源とする最低保障年金制度導入などの抜本
改革でいくのか、自民党が主張している保険方式を柱とする
現行制度の一部改善でいくのか、平行線のまま、というより、
3党協議の中で議論そのものが先送りされました。
年金制度改革の根幹部分が全く合意がなされないまま、
消費増税を急いだわけです。
年間6兆円の公費を投入している高齢者医療制度についても
同じく議論が先送りされています。
とにかく消費増税を決めたかったのでしょう。

年金制度と高齢者医療制度、せめてこの2つについては、
改革の絵姿を示して、給付と負担の関係や財源についても
示した上で、消費税増税についても提示することが筋だと
思います。社会保障にお金が足りないからとりあえず10%まで
消費税を上げさせてください、その後のことはこれから議論します、
というのでは、国民に対して不誠実な態度ではないでしょうか。

また、社会保障と税の一体改革は、社会保障の安定財源確保と
財政健全化の両方を達成することを目的としていますが、
財政健全化のために歳入を増やす、つまり今回でいえば
消費税増税ですが、これも一つの方策でしょう。
しかし、もう一方の方策である歳出改革について、野田政権は
どれだけの熱意をもって取り組んでいるのでしょうか。
これ以上借金を放置していては国際社会での日本国債の信頼が
失墜し大変な事態になる、と言いますが、
財政健全化に取り組む姿勢を国内外に示すのであれば、
増税による歳入増だけでなく、むしろ、歳出改革にしっかりと
取り組むべきではないでしょうか。
霞が関の全役所をあげて無駄や非効率を改め、本予算だけでなく
補正予算、一般会計だけでなく特別会計も含めた国全体の
歳出管理を徹底的に行い、それによってねん出できた分は、
メリハリをつけて重点化した経済再生投資へと振り向けるべき
です。もちろん、このような事は誰でもわかっていること
ではありますが、実行できるかどうかは、時の政権の意志
次第かと思います。

私は反対票を投じましたが、法案は成立しました。
今後、真の一体改革の主張を行ってまいります。





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