野球＜相撲

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　平成十二年刊、出久根達郎氏著『漱石
先生とスポーツ』より「相撲」の２字が
入っている項目を列記してみたい━。

相撲は芸術である／常陸山対太刀山／
腰じゃ荒岩、力じゃ常陸
体が弱いゆえ相撲に反感／末は大関、横綱
西洋相撲
双葉山
税相撲
レスリング対相撲
相撲の力学
腕相撲

　大体、以上のようなところ。次に「野球」
の文字が入っている項も少なくない━。
野球をベースと称した
野球は上達するほど面白い
野球漫談
雨と野球
本と野球とゴルフ

　“断酒”が遠因で、昭和十五年に急逝したM
生命保険会社取締役兼作家の水上瀧太郎は、
野球と相撲の両方を愛好し、どちらか一方を
捨てて、一方を採るならば、野球を捨てて
相撲を採る━と、少数派日本人だった。

　現代日本人の一部には、国技相撲を「野蛮
な男たちの裸踊りみたい」と誹謗・中傷する
だろう。癪に障るから吾輩が野球を誹謗する。
「棒切れを振りまわしている危険競技」だ━
と。
　私見・愚考では、観衆席へ硬球のボールが
野球ファンの眼球を直撃して「失明」した
事例がプロ・アマを問わず或る一定数存在
しているのではないか。でも、あまり表沙汰
にすると野球に対する「嫌悪感」を生じかね
ないので、マスコミは一種の「報道規制」を
やっているのではないの…❔