Joe's Labo

城繁幸公式。
というか避難所。移行か?
なんか使いづらいな・・・

月刊CIRCUS 12月号

2010-11-12 18:11:44 | work
CIRCUS (サーカス) 2010年 12月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
ベストセラーズ


「サルでもわかる常識シリーズ」にてインタビュー掲載中。テーマは“解雇規制”。
まあ内容についてはいつも話していることなのでここでは繰り返さないが、
元リクルートで前杉並区立和田中学校長の藤原和博氏のインタビューが面白い。

2,30代の若手サラリーマンに対するアドバイスを求められた氏は、こう言う。
「本当にあと30年間サラリーマンを続けるかどうか、よく考えてほしい」

ただし、転職をすすめているわけではない。
「軸をどこに置くかということです。軸は絶対に会社に置かなければならないという時代では
もはやないと思います」

僕がいつも言ってることとまったく同じ。まあ、誰が考えても結局そこに行きつくのだろう。
もはや年功で報いられる時代は終わった。ということは必然的に軸足を会社以外に置く人間が
増え、滅私奉公とか愛社精神とか、そういうムラ社会的な残存物は徐々に消えていくのだろう。
そういう雇用にへばりついた垢みたいなものが全部落ちて、「仕事=生活の対価を得るための手段」
という価値観が確立した後に、職務給が確立するのかもしれない。

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27 コメント

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Unknown (スターチスの花言葉)
2010-11-12 19:17:41
藤原和博氏のインタビュー拝読しました。同じ職場で 3~5年は続けて働いた方が良いという所は自分には実践出来ていないことです。
あとサラリーマンにとって自分と合わない上司とずっと一緒に仕事する事ほど悲惨なことはないとおっしゃっていましたね。真剣に転職を考えたほうがよいと書いて有りました。
一つの職場で長つづきしていないので自分は反省しています。
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おっしゃっていることはわかります (ネルフ本部)
2010-11-12 19:59:25
>「軸をどこに置くかということです。軸は絶対に会社に置かなければならないという時代では
もはやないと思います」

 その通りだと思います。その人の能力で評価される時代が徐々に来ると思います。

 新卒時のチャンスをつかんで正社員なれば、会社に残るにしても転職するにしてもスタートライン。新卒時に正社員になれなかった人が既卒というダメ印のレッテルを張られる時代はいい加減終わってほしいです。

 企業の人事担当者は、いい加減に新卒正社員のみが優秀だという信仰を捨ててほしいです。既卒になった人でも新卒並やそれ以上に優秀な人材や変り種人材が会社にプラスの作用をすることがわかってほしいです。(既卒やフリーターをとって、問題を起こしたらお前のせいだといわれるリスク避けるにもほどがあります。)

 内定取り消しされて、既卒になった日から『新卒でないから。』ダメの一言で選考の土俵に上がることができないで苦しんでいます。

 
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Unknown (赤旗読者)
2010-11-12 21:35:25
もともと「就職」したわけでして、就社したわけではないのですよね。

仕事が生活していくためだけではなくて、世の中をよくしていってるというような感触がなきゃあと30年もくもくと頑張れと言われても厳しいですよ。

会社にいても自分の所属部署が企業売買などのM&Aなどで部署ごと別会社に移るという事もありえます。職務給的な制度に移行しておいた方がM&Aなどでも、より人材の流動化につながるのではないでしょうか。



話が雇用になりますが、今年の1月に城さんが出された「7割は課長にさえなれません」のまえがきで指摘していた第二の就職氷河期世代が今まさに生まれています。会社に残る残らないの選択すら出来無い世代が今後続いて何も良い事はないはず。

就活厳冬「決まらない」東京 合同面接会に学生ら2200人
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-11-12/2010111201_07_1.html

本当に希望と再チャレンジを生み出すシステムを構築しない限りこの日本に住む誰もが未来がなさそう・・・・・
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ノビー被害者 (Chic Stone)
2010-11-13 09:17:50
会社にしがみつくな、レールから降りろ…

●起業:『起業バカ』というか「実社会で通用する実力」のない人が起業しても連帯保証地獄なだけです。
●学問、知識の時代:『高学歴ワーキングプア』
●新しい産業:IT土方、デスマーチ
●好きなことを頑張って自分の人生を:『搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た』
●留学:具体的な書名は思い当たりませんが、要するに留学しても英語も身につかない人は多くいます。
●農業:田舎暮らし、農業の挫折も多くあります。

単純に、非常に高い確率で生きられるのは製造業正社員だけ、いやそれに高度成長や土地神話があってやっと生きられるようです。
レールから降りたらどの道もほとんどは死ぬジャングル、そしてうまくいかなければ「夢子ちゃん」とバカにされ自己責任とされるだけです。
落合信彦氏の言うように、ダメだったら福祉に頼らずいい人生だと笑って餓死する義務もあるんでしょうかね…

