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各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

ビジネスと統計(13)

2015-08-19 18:21:56 | 日記・エッセイ・コラム

今回はデータをグラフで示すときのチョッとした要領をご紹介します。

売上高などを棒グラフで表しますが、ここで ”ベンチマーク(Benchmark)” を付けた棒グラフを作って見ましょう。
表計算ソフト(MS-Excel)を用いると便利です。
ここでは、
MS-Excel 2010 での作成方法をご紹介しますが、Excel2013 やPowerBI だともっと便利かも知れません。

例題(表1)は4四半期ごとの売上げと売上目標の仮想データです。

表1 4四半期の売上と目標
 

グラフ作成の手順
 セルを選択(A1:F6)→挿入→縦棒→積み上げ縦棒→クリック
 (図1のように行/列が異なっていれば・・・)

図1 売上高の積み重ね棒グラフ
 

グラフを右クリック→データの選択→行/列の切替→OK

図2の様な棒グラフにします。

図2 行/列 を変えた売上高の棒グラフ
 

図2のグラフの青色(目標)→右クリック→系列グラフの種類の変更→クリック→
散布図→散布図(マーカのみ)→OK

右側の縦目盛りを右クリック→軸の書式設定→ 
 最小値 ◎固定 [0]
 最大値 ◎固定 [16000]
 目盛間隔 ◎固定 [2000]
 補助目盛間隔 ◎固定

閉じる→「米」を右クリック→データ系列の書式設定

 ◎主軸(下/左側)→選択→閉じる
マーカーのオプション→組み込み
 ◎組み込み、種類[−]、サイズ[10]
マーカーの色→
 ◎線(単色)、色[赤]→閉じる→図3が出来ました。

図3 ベンチマーク付き売上高の棒グラフ
 

大変面倒そうですが、慣れると一連の作業もスムーズに行きますよ!

さて、
ここでのベンチマーク(Benchmark)って・・・、売上目標ってことはすぐにお気づきでしょう・・・。
本来の Benchmark は、測量での水準点(基準点)を言っていましたが、今では、比較のための指標として使われています。
例えば、
主にコンピュータの分野でシステムのハードとソフトの性能比較などによく使われています。
また、
国勢調査で基準となる人口のことや、他社と自社の経営方法の違いを分析する際などにも Benchmark 分析と言った言葉が出てきます。

医学・生物学の英文ペーパーでは、「Student's t-test は正規分布のベンチマークに基づいて仮説検定をした・・・」などの表現をよく見かけます。
そして、
”arbitrary benchmark p-value”、”traditional benchmark p-value” の記載を見て、”benchmark p-value”って・・・?

要するに、
我国では、p

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