骨なんだ・・・・！

　「筋肉よりも「骨」を使え！という本を読みました。

この本、以前から友人のEさんに「是非読んだら・・！」と薦められていたのですがつい失念していて、先日の新聞広告を見て「はたっ！」と思いだし早速に注文し取り寄せました。

 　色々実践しながら読んだので少々時間が掛かりましたが、眼から鱗・・・・どころか「これだったんだ！」みたいな感覚で早速にDVDも注文し、今月の中頃に大阪で開催される講習会にも参加申し込みしました。

 　この本は甲野善紀氏（武術研究家）と松村卓氏（特異なスポーツトレーナー・・・）の対談形式の内容なのですが、とても参考・・・と云うより僕のバイブルとなり得るような内容で、身体操作の常識を覆す、というより古来の原点に帰る・・・と云った方がよいかも・・・で、両氏の長年に渡るかなり根深い研究とその実践の様子が対談という形式ならではの突っ込んだ内容が現実性を持って語られていて、僕にとって近年に無い貴重な一冊となりました。

 　甲野氏は最近つとに有名になり、その武術的身体操作の研究も単に武術にこだわったものではなく一般の人が普段日常での身体の使い方等の分野にも及び、裾野も広がり益々佳境に入ってきていると云うような印象がありますが、以前僕も何度か彼のワークショップに参加させて貰ったことがあります。

確か池袋のサンシャインビルのどこかだったと思います。

 　彼のその動きには眼を見張るものがあり、ソフトな模擬刀で鍔競り合いをした時に「真剣だったら切られるなぁ・・かなり気持ち悪いなぁ・・これは・・」と感じた覚えがあります。

ただ「思い切って打ち込んできなさい・・」云われた時、こっちも一応は剣道七段の腕でもあり、その場の空気のことを考えればとても本気では打ち込めないぞ・・・という気配を感じ、やはり若干の遠慮が働いたことを覚えています。

それでもやはり「なんという動きができるんだろう・・・」「同じ人間で・・・」こうも動きに差が生ずるものなのか・・・と悔しいやら、こういう人がいるんだ・・・という感動やらで複雑な思いに駆られたことを思い出します。

 　その後も、様々な身体に関する書物も読みあさり、高岡英男先生（スポーツ科学研究所・・・あのユル体操の創始者・・・本人は「自分は武術家だ」と云っている・・・）の門も叩き、何度か合宿にも参加させてもらい、様々な理論や実践を学びながらこれを少しでも剣道に役立てたいという目的があったのですが、いつの間にやら剣道のことだけにとらわれることがなくなり、人間の身体の持つ無限の能力や偉大さのようなものにとても興味が高まってきたわけです。

 　数は少ないながらそこにはやはり武術家・・・という存在が古今を通して明確な体現者として存在する・・・これがなんと言っても一番判りやすいですね・・やはり・・。

神がかり的な動きを体現する人がいる・・・人間の持つ本能の底知れぬ力・・・これがあるのは事実です。しかしながら今や常識と科学的・・・という言葉の波にすべてが押し流されようとしています。特にスポーツ界は顕著です。

もう一度古来の日本人の培ってきた身体能力の見事さを見直すべき時代が僅かな流れながら、それが現れてきたようで、こんな本を読むと心底嬉しくなってくる訳です・・・僕は・・。

今日はこのくらいにしておきます。

また、続きを書きます。

今からDVDで「骨整体（骨ストレッチ）」の足首編の研究をしなくてはならないので・・・・悪しからず・・・・。