こうだ邦子 活動日記 

参議院議員としての
日々の活動をご報告します。

本日離党届を提出しました

2012年07月17日 23時55分55秒 | Weblog
 本日13時に、民主党に離党届を提出いたしました。
これまで私を通じて民主党を応援して下さった皆様、
ご指導頂いた先輩議員や活動を共にしてきた同僚議員の
皆様には申し訳なく思っていますが、民主党の政党としての
政策路線や理念が大きく変質してしまっていることに
私自身が納得できないまま、民主党に居続けることは
逆に不誠実であると思い決意いたしました。

 離党後は、同期の谷岡郁子参議院議員、舟山康江参議院議員、
亀井亜紀子参議院議員と私の4人で無所属の会派として
活動をしていくことにいたしました。これまで07年当選組の
私たちは折に触れて意見交換を行ってまいりましたが、特に
6月下旬頃からは、社会保障と税の一体改革、原発、TPP
などや永田町で起きている様々なことについて、自然発生的に
頻繁に意見を交わすようになりました。その中で、私たち4人は
政策路線が一致し、目指す社会の姿について考え方が一致している
ことがわかり、一つの会派で行動することになりました。

 これまで野田政権で政策決定されてきた、とりわけ社会保障と
税の一体改革の3党合意、また今後行われるであろう政策は、
もはや自民党との差異がありません。
もちろん、ねじれ国会の中、政治を前へ進めるには、
野党との合意や妥協も必要だと思いますが、一連の野田政権によ
る決定は、譲ってはいけない民主党の政策路線や理念まで
大きく変えてしまい、これからもこの傾向は強まるのではないかと
強い危惧を抱いています。これでは、何のための政権交代だったのか、
私自身が国民の皆さんに説明ができません。

 また、民主党は税金のムダ遣いをなくし、ムダ遣いを生み出している
仕組みそのものも改めると言ってきましたが、残念ながら十分な結果に
至っていません。私自身は昨年末から民主党内で行政改革の分野に
携わってまいりましたが、その中で、行政改革を担当している閣僚や
議員のみなさんの努力は見てきました。また、私自身も
「行政改革実行法」という議員立法にも携り、この法案は4月13日にすでに
国会に提出しています。けれども結局、民主党という組織として、
ムダ遣いをなくすという約束を実行しようという意志がどんどん
薄れてしまっている事態も目の当たりにしてきました。

 国民の皆さんが政権交代に託した期待に応えられるよう、民主党の
立て直しを考えてきましたが、変わり果ててしまった民主党にいては、
お寄せ頂いた期待に、私自身が応えることができないと判断しました。
今の民主党が期待に応えていない、期待を裏切っていることを、深く、
私自身も反省しつつ、民主党を離れて、無所属から出直そうと決意
いたしました。

 原発、TPP、社会保障と税など、もちろん重要テーマに対しても
主張してまいりますが、私がテーマとして取り組みたいと思っているのは
非正規雇用の問題です。特に小泉政権の時、顕著に、アメリカ型の弱肉強食
の競争原理が日本社会を襲い、企業も正規雇用者も生き残りのために必死となり、
両者にとっての一致した解決策として見出されたのが、非正規雇用者の増大です。
これを、規制緩和や法改正などで、政治が後押しをしてきたわけです。
私は、働く現場も、今の時代に合った形で、日本型の共生社会に戻したいと
考えています。そのためには、正規雇用者も非正規雇用者も共にわかちあう
発想が必要です。性別や労働時間、労働形態にかかわらず、同じ職務に
ついては同じ賃金が払われる、均等待遇を法律で義務付けて、政治が労使間の
協議の場を強制的に設定する方法が考えられます。均等待遇は、これまで
政労使の三すくみ状態で実現できずに掛け声ばかりになっていました。
何とかしたいと思っています。
 もうひとつは、土地、水、空気といった自然資源、特に水資源、
国土の3分の2を占める森林資源の保全に引き続き取り組んでいきたいと
考えています。自然資源の保全は、農村振興とか支援とか、地方を支える
という視点だけでなく、都市部の人間がその恩恵にあずかり、生活を支えられて
いるという視点が必要だと思います。
 三つめは、行政改革の分野です。無所属になりましたので大きなことは言わず、
国会内での決算チェック、行政監視の強化に地道に努めていきたいと思っています。

 埼玉県という大選挙区での参議院選を考えれば、民主党という大政党に
いるほうが断然有利ではありますが、それよりも、残された1年間の任期を、
国会議員としてしっかりと働くことを優先したいと思い、決意しました。

最新の画像もっと見る