日本も高齢化社会を迎えて、老老介護が増えています。そうした中でご自分の親を介護施設に入所させ、親の世話に行かない子供さんがおられることを聞きました。不自由になった親を感謝を込めて介護をされる子供さんもいらっしゃれば、少ないと事例とは思いますが、親のお世話をしない、子供さんのいるのも事実のようです。
聖書の箴言の書には、親をお世話をしない「卑しむべき子」に関し、次のように記しています。
「父をむごく扱い、母を追い払う者は恥ずべきことを行ない、卑しむべきことを行なう子である」(箴言19:26)
「卑しむべき子」とは、上記の聖句の通り、「父をむごく扱い、母を追い払う者」つまり、病気や年老いた親のお世話をしない者のことであり、そのような「恥ずべきことを」行っている者のことです。
聖書は「あなたの父と母を敬いなさい。それはあなたの神エホバの与える地においてあなたの命の日が長くなるためである」と教えています(出エジプト記20:12)。
父と母がいてその愛によって、子供は命を授かったのであれば、どのような場合も、むしろ病気や年老いて世話を必要とするときに「父と母を敬う」のは当然ではないでしょうか。皆様方もご承知の通り、親は自分の子供を身ごもった時から、健康な体で誕生をするように最善を尽くします。誕生後も成人するまで、あるいはそれ以降も保護と教育を施し、自立できるように長い期間、導きや援助を与え続けています。子供は決して自分の力で自立できるように成長できたのではありません。親は自分の子供が病気になれば、夜間でも寝ることなく世話し、病院に駆けつけ、心をつくし世話をするのです。それにも関わらず、親が病気の時や年老いて介護を必要とするときに、その子供が世話をすることをしないなら「父をむごく扱い、母を追い払う者」であり、「恥ずべきことを行ない、卑しむべきことを行なう子」なのです。
聖書は「愛は辛抱強く、また親切です」と教えていることを決して忘れてはなりません(コリント第一13:4)。親は長い期間に亘ってその愛を注ぎ、子育てをされたのです。その愛に子供は応え、「あなたの父と母を敬いなさい」と、エホバ神が命じられていることを忘れてはならないのです。あなたも、神エホバの教えを守り行い、神エホバと共に歩まれている方であれば幸いです(ミカ6:8)。
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