こうだ邦子 活動日記 

参議院議員としての
日々の活動をご報告します。

市民が中心となった湧水調査:和光市白子

2012年04月15日 18時22分47秒 | Weblog
昨日は、和光市白子宿地域センターで行われた和光湧水群の勉強会が
行われた。NPO法人の和光・緑と湧き水の会を主催している
高橋さんからご案内を頂き、かねてから関心を抱いていたので
良い機会と思い私も出席させて頂いた。

和光市の白子宿(江戸時代にあった川越街道の宿場)近辺には、
湧き水が出る場所が何か所もあり、白子湧水群と呼ばれている。
和光市駅の主に北側は荒川ぞいの低地、南側は武蔵野台地
となっているが、谷中川や越戸川、白子川などによって台地が削られ
谷が出き、低地と台地が入り組んでもいる。
武蔵野台地の武蔵野れき層は砂利を多く含んでおり、そこで水が
蓄えられるのだが、その下の粘土層の東京層は水を通しにくい
ため、粘土層に沿って地下水は川に流れていく。
地下水が通っている地層が崖になるとそこから湧き水が出るわけだ。
なるほど。

当日の勉強会では、10年近く前に行われた「市民が中心となった
湧水調査」の報告が高橋さんから行われ、次いで東京学芸大学の
小泉武栄教授から武蔵野台地が形成されるまでの変遷や地層について、
白子宿近辺の湧水についてやこの地域になぜカタクリが生育しているのか
等、写真や図などをまじえながらご説明頂いた。

水資源の保全といった動きが埼玉県を含めた全国の自治体で
活発化しているが、地下水脈については調査に費用と時間が要する
と聞いている。緑と湧き水の会のような地域で地道に活動している
方たちと行政が協力することによって水資源の保全活動はより
実効性のあるものになるのではないだろうか。


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