Ryojinブログ

剣道のこと、オオカミ復活運動のこと、そして紀州犬のことやいつも行き来している大好きな京都のネタなども綴っていきます。

昇段審査・・・。

2013-09-22 15:33:48 | 剣道のこと

  昨日は紀州地区の初段から3段までの昇段審査会がありました。今年は紀宝町で開催され僕も審査員の一人として参加しました。

本来なら別の若手の誰かにやってもらいたかったので本部から依頼があった時には返事を濁していたのですが・・・後で教え子のイツミが大学の休暇を利用して妹のアイリと一緒に今回受審すると云うことがわかり、再度確認の連絡があった際にすぐに快諾しました。これは僕がきちんと見届けてやらなくては・・・と思ったからです。

  アイリは高校ばりばりの現役の選手で稽古充分ですがイツミの方は大学では充分に剣道をやれるような環境ではなく稽古不足は否めないのはわかっていましたが・・・・半年や1年で高校でやり抜いた力ががた落ちするはずもないのでまぁ・・さほど心配はしていませんでした。

審査までに一度稽古をして色々アドバイスをしようと思っていましたがお互い都合がつかず前日にメールでポイントだけを伝え当日に臨みました。

  当日は審査員は会場では無闇に受審者や父兄等と話はできません。当然ですがイツミ達姉妹にもまったく会話も直前のアドバイスもしてやることができず結構やきもきしましたがもうどうしようもないので信じて見守ってやるしかありませんでした。

初段にも2段にも元教え子が何人かいましたが普段の稽古の様子が充分判っているので余り心配はしませんでしたが、3段となるとかなり審査も厳しくなり毎回何人かは不合格になります。

今回は3段の女子の受審者はあの子達二人だけで、2回の立合という規則のもと二人が2度立ち合うことになったのですが、これは大変珍しいケースで僕も初めての経験でした。事前の打合わせ会議では同じ3段の男子と組ませると云う選択もあったのですが、やはり決まりは決まりで3段までは男子と女子は別に行うというルールを優先させました。

さて、審査は実技、剣道形そして学科という順に行われます。

今年は初段のレベルが高く既に2段レベルの子達が何人もいました。僕はその中で一人だけ心配な子がいたのですが今回はその子を基準にして判断しました。その子はほとんど有効な打ちが出ず逆に何本も打たれていましたが、足運びや姿勢がしっかりできていたので合格と判断した結果、他の審査員の皆さんも同じだったようで結局全員が合格しました。

2段もしっかりとした内容でうーーんぎりぎりかなぁ・・と思う子も数人いましたが何とか〇をしてやることができました。ただ一人だけ残念ながら・・・不合格になってしまった子がいて・・かわいそうですがその子は2段のレベルには達していませんでした。まだ中学生なので諦めずに頑張って欲しいものです。親御さんはさぞかし悔しくつらい思いをされたことと思いますが・・・・こればっかりはどうしようもありません・・大切な人生の糧になる一つの試練だと受け取って欲しいものです。

  さて問題の3段・・・・男子の部にこれも元教え子のマサキがいましたが、この子が来ていることも知らずにいてあの子達と同じように何もアドバイスしてやれませんでしたが現役できちんと稽古しているし実力も判っていたのでまったく心配なく余裕を持って〇を付けられました。

  さてイツミとアイリですがイツミがやっぱり思ったほどの身体の切れがありません・・・相手が現役の妹なのでかえって良かったようでしたお互いに一方的にはならず二人が互いが持っている力を立合の中で垣間見せていましたので、うーーん・・・と思いながらも自信を持って〇を付けられました・・が・・・もし直前にアドバイスができていれば・・・イツミの性格上、実力的にきっともっと良い立合ができたと思いました・・・・それが少し心残りでした。

こうして実技が終わり、次の剣道形なのですが3本目でイツミがやっちゃいました^^^ちょっとした?ミスなのですが・・・すかさず他の審査員の口からあれっ・・・とか、えーーとかの小さいため息交じりの声が漏れましたが、そこで止まってしまわずに上手く形をつないで行ったので、僕は思わず小声でヨーシヨーシ!とつぶやきそれが他の審査員の耳にも聞こえた?かどうかは知りませんが結果的には何とか事なきを得まして全員が合格に〇が付いていました。やれやれでした・・・・本当に・・・。

初段の形が思ったより良くできていたので余計に「今年の三段の形はほんとにダメだったなぁ・・」と云う声が審査員全員から聞こえてきました。ナットク・・・です。

と云うことで無事審査が終わり、皆明るくホットした顔をしていましたが、一人だけダメだったあの子が今どんな気持ちでいるのかと思うと少しかわいそうでしたが、力付けてやろうにも遠くから来ていた子で、残念ながらまったく顔も名前も判らずでどうしようもなくて、もう既に帰った後のようでした・・・・。

こんな時にその子に声を掛けてやりたくてしょうがない気持ちになるのが、僕の少々お節介かも知れませんが性癖のようで・・・なぜかたまたまそこにいる自分のそれが存在価値のような気分になってしまうんですね(エーカッコ言うようですがほんとそうなんです)

イツミもアイリもマサキも本当におめでとう。これで三段・・・・・いつ止めても?充分やり直しがきく、それがこの段位のレベル・・・と云うこと。

 

 

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