博文(ひろぶみ)通信

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H29.9月定例会行政報告 その5

2017-09-15 16:31:15 | 日記

今日で9月定例会が閉会なりました。詳細については、いつものようにまとめ終わりましたら報告します。

それでは、昨日の続きを始めます。

 

 

○教育行政について、ご報告いたします。 

学校教育関連では、平成30年4月の開校を目指している新設の小・中学校の校名につきましては、一般から公募し、応募結果を参考に、学校教育復興推進協議会での慎重な検討を重ね、教育委員会定例会において、それぞれ「なみえ創成小学校」「なみえ創成中学校」に決定されました。

本定例会に、町立小学校及び中学校に関する条例の改正について提案させていただきますので、ご審議の程よろしくお願いいたします。  


子育て支援関連では、平成30年4月の開園を目指して建設を進めてまいりました幼保連携型認定こども園「浪江にじいろこども園」が、7月31日に建設工事が無事完了いたしました。

現在まで、備品の納入が完了し、年内に一時預かり保育を開始するための準備を進めております。

本定例会には、町立認定こども園に関する条例案を提案させていただきますので、ご審議の程よろしくお願いいたします。 


生涯学習関連では、双葉郡8町村が集う双葉郡スポーツ交流大会が、7月9日に当町と広野町の2町で開催されました。

当町では、地域スポーツセンターを会場に、開会式のほか、バレーボールと剣道競技が行われました。

町代表としましては、野球、バレーボール、剣道の3競技に出場し、野球が2年連続で優勝しました。

また、町長杯ソフトボール大会を、7月15日に本宮市白沢総合運動場で開催いたしました。県内外の避難先から6チームが参加し、晴天のなか熱戦が繰り広げられました。

今年1月から一部の利用を開始した地域スポーツセンターにつきましては、帰還した住民等から利用時間拡大の要望が多くあったことから、今月から休日と夜間の利用時間拡大を開始しております。

本定例会に、スポーツセンター利用に関する条例改正についてご提案させていただきますので、ご審議の程よろしくお願いいたします。

 

以上、6月定例会以降、現在までの取り組みについてご報告いたしました。



行政報告シリーズは、今日で終わりとなります。


H29.9月定例会行政報告 その4

2017-09-14 16:16:50 | 日記

昨日の続きです。

 

 

○道路・橋梁等災害復旧事業について、ご報告いたします。 

酒井橋と小野田橋の災害復旧工事が6月末に完了いたしました。

今後も引き続き、万開橋をはじめ、道路橋梁等の災害復旧を計画的に進めてまいります。 

 

○町民の健康管理・総合健診事業について、ご報告いたします。 

 昨年度までの総合健診や県民健康管理調査の分析結果において、震災前と比較して、肥満者の増加、高血圧症、糖尿病、脂質異常などの割合が高いという傾向が示されております。

こうした状況から、町では町民の健康維持・増進を図るため、総合健診事業を昨年度より実施日数を増やし、今週9月9日から延べ22日間にわたり、県内各会場で実施してまいります。

 さらに受診機会を確保するため、福島市、相馬市、南相馬市内の医療機関における基本健診等の受診体制の整備に加え、郡山市、いわき市の医療機関におけるがん検診の受診体制を構築いたしました。

 今後も引き続き、町民の健康維持増進に積極的に取り組んでまいります。 

 

○東電賠償請求の訪問支援事業について、ご報告いたします。 

75歳以上の単身世帯など、高齢者世帯996世帯を対象に、意向調査で支援希望のありました441世帯に対し、昨年度から請求支援を実施しております。

このうち、実際に訪問支援の申し出がありました世帯は、7月末現在、214世帯で、これらの世帯の方々に対し、訪問支援を行い、未請求損害の解消に努めているところであります。

今後も引き続き、対象者への支援を継続してまいります。 

 

○応急仮設住宅について、ご報告いたします。 

8月22日現在、仮設住宅の入居状況は、供与戸数2,606戸に対し、入居戸数が620戸、入居者数は1,091名、入居率は、23.8パーセントとなっております。

また、8月28日に福島県は、仮設住宅の供与期間を、さらに1年間延長することを発表されました。

今後は、入居者の孤立防止など安心・安全を確保するため、仮設住宅の集約を進めるとともに、住宅確保の見通しを立てられずにいる方に対しては、できる限り懇切丁寧な支援に努めてまいります。

 

