昨日の続きです。
○「福島12市町村の将来像に関する有識者検討会」について、ご報告いたします。
国では、福島12市町村の将来像を中長期かつ広域的な視点から作成し、さらにはその将来像の実現に向けた課題を整理するために、有識者による「福島12市町村の将来像に関する有識者検討会」を昨年12月に設置しました。この検討会では「2020年までのビジョン」「30~40年後の将来像の考え方」を整理し、夏頃を目途に提言として取りまとめることとしております。
この有識者検討会に地元からは県知事だけが委員として参画しておりますが、下部組織には副町長級の意見交換会、県設置の担当課長レベルの意見交換会が設置されておりますので、しっかりと町の意見を出していきたいと思います。
○復興公営住宅整備について、ご報告いたします。
1月30日に福島県から復興公営住宅の整備見通しが発表されました。それによると、県は全体整備計画4,890戸の完成時期について、第2次計画では平成27年度以降早期に整備できるよう進めていくとしていましたが、今回の見直しにより、平成28年度末までに3,366戸を完成させ、平成29年度末までに1,004戸を完成させるとしています。なお、残り520戸については用地が決まり次第公表するとしています。
整備が遅れる原因は、宅地造成に時間を要することが判明したとのこと、と県から説明を受けておりますが、町民が今後の生活の見通しを立てるうえでも復興公営住宅の早期整備は必須であり、今回発表があった期間を少しでも短縮できるよう、更なる方策を講じるなど、知事との懇談の場でも申し入れをしたところであります。
復興公営住宅への浪江町民の入居状況を報告します。
県営復興公営住宅第一期募集の529戸について、郡山市の富岡町民向けの日和田団地及び双葉町民向けの八山田団地の復興公営住宅が完成し、11月15日から入居が開始されました。浪江町民が初めて入居することになる住宅は会津若松市の古川団地で12月15日から入居が開始されております。入居状況については、9世帯が入居し、100世帯が入居予定となっております。
第二期募集224戸は、10月から11月にかけて募集が行われました。福島市の浪江町専用以外で募集戸数に満たない住宅があったものの、いわき市や郡山市の住宅は募集定員を申込みが超える状況となっております。1月には抽選会が行われ、今後、当選者の入居資格確認のうえ入居が決定することとなっております。入居状況については、76世帯が入居予定となっております。
第三期募集については、春頃の予定となっておりますが、意向調査の結果にもあるように町民は南相馬市や二本松市等の復興公営住宅の整備を待ち望んでいる状況にありますので、各地の復興公営住宅が、計画から募集の段階に早期に移行できるよう、県に対し強く求めてまいります。
次に、公営住宅整備に関する協定に基づく復興公営住宅の整備状況について申し上げます。
本宮市営の復興公営住宅の3団地56戸については、106世帯の申し込みがあり、1月27日に抽選が実施され入居予定者が決定しました。今後、6月下旬ころまでに当選者からの入居申込書の受付し資格審査を行い、7月下旬に入居者の決定となり、平成27年度の入居を予定しています。
桑折町営の復興公営住宅に関しては、第一期の35戸の募集に対し44世帯の申し込みがありました。こちらも2月24日に抽選会が実施され入居予定者が決定されました。今後は、県による桑折町代行事業として、39戸の追加の整備が計画されております。
今日は、ここまで。