博文(ひろぶみ)通信

浪江町の今をできる限り発信!

H27.3月定例会行政報告その7

2015-03-23 18:29:02 | 日記

昨日までは比較的春を思わせる陽気だったためか、今日は、時折白いものが舞い、とても寒く感じる日でした。

 

  

午前中に、浪江小学校と津島小学校の修・卒業式が行われ、来賓として出席しました。

浪小の卒業生は5名、津島小の卒業生は1名。

県内外の卒業生の皆さん、「ご卒業おめでとうございます」。

 

県内では少子化により学校の統廃合が進む中、町教委では「統廃合について、また、閣議で決定した小・中学校の9年間の義務教育を一貫して行う『義務教育学校』の設置について、なぜ議論・検討をしないのか?」、両校校長よりあった式辞を聞いていて再度疑問を持ちました。これらについては、3月定例会中の文教・厚生常任委員会の中で教育長とは議論したのですが・・・。

 

それでは、昨日の続きです。

○浪江町ADR集団申立てについて、ご報告いたします。 

 東京電力は、原子力損害賠償紛争解決センター(ADRセンター)の仲介委員が示した和解案に対し、実質的な全面拒否の姿勢を崩してはおりませんが、去る、1月28日に「第40回原子力損害賠償紛争審査会」が開催され、その議論において、東京電力の和解案受諾拒否に対し、委員から厳しい意見が出されました。

 また、ADRセンターから提出された資料には、和解案の受諾が拒否されている案件について、東京電力に対する説得を鋭意継続中とあり、重ねて、「東京電力においては、仲介委員が提示する和解案に中間指針から乖離したものはなく、原発事故との相当因果関係が明らかに認めがたい損害が、和解案の対象となることもないことを十分に理解し、総括委員会所見の趣旨を踏まえ、被災者救済の早期実現の観点から、適切な対応を取ることが強く求められる。」と明記されており、あらためて公の場で、和解案の正当性が示されるとともに、東京電力に対する働きかけがありました。

 町といたしましては、今後も、東京電力に対するADRセンターの対応を注視し、その動きを見極めながら行動して参ります。

 

○次に、浪江町内の除染等の進捗状況について、ご報告いたします 

 『高瀬行政区』及び『立野下行政区』の除染につきましては、農業用水路の追加除染等により本年1月30日までの工期が5月29日に延長となり、現在は除染を全面展開中でございます。

 次に、浪江町除染等工事(その3)『幾世橋3行政区、北棚塩行政区、藤橋行政区、西台行政区』の6行政区の本格除染の進捗状況でございますが、除染工事前に行う直前モニタリングが終わったところから、本格除染に着手しております。

 仮置場の進捗状況については、仮置場の設計及び測量が終わった『幾世橋3行政区、藤橋行政区』においては、造成工事に着手いたしました。

 次に、昨年9月より実施しております、除染の同意取得の取得率につきましては、本年1月末現在で、「川添北行政区:約71%」、「上ノ原行政区:約66%」、「川添南行政区:約65%」、「田尻行政区:約55%」、「小野田行政区:58%」、「谷津田行政区:約46%」、「立野上行政区:約52%」、「立野中行政区:48%」、「加倉行政区:約59%」、「苅宿行政区:60%」となっており、全体で見ますと約60%となっており、現在も、100%の同意を目指し同意取得を進めているところでございます。

 次に、仮置場の確保状況でございますが、『樋渡・牛渡行政区』、『苅宿行政区』において仮置場が確保されました。現在、「加倉行政区」及び「川添3行政区」並びに「立野中、上行政区」に設置の仮置場の確保に向け、関係者に説明等を行っております。 まだ、確保されていない行政区につきましても、引き続き仮置場の確保に向け、関係行政区長さんと相談しながら進めてまいります。

 今後とも、対象住民の皆様へ丁寧な説明をし、「仮置場の確保」及び「除染の同意」に対し、ご理解とご協力を得ながら進めて参りたいと考えております。

 最後に、除染計画の実施に当たっては、環境省には引き続き、町の意向を十分踏まえ、迅速かつ的確な除染の実施を求めているところでございます。

 

