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第13章-2 時系列データ(時差相関)

2021-01-19 11:19:09 | 日記・エッセイ・コラム

第13章-2 時系列データ(時差相関)

移動平均による視覚化(前回)で、その傾向が掴めたなら2つのデータの傾向をみてみよう.
前回の例題は、気管支喘息患者の末梢血好塩基球(Ba)と非特異的IgE抗体を一定日毎に採血し測定したデータであった.

この2つのデータの動きを観察すると、2つの間に何らかの傾向・関連がありそうである.
2つの原データの相関をみると「r=0.537」で中等度の相関がみられるが、単純に2つの折れ線グラフ(相関)を描いても単位が違うので分かりにくい.そこで、標準化し単位を同じにして折れ線グラフを描くと分かりやすくなる.そして、
時差(相互)相関をみると、Ba と IgE の関係がより分かりやすくなり、その変動の時差(Lag)から、多くの気管支喘息患者の Ba は IgE より少し遅れて上昇することが分かるので、Ba をカウントすれば喘息発作の前兆をとらえることができるかも知れない.

それでは、
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