イエス・キリストは、「悪霊に取りつかれた、口のきけない盲目の人」を口のきけるように、そして目が見えるように治されました。その業を見た人々はイエスを「ダビデの子」と、言いましたが、偽りの宗教指導者パリサイ人たちは、イエスのことを「悪霊どもの支配者ベエルゼブブ(サタン)と非難し、心の邪悪さを露呈しました。イエスはそれでも、冷静に彼らの考えが間違いであることを論破しました(マタイ12:22~30)。次いでイエスは、人間にとって許されない罪について次のように明らかにされました。マタイの福音書に次のように記されています。許されない罪とは何でしょうか。
「このようなわけであなた方に言いますが、人はあらゆる罪や冒とくを許されますが、霊に対する冒とくは許されません。たとえば、人の子(イエス)に逆らう言葉を語るのはだれであっても、その者は許されるでしょう。しかし、聖霊に言い逆らう者がだれであっても、その者は許されないのです。この事物の体制においても、また来るべき体制(義の宿る神の王国支配下)においてもです」(マタイ12:31,32)。
「聖霊」・「霊」とは、何でしょうか。聖霊・霊とは、神エホバの活動する力のことです。神エホバはご自分の僕たちに聖霊を用い導きを与えて来られました。神エホバの僕たちは、「聖霊に導かれ」、つまり神エホバの活動する力によって情報が伝えられ、心が動かされ、また導かれました(ペテロ第二1:20,21.サムエル第二23:2.使徒1:18、28:25)。さらに、神エホバの聖霊は、神エホバのご意志に関する啓示や理解をもたらすだけではなく、その神エホバのご意志に従って、物事を成し遂げるよう、ご自分の僕たちを活発に働かせることもします。イエスが水のバプテスマを受けた後、神エホバの聖霊に「駆り立て」られて、荒野に行かれました(マルコ1:12)。その神エホバの聖霊は神エホバの僕たちを駆り立てたりする推進力として働きます。また、神エホバの聖霊は、私たちに生命を与えました(創世記2:7)。加えて裁きとその執行もします(イザヤ30:27,28;59:18,19)。聖書を調べると、聖霊は、さらに多くの働きをすることが分かります。
イエスは人の「許されない罪」について、「聖霊に言い逆らう者がだれであっても、その者は許されない」と言明されました。つまり分かりやすく言えば、神エホバのご意志に逆らう者、神エホバのご意志を行わない邪悪な者は、エホバの裁きの日に処断されます(詩編37:9,10.箴言2:22.マタイ7:21~22.啓示16:14,16;18章;19:11~21;20:10)。ですから、イエスはみ言葉を聞いて学び、守り行う「思慮深い人」となるように促されました。それは神エホバのご意志なのです(マタイ7:24,25)。
風強し 天候異変 梅雨の入り 今日の一句
路傍に咲いている「庭石菖(ニワゼキショウ)」