○町外の復興公営住宅について、ご報告いたします。 

町外の復興公営住宅の入居状況につきましては、8月1日現在で1,639世帯、2,879名の入居が決定し、1,446世帯、2,547名が入居を開始しております。

また県は、今月中に開始される再募集の応募状況により、その後の募集から、一部の空き住戸の応募要件の見直しを行い、避難指示が解除された区域の住民についても、入居申し込みができるようにするという意向を示しました。

今回の要件緩和は、あくまでも一部の団地のみとなることから、町としましては、入居意向のある町民が、空き住戸がある団地全てに応募できるよう、引き続き、県に対して求めてまいります。



今日はここまで。


H29.9月定例会行政報告 その3

2017-09-13 18:15:09 | 日記

昨日の続きです。

 

 

○飲料水等安全確保支援事業について、ご報告いたします。 

 上水道給水区域外で帰還を希望する住民の安心安全な飲料水を確保するため、8月末現在で4箇所の井戸設置工事を行っております。

 引き続き、住民の帰還促進のため、積極的に取り組んでまいります。

 

○町内での事業活動状況・再開支援について、ご報告いたします。 

 8月末現在の町内での事業者の活動状況については、再開・新規あわせて、65事業者69事業所となっております。

町といたしましては、町内で事業再開した事業所に対し、電気料金や上・下水道料金などの光熱水費を補助するなど、引き続き、町内事業再開への支援を実施してまいります。

 

○プレミアム商品券について、ご報告いたします。 

町内での需要喚起・地域経済活性化により町内再開事業者や町民双方の帰還促進に資することを目的とし、7月1日よりプレミアム商品券の販売を開始いたしました。

8月末までの販売実績は、購入者数831人、販売額4,178万5千円となっております。

また、商品券取扱店は、37件の店舗でご登録いただいております。

 さらなる事業促進のため、町広報誌やホームページを通じ、町民の皆様に周知してまいります。

 

○大規模水素製造拠点誘致の取り組みについて、ご報告いたします。 

 NEDO(ネドー 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する大規模水素製造拠点の整備につきましては、棚塩産業団地を事業用地として立地することが、8月1日に正式決定いたしました。

 現在、調査設計及び用地取得等を進めており、その後、計画的に設計・造成工事を実施し、平成30年なかばのプラント建設着工までに事業用地を提供できるよう、団地造成等を進めてまいります。

 

○産業団地の整備状況及び企業誘致の取り組みについて、ご報告いたします。 

 北及び南産業団地整備については、基本設計、地権者へ事業説明が完了し、現在、用地取得を進めております。今後は実施設計、造成工事を計画的に実施してまいります。

 また、早期に進出を希望される企業へ提供する用地として、昨年度取得した浪江日本ブレーキ跡地については、既存建屋の解体工事及び敷地整備工事を着工し、年度内には藤橋産業団地として新たな企業へ提供ができるよう進めております。

 さらには、大規模水素製造拠点及びロボットテストフィールドの誘致箇所として整備を進めている、棚塩産業団地においても、イノベーション・コースト構想関連産業の誘致を目指し整備を進めております。

企業誘致の取組みについては、進出希望のある蓄電池関連企業やコンクリート二次製品製造企業などと立地に向け話し合いを進めているほか、進出に前向きな企業へのアプローチを進めております。




今日はここまで。


H29.9月定例会行政報告 その2

2017-09-12 17:08:21 | 日記

昨日の続きです。


○帰還困難区域の特別通過交通について、ご報告いたします。 

復興計画第二次にも位置づけられております、主要幹線道路の特別通過交通につきましては、これまで、議会をはじめ行政区長会、関係機関等からのご意見をいただきながら、現在、9月のお彼岸からの運用を目標に、国との協議を進めております。

通過交通を進めている路線につきましては、国道114号、県道34号、県道49号の3路線でありまして、現在、その沿線道路や住宅等にバリケードを設置するとともに、必要な防犯対策の準備を進めているところであります。

 通過交通の具体的な開始時期につきましては、防犯対策等の進捗状況を踏まえ、国、県、その他関係機関等と協議をしながら、決定し次第、町ホームページ等を通じて、速やかにお知らせしたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 

○浪江町の復興加速に向けた協議会について、ご報告いたします。 

当町の復興を確実に実現していくため、国・県と、「浪江町の復興加速に向けた協議会」を設置しておりますが、7月24日に、第2回の復興協議会が開催されました。

 会議では、「まちづくり」、「農林水産業再生」、「産業復興」の分野毎に、復興の進捗を確認しながら、直面する課題解決に向け、議論を深めるとともに、長期にわたる財政支援について、要望を行いました。

