城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

門入滞在・コビクラと不動の滝 21.10.27

2021-10-27 20:17:19 | 山登り
 門入訪問は今回が5回目で、今回のテーマはコビクラと不動の滝、いずれも門入地区の代表的な瀑布である。二つの滝への訪問はなかなか実現する機会がなかったのだが、紅葉に染まる瀑布を求めてEさんの協力により今回実現した。ホハレ峠のすぐ手前に駐車すると、目の前には烏帽子山(1242m)が姿を見せていた。ホハレ峠付近の紅葉は始まったばかり。門入までの行程の前半(約1時間)はいつものごとく緊張の連続となる。緩斜面となるとようやく緊張が解ける。続いて徒渉となるが、水かさは前回の訪問時(8月26日日帰り)と比べると随分少ない。今回はホハレ峠から長靴で下った(帰りは登りとなるがやはり長靴で)。Eさん始め、長靴で来る人は多いのだが、ホハレ峠からの悪路に長靴で対処することは自信がなかった。このルートは徒渉とその後のぬかるみがあるので登山靴だと濡れるか泥にまみれるかを覚悟しなければならなかった。今回初めて試してみて、思った以上に長靴の効用は高かった。

 ホハレ峠付近から烏帽子山(1242.2m)

 ホハレ峠 10:37

 徒渉

 黒谷とコビクラの出合で昼食。蕎麦粒山からの水を集めるコビクラ、ここは長靴で勝負する。水量は多くない、ときどき廃林道(堰堤の工事のため作られたのか?)が顔を見せている。やがて大きな堰堤が見えてきた。この堰堤を越えるのが今日の難題で、右から高巻きする。高巻き道と堰堤との間が少しばかり隙間があることもあり、Eさんがロープをフィックスする。堰堤から下(上流側)まで4mばかりある。少し頼りにならなさそうな鎖はかかっているが、ここも下降のためのロープを出してもらった。少し進むとコビクラの滝の上部が見えてきた。全体を見るためにはやはり右側の草付きの斜面を高巻きする必要があり、ここでも,緊張を強いられる。写真を撮り、合流点まで戻る。
 今日お世話になる泉さん宅に付くとすぐにビールで乾杯。泉さん提供の落花生のゆでたのは絶品だった。おじさんも作ったことがあるが、とにかくでかくて、しっかり白っぽい実が付いている。次はHさん提供のローストビーフ、そしてEさん提供のサンマ次々出てくるごちそうにアルコールの摂取は増えるばかり。


 コビクラ出合でお昼 11:42

 コビクラ谷

 同上

 同上

 堰堤 12:25

 コビクラの滝 12:47

 門入到着 14:14

 いよいよ今日は不動の滝を見に行く。不動の滝は門入の人たちにとって信仰の対象であったらしい。不動の滝の前にある3mばかりの滝を「きよめの滝」と呼んでいるそうだ。不動の滝の滝壺付近には簡単な仏像があったらしい(今回Eさんが泉翁から不動の滝にあるというお地蔵があるかどうか見てきて欲しいという依頼を受けていた。残念ながらなかった。)。千回沢山に登った時(20年6月9日)の廃林道を蔵ヶ谷と千回沢との合流点まで歩く。林道周辺には既に立派に成長した杉の植林があるが、落下した杉の枝が林道を覆い尽くしているため、その枝を踏む音が静寂な谷間に響き渡る。厄介なことにその枝に足を引っかけて転んでしまう。合流点付近の林道から下降し、河原に降りる。この河原に沼のように水がたまっており、これが我々3人の行く手を阻む。足を入れた途端、底なし沼のように足を取られる。深いところではおちんちん付近まで達し、足がなかなか抜けない。やっとのことでその沼を抜け出し、快適な沢歩きが始まる。深いところもなく、順調に進んでいく。右側からの沢の合流点を過ぎると二つあると聞いていた3m程度の滝が現れる。最初のは「魚止めの滝」だそうで左側の草付きを巻く。二番目は「きよめの滝」、Eさんは左を巻き、二人は右を巻く。ここから不動の滝までは400mと言われたが、山の400mは結構遠い。先行するEさんの足が止まった、どうも着いたらしい。行きたかった不動の滝、この先は空高く壁が立っているかのように行き止まり。猛者は左に大きく高巻くか、右に高巻くか。かつて不動山は日帰りで登ることができた山だそうだ。不動の滝に参る人々は何を祈願したのだろうか。まずは家内の安全、五穀豊穣などなど。

 蔵ヶ谷 7:04

 蔵ヶ谷 7:24

 出合付近 7:49

 蔵ヶ谷 8:01

 最初の滝「魚止めの滝」 8:12

 二番目の滝「きよめの滝」

 不動の滝 9:06 滝の上部の紅葉が始まっている

 同上

 帰りは二つの滝は安全のためロープを出してもらった。高齢者の登山ではまず安全が優先される、時間がその分かかるが、仕方がない。滝がなくなったところで昼食、作ってもらったおにぎりが美味しい。合流点まで戻ってきて、いよいよ底なし沼の通過にかかる。おじさんは今回斜面際を選んだが、ハズレで余計に深い。足が抜けなくて焦る。二人は既に安全な場所にいた。予定よりも早く泉さん宅に戻ってきた。ここで泥で汚れた沢シューズ、そして沢足袋、膝・すね当てプロテクターを脱ぎ、長靴を履く。足下は軽くなったが、ザックは水を含んだ沢シューズ等で重くなる。いつものように泉さんは手を振って見送り。門入訪問は最後に難関が待ち受ける。最近背負ったことがない重荷に足は極端に遅くなる。ホハレ峠の看板が見えてきた時、やっと今回の山旅の満足感に浸ることができた。

 蔵ヶ谷のナメ 11:18

 蔵ヶ谷の終わりのミニ滝 11:25

 ホハレ峠の手前

コースタイム 26日合流点からコビクラの滝 行45分、帰り30分
       27日門入5:50→不動の滝9:06→門入12:35~13:15→ホハレ峠15:15


 コビクラの滝 真ん中辺りから東に線が出ている

 不動の滝ルート 緑色
 

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