out of curiosity #2

二つ目のブログに突入~!
ホッケー&山歩きで日光周辺に出没ちぅ!

モンブラン山群撮影紀行 ~8月 快晴@3,842m~

2016-08-21 23:04:43 | 2016モンブラン撮影

2016年8月6日(土)
エギーユ・デュ・ミディ展望台(Aiguille du Midi 3,842m)より望むモンブラン (Mont Blanc 4,810m)
写真左端のピークがモンブラン・デュ・タキュル(Mont-Blanc du Tacul 4,248m)、
その上小さく見えるピークがモン・モディ(Mont Maudit 4,465m)、
その上の真っ白な丸いドームのようなピークがモンブラン山頂、
山頂右下のなだらかなドームがドーム・デュ・グーテ(Dome du Gouter 4,304m)
手前低いピークの上に見えるのがコスミック小屋?(3,613m)

 前日5日、せっかくのエギーユ・デュ・ミディ展望台は悪天候。 それでも8月の真夏のさなかにあの雪景色が見られたのは、まぁ、面白い経験でした。 が、生きている間にもう一度そこに行くかどうかもわからない。 せっかくなら晴れた空のもと、標高3,842mからの景色を眺めてみたい気持ちはありました。

 5日夜には「翌日は晴れそうだ」と言う話がありました。 が、6日はシャモニのホテル付近からバスに乗りレ・プラまで行き、ラック・ブランまでの登山および小屋泊。 「晴れてももうエギーユ・デュ・ミディには行けないのだろうな。」と思っていました。 
 が、5日夕食でのツアーリーダーからの翌日予定発表。 「明日は午前中にエギーユ・デュ・ミディ展望台に行きます。 明日は6時に朝食を用意するのは無理とのことですが、6時半には用意ができているので、明日こそ超急いで食べてロープウェイ駅に向かいます。 午後からラック・ブランに向かうので、ザックには小屋泊の準備と、スーツケースはホテルに預けられるようパッキングして、朝食時に一階に持ってくること。」

「やったぁ~!\(^O^)/」


 みんな超スピードで朝食を終え、7時前には歩き始めています。 が、空には結構雲が残っています。 「あれ?」って感じ。 でもまぁパスがありますから、無駄に料金がかかるわけじゃないし。 トライする価値はあるよね。


 前日お昼ご飯を買ったパン屋さんもまだそれ程混んではいません。 ケーキはまだ並んでいませんが、サンドウィッチは売っています。 山に行く人には嬉しいですね。 この日、私たちは買わないのですが。


 7:05頃。 もう結構人が並んでいます。 2時間待つことはなさそうですが。。。


 更には、私たちが朝食を食べている間に白野さんがロープウェイ乗車予約券をとっておいてくれました! これをもっていると5番目の組でロープウェイに乗ることができるのです! そんなシステムがあるのですよ~。


わたしのパスと予約券。



乗車開始は7時半ごろのようです。 それまで写真を撮ったりしていましたが、雲がどんどん晴れてきました。
エギーユ・デュ・ミディもくっきり!


こちらは左のピークがドーム・デュ・グーテ(Dome du Gouter 4,304mm)、右がエギーユ・デュ・グーテ(Aig. du Gouter 3,817m)

 モンブラン登山はこのエギーユ・デュ・グーテの約90mほど下にあるグーテ小屋で一泊し、夜中の2時ごろ、まだ雪が締まっている時間から登り始めるのが一般的だそうです。 しかし、少しレポを読みましたがクレヴァス、雪崩、落石、切り立った稜線、天候が悪くなれば夏でも吹雪、もちろん高山病の危険、をはらみながらの登山。 
 ミディ山頂駅からモンブラン・デュ・タキュル~モン・モディを登るルートもありますが、こちらも見るからに難しそうですよね。(一番上の写真参照)
 一般の人も登る、とは言うもののなかなかできる気はしません。


 7:40。 いよいよ5番の組が呼び出されそうなので待機します。 電光掲示板にも「04」「05」と表示され、自分の順番がわかるようになっています。
 とてもスムーズに乗車でき、2番目の駅まで行きます。


素晴らしい青空、展望です!! 前日に雪が降ったせいで、山の白も美しい!!
この場所は2つの岩峰をつなぐ橋のような場所なので、この両脇から素晴らしい展望が見られます!!