今日は、ここまで

 


H27.3月定例会行政報告その6

2015-03-22 18:31:42 | 日記

昨日、区の総会・懇親会会場だった磐梯熱海温泉の清陵山倶楽部が停電のため宿泊できず、清陵山倶楽部が用意した近くの旅館に急遽移動して開催となりました。

ランクは下と思われた宿でしたが、宴会の飲み物代は清陵山倶楽部持ちとなり、「アンラッキーの中にもラッキーな面も」。

参加者18人の総会・懇親会。遠くは神奈川・東京からの参加者も。予想通り、懇親会は午後7時から始まり、床に就いたのは午前2時半。とてもとても賑やかな宴会でした

賑やかだったことがもう一つ。相部屋の隣に寝た、〇〇副区長のイビキ。そのために睡眠時間は約2時間ぐらいでした

1年後の再開を誓い解散となりました

 

 

それでは、昨日の続きです。

 

○水稲実証栽培について、ご報告いたします。 

 

 昨年、4年ぶりに町内で水稲の実証栽培を行い、約7トンの米が収穫され、放射性物質の全量全袋検査を実施した結果、すべて基準値を下回る結果となりました。

 

 収穫された米は、実証栽培にご支援いただいた農業関係団体等に寄贈し、ご試食いただいたところであります。また、鈴木酒造店「長井蔵」さんのご協力をいただき、収穫米の一部を使った日本酒を製造いたしました。日本酒は、常磐自動車道 浪江―富岡間の開通記念祝賀会に提供させて戴いたほか、ご支援いただいた団体等に贈らせていただくこととしています。

 

 お酒の名称は、ご協力いただいた二人の農業者さんの想いを表現し、「希(ねがい)」、「望(のぞみ)」と名付けました。

 

今後も農業者の皆様を始め、町民の皆様に希望を与えられる取組みを、より一層進めてまいりたいと考えております。

 

 

 

○「浪江フェア」の実施について、ご報告いたします。 

 

 2/16、17、日本橋ふくしま館ミデッテで「浪江フェア」を実施しました。

 

ミデッテは福島県産品の震災の影響緩和を目的として今年度4月に東京の日本橋でオープンしました。主には風評被害の払しょくや福島の現状発信のためのアンテナショップとして機能しており、このたびは2日間に渡り、浪江の産品を取り扱った浪江フェアを開催したところです。

 

 なみえ焼そばを取り扱う、麺の旭屋、井戸川商店。大堀相馬焼を取り扱う大堀相馬焼協同組合とガッチ。お酒などを取り扱うマツバヤと鈴木酒造店。花や鶏卵など農産物を取り扱うJin(ジン)が参加しました。

 

 町民の方も多数ご来場いただき、ミデッテによれば、平日としては異例の来館者数及び売上げとのことでした。

 

ふるさとを感じることができる機会を創出する産品の振興については、引き続き力を入れてまいります。

 

 

今日は、ここまで


H27.3月定例会行政報告その5

2015-03-21 13:33:31 | 日記

今日は、佐屋前行政区の総会・懇親会が磐梯熱海の温泉宿で開催されます。区長さんはじめ役員の皆さんのお骨折りにより、被災した年の翌年から年1回連続して開催しています。

今回は初の1泊2日となりますが、各避難先から約20名の参加者がいると事務局からお聞きしました。

懇親会は、「盛大にかつ夜中まで」となることは間違いない。とにかく女性陣のパワーがあるもので・・・

 

それでは、一昨日の続きです。

〇町内の公営住宅整備について、ご報告いたします。 

 町内において、災害公営住宅、公営住宅、福島再生賃貸住宅という3種類の公営住宅を整備することとしております。整備戸数については、今後交付金申請に向けた協議の過程で変動する可能性があるという前提ですが、昨年実施された意向調査の結果などから、整備を進める戸数を約200戸としています。

