博文(ひろぶみ)通信

浪江町の今をできる限り発信!

現地調査報告 ②

2012-10-31 13:53:49 | 日記



今日も、29日に実施した現地調査報告をします。

写真左から、壱、弐、参、四、五、六の順に説明します。(今日も写真を分かりやすくアップできませんので、あしからず)



写真壱、弐=区域見直し後、本格除染が始まります。そうしますと当然、除染作業員の休憩所が必要です。壱の「いこいの村なみえ」が
      休憩所となるため、先行して拠点除染が行われ、終了していましたので調査に行きました。
      除染後の線量を測ると、弐で示すように地上5cmで毎時8マイクロシーベルト。地上1mで毎時1.29マイクロシーベルト。
      除染前には「いこいの村なみえ」は比較的高いと聞いていましたが、除染効果について疑問を持ちましたので、役場到着後
      担当課へ直行。同じ地点と思われる除染前は地上1cmで毎時8.02マイクロシーベルト、除染方法は除草のみで表土
      剥ぎ取りは実施しなかったと環境省の派遣職員から説明を受けた。「あまり線量が変わらない理由は」と聞くと「除草後、
      草が生えたので線量が戻ったのではないか」との答え。
      線量調査を行った業者に再調査と必要があれば再除染を要望しましたが、あくまでも一議員の要望ですので、議会の会議で
      これらの点について協議することを提案したいと思います。


写真参、四、五=参、四は役場の町長室。町長の椅子が偶然、請戸方面に向いていました。五は、温度や気圧などを測定する機械が作動中。


写真六=室原の北部衛生センターです。
    浪江町では国との事務レベルで「仮焼却炉」の設置について協議しています。用地の確保後、工期は約10か月。
    町内の災害廃棄物(生活ごみなども含む)を約150トン/日のペースで焼却する予定で、焼却灰を既存の富岡の管理型処分場へ
    (10万ベクレル/kg以下のもの)、もしくは中間貯蔵施設へ(10万ベクレル/kgを超えるもの)搬入することになっています。
    北部衛生センターも使えないかという声もありますので視察しましたが、目視のみなので使えるかどうかは不明。
    線量を測りましたが、地上5cmで毎時10.07マイクロシーベルト、地上1mで毎時6.27マイクロシーベルトと比較的
    高い数値でした。施設周辺も高いため「点」のみの除染では限界があり、再開をするにはハードルが高いのではと感じました。


*井手から大堀に向かう途中の大伝橋の上で線量を測りましたが、地上5cmで毎時15.4マイクロシーベルト、地上1mで毎時5.75マイクロシーベルトでした。年間積算線量にすると約30ミリシーベルトになると思います。
 なお、今回使用した線量計は、町から配布されたものですので、誤差があることをご理解ください。










現地調査報告 ①

2012-10-30 23:02:01 | 日記



 今日から、昨日実施した現地調査を報告をします。

写真左から、壱、弐、参、四、五、六の順に説明します。(写真を分かりやすくアップできませんので、あしからず)

写真壱、弐=棚塩地区の「セイタカアワダチソウ」です。繁茂の有無は、津波被害に「遭った・遭わなかった」の違いで、つまり「セイタカ
      アワダチソウ」は塩には弱いことが分かりましたが、反面、田んぼの再生を考えると塩は大迷惑です。
      浪江全体の田んぼを考えると、ほとんどが「セイタカアワダチソウ」で覆われており、これまた除染には大迷惑。なぜなら、
      茎がかなり固くなるそうで、簡単には除草できないそうです。


写真参、四、五、六=下水処理場です。全て地震による被害で、参は傾いた電柱。四、五、六は約50cm地盤沈下した処理場と制御室。
        処理場の被害状況を調査するには、まず電力の確保が必要で、9月定例会で電源復旧工事費などで410万円。10月
        臨時会で電源確保後の被害調査委託料などで約5900万円の予算を可決しています。
        来年度は町内の下水管にカメラを入れて被害調査などを行い、再来年度に復旧工事着手を目指す予定だそうです。
        いずれにしても、インフラの復旧は相当の期間を要します。
        

