こうだ邦子 活動日記 

参議院議員としての
日々の活動をご報告します。

「天下り」議論

2009年02月02日 22時33分14秒 | Weblog
天下りやわたりについて、国会で議論されているが、
まちのあちこちでも議論が聞こえてくるようになった。

天下りをなくす。言うのは簡単だが、実際どのようにしてなくすのか。
省庁からのあっせんをなくせば天下りはなくなったことになる、
という解釈による議論が政府与党側からは聞こえてくるが、
これではまったく不十分だ。

蛇口をいっぱいに開けていれば水が流れ出てくる。流れ出た水を
入れるコップを水の量だけ用意する。蛇口を閉めずにコップも
なくさずにどうして天下りをなくすことができるのか。

早期勧奨退職という人事慣行(肩たたき)によって定年前に
省庁を出ざるを得ない国家公務員は年間約4,000人にのぼる。
この人たちを流出させる蛇口を閉め、定年まで役所で働き続ける
ことができるように、給与体系も含めて人事制度を整える。
同時に、受け皿となっていたコップも単なる天下り受け入れのため
の法人は廃止する、といった公益法人や独立行政法人の見直しを
徹底的に行う。両方に取り組んで、天下りのメインストリームを絶つ。
さらに、再就職を全面禁止することはできないわけだから、
再就職した国家公務員OBから省庁への業務に関する口利き依頼などは
厳格に処罰し、厳罰化による抑止機能を高める。

などなど、国会や界隈での議論を聞きながら私自身も
考えているところだが、いずれにしても抜け道を作ってはいけない。
抜け道を見つければそこを通りたくなるのが人間の心理というもの
であるし、賢い人々はその抜け道を少しずつ拡張し、いつの間にか
メインストリートにしてしまいかねないからだ。




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