 幾世橋地区及び請戸字大平山地区の候補地について地形測量及び地質調査を発注しております。今後、戸数が確定し、計画の範囲が特定できた段階で用地買収を進めて行くこととしています。

 また、幾世橋字斉藤屋敷地内に独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が所有する雇用促進住宅80戸について、福島再生賃貸住宅として改修可能か否か、建物の調査業務を実施しております。

 その調査結果を基に、取得するかどうかの判断をしていく予定です。

 これらの公営住宅を避難指示解除の想定時期である平成29年3月に向け整備を進めてまいります。

 

タブレット端末整備事業について、ご報告いたします。 

 11月より受付を開始し、現在、全町民対象者約10,000世帯のうち約5,600世帯の配布申込みがあります。そのうち、3,000台が町民の皆様のお手元に届いております。希望する全世帯に早急に届くよう努めていきます。

 ひとりでも多く皆さんに有効にタブレットを活用していただき、絆の再生強化という本来の目的を達成するため、県外6都市で講習会を開催し、多数参加がございました。3月は仮設住宅も含めて県内10数ケ所で開催、さらに4月以降も継続してまいります。

 

○次に、復興組合の設立について、ご報告いたします。 

  除染後の農地を保全していくため、行政区ごとに復興組合の設立を進めており、昨年度の酒田農事復興組合の設立に続き、本年度は立野上(かみ)・中(なか)・下(しも)行政区を一つとした立野地区農事復興組合と、高瀬行政区において高瀬農事復興組合が設立され、合わせて3つの復興組合が設立されました。

 活動を開始した酒田農事復興組合においては、約60ヘクタールの農地の除草などを実施しており、震災前の美しいふるさとの姿を取り戻しつつあります。

引き続き、農地の保全、農業の再生に向け、組合設立及び活動の支援に取組んでまいりたいと考えております。

 

今日は、ここまで

それでは、行って来マース

 


H27.3月定例会行政報告その4

2015-03-19 18:34:05 | 日記

昨日の続きです。

 

○「福島12市町村の将来像に関する有識者検討会」について、ご報告いたします。

 国では、福島12市町村の将来像を中長期かつ広域的な視点から作成し、さらにはその将来像の実現に向けた課題を整理するために、有識者による「福島12市町村の将来像に関する有識者検討会」を昨年12月に設置しました。この検討会では「2020年までのビジョン」「30~40年後の将来像の考え方」を整理し、夏頃を目途に提言として取りまとめることとしております。

 この有識者検討会に地元からは県知事だけが委員として参画しておりますが、下部組織には副町長級の意見交換会、県設置の担当課長レベルの意見交換会が設置されておりますので、しっかりと町の意見を出していきたいと思います。 

 

○復興公営住宅整備について、ご報告いたします。 

 1月30日に福島県から復興公営住宅の整備見通しが発表されました。それによると、県は全体整備計画4,890戸の完成時期について、第2次計画では平成27年度以降早期に整備できるよう進めていくとしていましたが、今回の見直しにより、平成28年度末までに3,366戸を完成させ、平成29年度末までに1,004戸を完成させるとしています。なお、残り520戸については用地が決まり次第公表するとしています。

 整備が遅れる原因は、宅地造成に時間を要することが判明したとのこと、と県から説明を受けておりますが、町民が今後の生活の見通しを立てるうえでも復興公営住宅の早期整備は必須であり、今回発表があった期間を少しでも短縮できるよう、更なる方策を講じるなど、知事との懇談の場でも申し入れをしたところであります。

 

 復興公営住宅への浪江町民の入居状況を報告します。

 県営復興公営住宅第一期募集の529戸について、郡山市の富岡町民向けの日和田団地及び双葉町民向けの八山田団地の復興公営住宅が完成し、11月15日から入居が開始されました。浪江町民が初めて入居することになる住宅は会津若松市の古川団地で12月15日から入居が開始されております。入居状況については、9世帯が入居し、100世帯が入居予定となっております。