右を見ればモンブランが間近に!!


左を見れば氷河に降り立つアルピニスト達!!
背後遠くにはスイスの山々も望めます!!
写真左、空にお椀のように出ている山の右後ろに見えるとがった山がマッターホルン。
その少し右、ギザギザが連なる台形に見える山がモンテローザだそうです。


いやぁ~、見ていると「歩いてみたいなぁ~!」という気持ちもわきますが、
やっぱりこの斜度、左わきの切り立った斜面を見ると、「ムリ、ムリ、ムリ~!!」と言う感じです。
なにしろ、建物の階段を登るだけで息が切れて、クラッとするのですから。


と、いうことで。 この日はお天気も良いし、早く上に上がれたので、
イタリア側の展望台エルブロネル(Helbronner3,466m)へ行きます!! やった~!!o(^o^)o
上の写真の通り、ヴァレ・ブランシュ氷河とジュアン氷河を越えて行きます。 片道約30分。
このロープウェイはパスでは乗れず、別料金になります。(往復28ユーロ)


ロープウェイ乗り場の近くに、アルピニストたちが氷河に下りて行くトンネルがあります。
この日はこんなにたくさんの人が!


カッコ良いですね!


さぁ、わたしたちはロープウェイで行きますよ~!


うわぁ~、良い景色!! これは進行方向左側。
広大な氷河をみんな歩いていますね~! でも結構近くにクレヴァスがありますよ!
やっぱり怖い~!!


こちらは進行方向右側で、モンブラン側。 中央に見えているのはドーム・デュ・グーテ。
ヴァレ・ブランシュ氷河もジュアン氷河も標高が下がるとメール・ド・グラスに合流します。
ここをメール・ド・グラスまで滑るスキーツアーもあるようですよ。 → こちら


写真左の岩の上に中間駅があります。
進行方向からロープウェイが来ました。 3基で1セットです。 どういうわけか時々停まります。
ドキドキしますが、良いシャッターチャンスです。
そうそう、ロープウェイの進行方向左側、上の方の窓が開きます。 
3人で乗っていたので、順番でそこから写真を撮りました。
上の写真は正面ですからガラス越し。


登山もスキーも私には無理ですが、こんなクレヴァス?(崩れた雪?)を見ると、なおさら恐ろしさを感じます。


イタリア側に近づいてくると、ダン・デ・ジュアン(Dent du Geant 4,013m)が大きくそそり立っていました。
ダン・デ・ジュアンとは「巨人の歯」という意味です。


写真右上にロープとロープウェイが見えるのですが、
これでクレヴァスや雪くずれがどれだけ大きいかわかるでしょうか。


いよいよイタリア、エルブロネル展望台です!
入国審査は要りませんよ!w


展望台からのモンブラン、いえ、モンテビアンコ(Monte Bianco)です。


少しカメラを左に振ると、エギュ・ノアール・ド・プトレイ(プトレイの黒い針峰)と手前ブレンバ氷河も見えます。


もう少し左に振ると、谷底の川、その奥の低めの山々が見えます。 旅行6~7日目はその山あたりをウロウロしていました。


もう少し左に向けると、写真左の方に見える街並みがクールマイヨール(Courmayeur 1,210m)。
街のすぐ脇にある右側の山(一番手前)にポコッと出っ張った所がありますが、
そこがモンチェティフ山頂(Mont Chetif 2,343m)。 6日目に登りました。

山の風景が続きますし、シャモニでは「Torino」という道路案内も見たので、トリノが近いのかと思ったら、
ここからさらに直線でも100km以上あるようです。


同じロープウェイでミディに戻ります。


上の位置から少し左を見ると人が歩いたり、休憩していました。
テントのような物も見えるけど、ここで野営? 単に休憩や道具を置いておくため?


