相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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「汐」と「潮」のお話

2023-06-28 13:33:31 | 日記
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 拙稿「“時代”を超えた力士たち━明治
→大正篇」は、梅ヶ谷から数えて11番め
の朝潮を鋭意執筆中である。

 明治四一年春、元大関の前頭十一枚目
朝汐が番附に名を残して引退。その僅か
5場所後の同四三年夏、関脇朝嵐が2代
め朝汐を名乗った。そこまではいい。そ
の後、明治おしまいの場所で元関脇朝汐
が朝潮となったが、番附に「改名表示」は
ない。
 例えば、玉乃嶋が玉乃島と字を変えたが、
「島」の“異体字”が「嶋」であり、単なる
「変名」であって改名とは云えないと思う。
 ところが、「汐」と「潮」は“同音”ながら
対義語乃至対照語であり、全然別の文字だ。

 すこしばかり話題を横道へ。『江戸時代
相撲名鑑』で4字音「はつしお」なる醜名
を調べたら、すべて「初汐」が8名ほど、
「初潮」【註=音よみに非ず】は皆無なので
ある。畢竟、明治以前だって妙な方面を聯
想させるので回避されたと思われる。

 もう何十年も昔、「少女が初潮を苦に自殺」
なる新聞記事を読んだことがある。家庭・小学
校の教育の“欠陥”を露呈した事例だと愚考する
ほかはない。
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『相撲史発掘』No.103 頒布中

2023-06-27 21:28:28 | 日記
 拙作&私家版『相撲史発掘』第103号
【画像=題簽は元立行司40代・式守伊之助氏】
を御希望の方に洩れなく進呈しております。

1~4頁
〇“時代”を超えた力士たち(第3回)
 ●明治→大正篇①
 ◎写真=太刀山・駒ヶ嶽・緑嶋・甲
折込み表面
 ●明治に入幕、大正で引退した45力士

折込み裏面
〇岡山県出身入幕力士一覧
 ●雲井川から鷲羽山まで
 ◎写真=常ノ花

5~7頁
〇江戸大相撲熱戦譜(第83回)
 ●天保十四年春場所
折込み両面
 ●関係勝負&星取表

8~10ページ上段
〇大正期の新聞記事から(15)
 ◎写真=栃木山

10ページ下段
〇江戸三役陣18世紀“最初の記録”
11ページ
〇古今平幕最優秀力士星取表(33)
 ●戦前の15日間制9場所

 頒布を御希望の方、二つ折り定形郵便なら
94円切手、折らずに定形外郵便なら120円
切手を同封のうえ…下記宛て
〒852-8113 長崎市上野町14-11
       田   中       健
 お問合せは jhisa104@ybb.ne.jp まで…お気軽に。
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合流の旧大阪力士は87名

2023-06-27 13:32:04 | 日記
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 旧東京大角力協會と・旧大阪大角力協會と
の「対等合併」とは名ばかり━実質的には、
大阪協会を東京協会が“吸収”した恰好だった。
 それは両者の“質”の面ばかりじゃぁなく、
“量”の面からみても明瞭であった。具体的に
は、横綱宮城山はその侭だったが、旧大阪の
大関である荒熊や錦城山が昭和二年春の番附
において、平幕へ据えられた─相当な“格差”
があったことを如実にもの語っている。

 当該番附で幕内は宮城山以下6名、十両が
5名で旧大阪関取は小計11名にすぎなかった。
 幕下以下は如何だったか。最近落手の『野
球界臨時增刊 夏場所相撲號』所載「昭和二年
春場所全力士星取表」に元大阪力士が●で示
してあるので、じっくり調べてみた。

幕 内  6名
十 両  5名
幕 下 16名
三段目 16名
序二段 43名
序ノ口  1名
 総計 87名

 番附登載人員が405名なので全体の21.5%
と云う勘定。年寄だって大阪から17名、行司
は三役格の木村玉之助以下数人が入った…。
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執念深い❔ 壱岐ノ海

2023-06-26 21:29:19 | 日記
 初の「関西大場所」である昭和二年の
三月〔於大阪〕場所の幕下以下星取表は
『野球界臨増』など調べたが載ってない。
 当初、大正末の「東西聯盟相撲」と同じ
位置づけで、正規の「本場所」と同等に
あつかわれていなかったみたい…。だから、
当時在京の相撲記者諸氏も大阪まで出張
取材したのは少数派だったかも知れない。

 したがって、郷土力士 壱岐ノ海の成績も
全然わからない。仕方なく昭和二年夏場所、
西三段目四十六枚目━星取表である。
〇濱 錦(三段目43)

〇関高山(三段目45)

〇大 岩(三段目47)

●和田ノ海(三段目41)

●玉 舟(三段目28)

●吉ノ石(三段目42)=後幕内 吉野岩

 序二段に落ちた侭と思っていたら
再び三段目に戻って土俵へ……。
 でも、勝越せず「五分」の星だった。
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自殺を正当化できないが…

2023-06-26 13:53:43 | 日記
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 今日づけS紙「多面鏡」に鳥渡ばかり
気になる記事が載っていた。
〔前略〕著名人の自殺報道では昨今、〔中
略〕「自殺が発生した現場や場所の詳細
を伝えない」といった世界保健機関(WHO)
のガイドラインに留意するようになった。
念頭にあるのは模倣自殺の防止〔後略〕

 たしか吾輩ら「団塊世代」における高校
の「現代国語」教科書に、二十代半ばで自
ら生命を絶った「北村透谷」も登場した。
〔亡父の書斎にも「…透谷全集」が在るが
全然読んでいない。〕
 現代日本では、小・中・高の教室で「命
の大切さ」を指導するらしいが、北村透谷
なんか教科書に相応しくないであろう…。

 拙稿「“時代”超越の力士…」では、同時
入幕した元大関伊勢ノ濱と元横綱Ⅱ西ノ海
について。前者は、N市へ失踪の挙句、服
毒自殺、その約2年8箇月後、後者が自宅
〔勿論実家に非ず〕で首吊自殺。しかも、
元伊勢ノ濱は協会の監事(元理事)、元西ノ海
は協会の理事(元取締)と云う肩書だった。
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