 第二期募集224戸は、10月から11月にかけて募集が行われました。福島市の浪江町専用以外で募集戸数に満たない住宅があったものの、いわき市や郡山市の住宅は募集定員を申込みが超える状況となっております。1月には抽選会が行われ、今後、当選者の入居資格確認のうえ入居が決定することとなっております。入居状況については、76世帯が入居予定となっております。

 第三期募集については、春頃の予定となっておりますが、意向調査の結果にもあるように町民は南相馬市や二本松市等の復興公営住宅の整備を待ち望んでいる状況にありますので、各地の復興公営住宅が、計画から募集の段階に早期に移行できるよう、県に対し強く求めてまいります。

 

次に、公営住宅整備に関する協定に基づく復興公営住宅の整備状況について申し上げます。

 本宮市営の復興公営住宅の3団地56戸については、106世帯の申し込みがあり、1月27日に抽選が実施され入居予定者が決定しました。今後、6月下旬ころまでに当選者からの入居申込書の受付し資格審査を行い、7月下旬に入居者の決定となり、平成27年度の入居を予定しています。   

 桑折町営の復興公営住宅に関しては、第一期の35戸の募集に対し44世帯の申し込みがありました。こちらも2月24日に抽選会が実施され入居予定者が決定されました。今後は、県による桑折町代行事業として、39戸の追加の整備が計画されております。

 

今日は、ここまで


H27.3月定例会行政報告その3

2015-03-18 16:35:31 | 日記

5日から開会した、3月定例会も今日閉会となりました。

27年度一般会計予算など全議案が、審議の結果、原案可決しました。今定例会の詳細については、いつも通り整理し、まとめ終わり次第お知らせします。

 

それでは、昨日の続きです。

 

町政の執行状況について報告させていただきます。

 

○はじめに、浪江町防犯見守り隊について、ご報告いたします。 

 平成26年12月1日より、浪江町の防犯と安全確保を目的とし、浪江町防犯見守り隊による活動を実施しております。原則月曜から土曜の週6回、車両2台により町内のパトロールを行い、警察や警備会社では見落としがちな箇所を重点的にパトロールし、一時帰宅している町民に声をかけるなどして巡回をしております。地元町民で構成された見守り隊員が直接声をかけることにより、注意喚起だけでなく、少しでも安心安全の確保が出来るよう実施して参ります。

 

○常磐自動車道の開通について、ご報告いたします。 

 今月1日、常磐富岡・浪江インターチェンジ間が開通し、常磐自動車道が全線開通いたしました。当日は、富岡町の常磐富岡インターチェンジにおいてテープカット、通り初めの後、当町において開通式典・祝賀会が挙行されました。

 常磐自動車道の全線開通により、物流・レジャーや観光の手段としてだけではなく、有事の際の避難道路など浜通りの大動脈として、復興に向けた起爆剤となり、避難解除後の住民帰還にむけた大きな足がかりとなることと期待しております。

 

○次に、「イノベーションコースト構想の具体化」について、ご報告いたします。 

 国では「福島県浜通りの地域再生は国の責任として実現しなければならない使命である」として、浜通り地域の新たな産業基盤の構築、広域的な視点でのまちづくりを目指し「イノベーション・コースト構想推進会議」を昨年12月に設置したところであります。この推進会議では「ロボット拠点整備」「産学連携拠点」「スマート・エコパーク」の3つのプロジェクトについて個別検討会を設け、関係省庁、関係企業、有識者等を中心に検討を進めることとしております。

 さらに福島県と関係市町村により、国の個別検討会で取り上げられていないテーマとして「農林水産分野検討分科会」「エネルギー関連産業検討分科会」を設置し検討を進め、国の推進会議に提言をすることとしております。

 町としても、双葉郡復興を担う北部の拠点として浪江町のポテンシャルを十分に発揮することにより浜通りの地域再生が促進されるというストーリーを説明するなど、積極的に関与していきます。

 

今日は、ここまで

 

18時から、町幹部との懇親会があります。

15時ごろ閉会となったので、車を置きにいったん福島市のアパートに戻り、ブログ更新しています。

今から徒歩で福島駅まで行き、電車で二本松へ向かいマース。