>ムラ社会的な残存物

それがなくなっても、実際には正社員はサービス残業超長時間労働化、非正社員はダブルワークトリプルワークがなければ生存できません。
会社はムラではなくなりますが、地域やネットに共同体を作る時間そのものがないでしょう。ただ生きるだけすらぎりぎり、多くは脱落する世界では。
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解雇と雇用 (武士の魂)
2010-11-13 09:24:09
解雇と雇用については政治の場においても本音で語られて
いないと思います。
今の新卒をはじめとする若者、特に二十代についてはやる気以前に
実力を発揮するどころかその雇用のチャンスさえ与えられていない
と思います。
その反面、その若者の親の世代、五十代以上がまだまだ社会において現在の労働法に守られ、既得権益にしがみついている傾向が強い印象を受けます。
一方で仕事に見合った以上の報酬を長期に渡り受け取れば、もう一方ではそのしわ寄せとして、雇用のチャンスさえ得られないという状態ではないかと
これからは結果に見合った待遇を従業員にしていく会社でないと生き残れないし、結果、国も生き残れないのではないかと思います。
解雇規制を緩めて、雇用の流動化を進めていくべきでは無いかと思います
しかし、今の政府を見ている限りでは、逆行しているように思います。

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日本終了のお知らせ (Ts)
2010-11-13 10:27:05
http://www.asahi.com/national/update/1113/TKY201011120576.html

日本も若年(実質)失業率40%の時代がやってきました!
終身雇用・年功序列を維持する"燃料"ももはや補充できない状況w
あと1回リーマンショック級の不景気がくれば日本経済終了のお知らせが聞けそうですね。


>ネルフ本部さん
>企業の人事担当者は、いい加減に新卒正社員のみが優秀だという信仰を捨ててほしい

彼らもリーマンです。新卒正社員→失業者ですら余っている状況でそれ以外に目を向けろといっても無駄でしょう。一流企業がエントリーシートの大学名で、一定ライン以下をばっさり切っているのと同じです。

では人事権者はというと、あと○年会社がもって逃げ切れればいい連中なわけで、こいつらに遠い将来の責任を負わせることも無理。


ではどうすればいいかというと、「私は言われたことしかやりません」と言って熱心に仕事をせず、最低限の消費しかせず、(国債購入原資になるので)貯蓄もせず、余ったカネは海外株式ETFでも買っておくことでシステムの基礎を支えるのを手伝わなければほって置いても崩れ落ちるでしょうw。


私はすでに行動に移し始めています。
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Unknown (めるめる500☆)
2010-11-13 11:30:45
問題は、そうゆうムラ社会的な価値観を捨てても組織のモラルを維持できるかどうかですね。
まあ、最近の事件を見ると治安関連の公務員組織でもそうゆうムラ社会的意識は効かなくなってきているようなので、民間も進んでいくことになるでしょう。

一方で選択肢の1つとして、民間にはムラ社会的な社風や組織維持を売りにする会社もあって良いとは思います。実態が同かを調べるには大学OB等のツテを探るなり、渡邉先生のところの情報なりを調べればよいわけで(何千億円もの売上のある大企業の中身がムラ社会というのは奇妙な感じもしますが。。)もちろん公務員は民間人から搾り取った税金で食っている以上そうゆうのはダメですよ。厳密に費用対効果で計算されるべきですね。

>企業の人事担当者は、いい加減に新卒正社員のみが優秀だという信仰を捨ててほしいです。既卒になった人でも新卒並やそれ

そんなこと考えていないと思いますけどね。現に、中途採用ってありますよ。フリーターを雇わないのは(他の中途採用並みの)年齢に見合った経験を積んでいないからでしょ。経験が無いのなら経験の要らないところにしか行けない、そうゆところでは付加価値のある経験を積めない。そうしてそこから抜け出れなくなる、ってだけですよ。
かといっても実際は景気の良いとき、あるいは全く新しいビジネス分野ではあまり厳密に経験がどうのとか言っていられないので、再チャレンジの機会を増やすのはなによりも経済活性化です。
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Unknown (赤旗読者)
2010-11-13 22:49:50

本日NHKスペシャル後の追跡AtoZが衝撃的でした。

http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/file/list/101113.html

日本でもかなり知名度のある大企業技術者が早期退職していく様が描かれているのですが・・

もう日本人技術者も愛社精神だのなんだのもっていない。

中国では1年契約ごとのプロ野球のようなものなんだという人材紹介の男のセリフが城さんの過去の指摘とかぶって聞こえた。いやある意味それ以上にシビアだという印象。

10年ぐらいのキャリアではまったく駄目で20年以上の専門性を持ったトップクラスの日本人技術者でなければ、もう中国企業も採用しようとは思わないそうだ。5~6年前くらいまではそうでもなかったらしいのですが・・



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Unknown (Unknown)
2010-11-14 00:42:36
>ということは必然的に軸足を会社以外に置く人間が
増え、滅私奉公とか愛社精神とか、そういうムラ社会的な残存物は徐々に消えていくのだろう。

当然でしょう。
それを評価する企業がなく、従業員にとって何のメリットもないんですから。
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Unknown (Unknown)
2010-11-14 05:18:25
現状の企業をみると、雇用の流動化には賛成しかねますね。

企業が求めるのは右も左もわからないフレッシュな人間であり、すでに他社で何年も働きある価値観にそまった人間ではありません。

その企業(もっといえば、その部署)には、昔から培い、これが最適であるというやり方や慣習があり、その慣習を教育によってしっかり実施してくれる人材は新卒・転職組どちらかということを問えば、会社としてとる選択は明らかです。

むろん、弊害もあるでしょう。日本の企業がそういうところであれば、別に学生はわざわざアメリカやヨーロッパにならって大学院までいく必要もない。専門学校で十分です。自分のキャリアなんて考える必要はない、会社から言われたレールを走ればいい。

しかし、私はそれでいいと思うのです。会社で働くというのは雇う人間と雇われる人間ということですから、そこに意思なんてものはいらない。最終的にはそれが労働者の幸せにつながっているのだと思います。
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