 

○除染検証委員会について、ご報告いたします。 

昨年度に引き続き、6月19日に除染検証委員会を設置し、同日に第1回目の委員会を開催いたしました。

今年度は、4回の委員会開催を予定しており、除染作業の検証及び現地での調査等を実施し、引き続き、帰還した町民の方々の放射線に対する不安解消に努めてまいります。

 

○町営住宅の整備状況について、ご報告いたします。 

 幾世橋地区に整備を進めてきました幾世橋住宅団地については、第1期工事分22戸が6月に完成し、6月30日に完成式と鍵の引渡式を行い、同日より入居を開始いたしました。

また、旧雇用促進住宅の幾世橋集合住宅についても8月に完成し、8月29日に竣工式と鍵の引渡式を行い、同日より入居を開始したところであります。

現在工事を進めております幾世橋住宅団地第2期工事の63戸につきましても、工事を着実に進め、帰還に向けた住環境の確保に努めてまいります。



今日はここまで。


H29.9月定例会行政報告 その1

2017-09-11 15:59:22 | 日記

久しぶりの更新です。

今日から数回に分け、先週火曜日開会した9月定例会の冒頭に町長より行われた行政報告をお知らせします。



平成29年浪江町議会9月定例会の開会にあたり、行政報告に先立ちまして、改めて震災によりお亡くなりになられた方々、過酷な避難生活の中で命を落とされた方々の、ご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族に対し、深く哀悼の意を表します。 

それでは、6月定例会以降の町政執行状況について、ご報告申し上げます。

 

○平成28年度決算について、ご報告いたします。 

平成28年度は、浪江町復興計画に位置付ける「復旧実現期」の最終年度として、ふるさとの再生に向けた取り組みを本格的に進めました。また、避難生活が長期化する中、町民の皆様の生活再建支援や絆の維持についても、引き続き重点的に取り組んだところであります。

具体的には、町内の住環境を確保するための災害公営住宅及び福島再生賃貸住宅の整備、将来を担う子どもたちのための認定こども園や小中学校の整備、雇用の創出を目指す産業団地の整備などに着手するとともに、一時宿泊所として「ホテルなみえ」の運営を開始、仮設商業施設「まち・なみ・まるしぇ」の開設、町内医療体制の確保として「浪江診療所」を開所するなど、精力的に取り組んでまいりました。

さらには、個人線量計の貸与、防犯カメラやパトロールによる防犯体制の強化なども実施し、町民の安心・安全の確保に努めました。

また、行政区ごとに農事復興組合が立ち上がり、農地の保全管理を実施いただいたほか、酒田地区では米の実証栽培の実施、町内で栽培された花卉などの出荷、漁業においても試験操業が続けられる中、請戸漁港に6年ぶりに漁船が帰港するなど、困難な状況下ではあるものの町民の皆様のご尽力により、生業の再生が進められています。

町といたしましても、こういった方々とともに官民一体となってふるさとの再生を推し進めるべく、様々なニーズに対しきめ細やかに対応いたしました。 

このような状況のなか、一般会計の決算についてですが、

 歳入総額 200億7,983万4千円、

前年度比 42.9パーセントの増、

 歳出総額 182億5,599万4千円、

前年度比 36.4パーセントの増となり、

歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支は、3億3,734万9千円の黒字となりました。

決算状況を歳入歳出別にみますと、歳入については、福島再生加速化交付金をはじめとする復興関連の国庫支出金や震災復興特別交付税などを中心に60億2,501万3千円の増となっております。

歳出では、町内の復旧・復興事業の本格化により、48億6,698万6千円の増となりました。

財政の健全化判断比率である「実質赤字比率」「連結実質赤字比率」「実質公債費比率」「将来負担比率」の4指標につきましては、いずれも早期健全化基準以下となりましたが、今後も基金の繰入れや地方債の借入れに留意し、健全財政を維持していきたいと考えております。

次に、9の特別会計についてですが、全てにおいて、黒字決算となっております。

平成28年度末には一部地域での避難指示解除を迎え、ようやく本格的なふるさとの再生がスタートしたところであります。しかしながら、未だ帰還困難区域が存在しているうえ、多くの町民の皆様が町外での避難生活を続けています。

引き続き、町民の皆様の生活再建と浪江町の復興・再生に取り組んでまいります。



今日はここまで。