タイトな一日

2012-10-29 06:10:37 | 日記
 おはようございます。

 今日は議会で、今後の復興に向けた協議をする上でも現在の町の状況を把握するため、現地調査に行きます。
7:30に役場二本松事務所を出発し、帰りは16:30。夕方の17:30からは、二本松市議会の皆さんと情報交換のため懇親会。朝早くから夜遅く?までとタイトな一日です。

 
 皆さん今日一日、元気で明るく過ごしましょう。

 それでは、行って来まーす。

速報 浪江町惜しくも決勝進出ならず

2012-10-28 13:00:37 | 日記
 市町村対抗野球大会の準決勝が今日行われ、我浪江町は白河市と対戦し、2-0で残念ながら惜敗しました。

 今日は、寒く時折小雨が降る、選手にとって、そして応援の皆さんにとっても悪コンデションの中の試合でした。

本当にここまで選手の皆さん、お疲れ様でした。

 また、いわきや会津方面、遠くは東京からと多くの皆さんが応援に駆け付けていました。

特に東京からのT先輩、本当にご苦労様でした。

 
 
 寒くなると駅伝のシーズン。

11月18日は、午前7時40分に白河市総合運動公園陸上競技場をスタートし、福島市の県庁まで96.5キロ、16区間でタスキをつなぐ

市町村対抗駅伝大会が開催されます。もちろん我浪江町も出場します。

選手の皆さん頑張ってください。


初の行政賠償請求 

2012-10-27 13:01:15 | 日記
・浪江町が初の行政賠償請求 東電に水道料減収分など


 福島県浪江町は25日、東京電力福島第一原発事故に伴う水道料の減収分など6億2026万6971円を東電に請求した。同町が行政に関する損害賠償を請求したのは初めて。
 請求の対象期間は原発事故発生から今年3月31日まで。内訳は原発事故で営業活動ができなくなった上水道事業の損害が2億6891万2412円、施設を管理できなくなったことに伴う固定資産価値の減少分など公共下水道事業の損害が3億3156万2455円、農業集落排水事業の損害が1979万2104円。
 支払い期限を今年12月31日とした。馬場有町長は期限を設けたことについて「町民への賠償も遅々として進まない状況を見ると期限を設けた方がいいと判断した」と述べ、速やかな支払いを求めた。町は他の行政経費についても損害を精査中で、損害額がまとまり次第、請求する方針。
 馬場町長が二本松市の町二本松事務所で東電の新妻常正常務執行役に請求書を手渡した。新妻氏は「内容を見て適切に対応できるように進めたい」と述べた。
(2012年10月26日 福島民報ニュース)


*町が行政賠償請求するのは当たり前のことだと思います。町の損害=町民の損害ですから。
そういえば昨日の説明会で、出席者から資源エネルギー庁に対し精神的損害賠償の増額を求める意見がでました。国は「町と協議の上・・・」と答えると、即座に町長が「なんで私たちと協議しなければならないのか、冗談じゃない。私たちは月額35万の賠償を要望している。」と反論。国は何かにつけ「町と協議」という言葉を使いますが、使い方を間違っているときがあると思います。
私からも「冗談じゃない。」




・富岡町の年内区域再編難しく 賠償問題の停滞が影響

 富岡町の遠藤勝也町長は25日、同町が目標とする警戒区域再編の年内実施が難しい見通しを示した。同日、郡山市の同町役場郡山事務所で見解を述べた。
 遠藤町長は「国の姿勢の変化で賠償問題の解決が遅れ、区域再編の作業が停滞している」などと状況を説明。町議会との擦り合わせ、国との協議、具体的な事務作業、町民への説明会開催などのスケジュールを加味し「あくまで目標は年内の再編だが、若干のずれはやむを得ない」と話した。
 その上で、町は7月に具体的な再編作業に着手したものの8月、国側が一度認めていた町内一律での財物賠償実施について慎重な姿勢に転じたため、区域再編の事務作業や国との協議が滞った事態について話した。
 一方で「区域再編が遅れると町内の本格除染、インフラ整備が滞りかねない」と早期の再編実施の必要性を強調。これまで国から示されてきた賠償問題と区域再編問題を切り離して検討、協議する案について「現実的な面もある。議会と近く相談し、見解を共有したい」とした。
(2012年10月26日 福島民友ニュース)


*あくまでも、除染やインフラ復旧に関わる区域再編と賠償に関わる避難指示解除時期を分けて議論すべきだと思います。