この日は天気が良いのでたくさんの人が歩いています。


すごいクレヴァス。


実は上の写真、左の岩峰の下を拡大すると人が歩いているのです。
こうすると如何にクレヴァスが大きく、その面積が広大かわかるでしょうか。


エギーユ・デュ・ミディ近くになり最後にもう一枚モンブランを。
右下のコスミック小屋?に向かって二人の人が歩いています。


ミディに着いてからシャモニの街も入れて。
午後は街の向こう、雲の掛かっている辺りの山へ向かいます。


最後に日が当ってきたこの景色をもう一度。 素晴らしい雪の斜面、素晴らしい針峰群。


 想像以上に感動的な風景を眺めることができました! ロープウェイ、エルブロネルでは体調に変化もありませんでしたが、最後にもう一度ミディのトップに行った時にはやはり階段を登ると息が切れました。
 この後小屋泊を行うラックブランに向かいます!


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (やまとそば)
2016-08-22 18:14:11
エギーユ・デュ・ミディ展望台は連続して登られたのですね。
前日の雪が幸いした様です。
周りの山々~モンブランが真っ白~
写真を見ていても綺麗だな~と思ったのは前日の雪、でしたか。
またロープウエイ~凄い所に掛ってますね~。
これまた絶景~
ラックブランも楽しみ~です。
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やまとそばさん (Layla)
2016-08-23 00:07:04
そうなんですよ~!
イタリア側から再挑戦するかな?、とは思っていましたが、
この日に行かせてくれました。
ツアーリーダー、ナイスな采配でした。w
こうなると、雪と晴天の両方見れたことが大変良い結果となりました。
翌日の雪景色も美しくなっていましたしね。
氷河は美しく広大でしたが、やっぱり大きなクレヴァスを見ると怖かったですよ~。



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絶景展望 (のんびり夫婦の山遊び)
2016-08-23 20:45:46
Laylaさん、こんばんわ!
素晴らしい写真のオンパレード、まるで自ら行ったよう
な気分になりました。
真っ白な山々を見ていると冬山にも思えますが、大きな
クレバスが沢山あるということは夏山~流石アルプスで
すね。
尖がった頂点にあるエルブロネル展望台、凄い眺め、
楽しませていただきました。
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のんびり夫婦の山遊びさん (Layla)
2016-08-24 09:42:10
私も実際に行ってみるまではこれほど白い山が見られるとは思っていませんでした。
でも、本当に万年雪なんですね。
しかも8月でも雪が降っていましたし。w
氷河もこんな風にロープウェイに乗って上から見るのは初めてでしたが、
クレヴァスってやっぱり怖いな~、と思いました。
本当に大きくて深いのですよ。
良く知っている人がガイドをするとはいえ、
あの上を良く歩けるなぁ、と思いました。
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Unknown (トレッキング)
2016-08-24 22:04:46
雪山見るウキウキして来ます。
切り立った稜線の斜面を見ると残雪の唐松岳に登った時の景色にチョッピリ似ています雄大さは段違ですけど!
シャモニのパノラマロープウェイもオシャレなカラー
3基で1セットロープ上下に挟んで風に強くしてますね。
エルブロネル展望台は怖いところに建ってますね!!
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トレッキングさん (Layla)
2016-08-24 23:07:02
いやぁ~、残雪の唐松岳、登れるものなら登りたいです。
そっちの方がずっと現実的ですから。
やっぱり展望台一番上では時間がたつと、
ちょっと動いただけでハァハァしました。
階段もゆっくりゆっくりでないと登れない感じ。
頭痛や吐き気はありませんでしたが。。。
たぶん3,000m以下なら大丈夫だと思います!w
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