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各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

医学と統計(19)

2007-11-18 11:37:56 | 日記・エッセイ・コラム

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情報統計研究所

平均値は素晴らしい・・・!

データを代表する値として統計分析に大切な数値です。「平均値と標準偏差(誤差)」や「中央値と%タイル」による表示によってデータのバラツキなどを知る事が出来ます。PlotMeanやBoxPlotはお馴染みですが代表値には加重平均、トリム平均、幾何平均、調和平均などがあります。

加重平均は医学実験などにおいて何回か測定されたデータを用いることがあります。例えば、同じ実験においてAではXA±σA 、BではXB±σB でデータの不一致があると考えられるとき、XAとXB を組み合わせて最良推定値を求めます。

トリム平均はデータを大きさの順に並べたときの両端の値(最小値と最大値)をトリム(除去)して平均値を求めます。幾何平均は変化率などに、調和平均は速度などに用いられます。

平均値は基本中の基本ですので、色々な平均値について検討することも大切だと思います。