2014年12月20日(土)
12月19日(金)~22日(月)にかけて、日光では霧降アイスアリーナと細尾ドームリンクにおいて「全日本女子中学・高校生アイスホッケー大会」通称「日光杯」が開催されました。 → オフィシャルサイト
今年2月には日本女子アイスホッケーチーム、スマイルジャパンがソチオリンピックに出場し、私たちホッケーファンのみならず、日本中が大いに沸いたわけですが、それでもまだ日本のアイスホッケー、特に女子アイスホッケーはいろいろな面で厳しい部分があるのだろう、と感じます。
昨季、小学生の大会を拝見しましたが、男女問わず上手な選手でも将来のことを考えると中学生になる時点でアイスホッケーを辞めてしまう選手が多いとか。 また、女子はアイスホッケー部のある中学校がないことから、ホッケーを続けたい選手はクラブチームに所属することになりますが、都道府県の代表選手の試合(全国大会)などにエントリーできるのは男子だけ、という制約があったりするのだそうです。 そりゃ、中学生ともなれば男子との力、体格の差は歴然としてきて、危険さえ伴うでしょうから仕方ないことかもしれません。
そんな中、この日光杯は全国の日本代表を目指す中学生・高校生の女子選手が集まる唯一の大会なのだそうです。 これしかないのか。。。という気もしますが、かつてはスマイルジャパンの選手たちもこの大会を経て成長してきたわけです。
普段は地域の女子チームの大会で切磋琢磨している選手たち、男子との混合チームの中で負けじと鍛錬している選手たち。 そんな彼女たちが選抜選手となって日本全国から集結するこの大会! しかもこの日光に!、と思えばおばさんはいてもたってもいられないのです。w
と言いつつも、たった一日、ほんの3試合しか拝見しなかったのですが。(^o^; 一応ご報告まで。
この日、日光はどんよりとした曇り空。 夕方には雨になっていましたが、そんな空でも女子の大会を応援するかのごとく女峰山はくっきりと姿を現していましたよ。
第一試合はフェイスオフ(試合開始)午前8時。 わたしはギリギリセーフで霧降アイスアリーナに滑り込み。 行われているのは「関東選抜 vs 中四国・九州選抜」
第1ピリオド8分経過ほどで関東選抜が2点目のゴール。
得点したのは #19。 ん。。。? あの笑顔は。。。?
女子キャプテ~ン!!ヾ(≧∇≦)ノ"
いや~、お久しぶり! 中学一年生になったのですよね~。 アイスホッケー続けていたのねぇ~。 おばさんはうれしいっ(ToT)
と言う事で保護者様に確認した所、彼女は現在も元いたクラブチーム新横浜ジュニアでアイスホッケーを続けていて、果敢にも男子の中でレギュラー確保しているそうです。 まぁ、小学生のころを考えても、男子のいる中でもピカイチ光っていたし、こうして見ていても本当にうまいっ! カッコ良い! 納得です。
ゲームは関東選抜が終始ゲームをリードしているような流れです。
関東選抜が2人ペナルティーを出すビッグキルの時間帯もあったのですが。
中四国・九州選抜、なかなかチャンスをつかめません。
攻めて!
走ったのですが。
関東選抜の攻めも止まりません。
#19、正面から一撃! 左にいた #15が上手くリバウンドを押し込みました。
悔しい中四国・九州選抜。 なんとか1点を取りたい!
しかしゲームは。
1P 3 - 0
2P 3 - 0
3P 4 - 0
をもって、関東選抜の勝利となりました。
関東選抜は第2試合、ディフェンディングチャンピオン苫小牧選抜との対戦です。 中四国・九州選抜の選手も9~14位決定戦のため、まだ試合は続きます。
どんなスポーツでも全国大会ともなれば遠い地まで遠征に行かなくてはならないことは確かでしょう。 けれど競技人口、会場の少ないアイスホッケーは、たくさん試合をしようと思ったら普段から本当に遠い所まで出かけてゆかなくてはならない、そんなスポーツです。
今回もこの全国大会を拝見していると、「九州にアイスホッケーをしている中学生がいるのだなぁ。」「ようこそ関東に、日光にいらっしゃいました。」という気持ちでいっぱいになります。
そんな気持ちを日光の大会関係者の皆様はこのような形であらわしていらっしゃいました。
いつも売店のあるこの場所ですが、この日もトン汁、サンドウィッチなどが置いてあります。 飲み物もコーヒー、紅茶など、セルフサービスですが、たくさん置いてあります。 これ、すべてボランティアの方による振る舞いで、全て無料で頂けるのです。
そして選手の通る通路にはつるし飾りがたくさん飾られていました。 これもボランティアの方が手作りされたもので、100本以上飾ってあったのだそうです。 女の子の大会らしくて良いですね。
この後栃木県選抜の試合ではさすがに観客が増えてきました。 他の試合でももっと観戦者が増えると良いのになぁ。
* この大会の写真撮影、ブログアップに関しましては大会実行委員会事務局の許可を得ています。