不都合な真実
2007
デイビス・グッゲンハイム
書籍版は読んでいたのですが、映画版は今更観ました。
多分、ゴアとAppleのプロモーションみたいな作品だろうなぁ、と思っていたら本当にそうでした。
しかし、中途半端な理論武装と感情論を一発で黙らせる反エコロジーこそ屁理屈にすぎないという作品。
票集めの政治活動であっても構わない。
本作に嘘があったら許せませんが、事実(データ)だけで構成されたプレゼンには異様な説得力があります。
都合の良い方向へデータを偏らせるということも善くあることですが、ここまで並べられるとどこから言い訳して良いのかも分かりません。
最強のプレゼンは本気で考えているという姿勢を伝えると言うこと。
クライアント(本作の場合は地球?)よりも親身になって考えるという姿勢。
思いも寄らない解を提出することが最強。
最悪なプレゼンはデータだけで固めた気持ちの入っていないプレゼン。
どれだけ「この想い」を届けたいかというもの。
その「想い」が無いプレゼンはどれだけのデータを集めても通りません。
本作の結びで「子供達が大人に疑問を投げかけることが大切だ」という件があります。
思っても観なかった解。
本作のタイトルである「不都合な真実」の同義語は「大人の理屈」ではないでしょうか。
どんな疑念を抱えていたとしても観るべき作品です。
人間が自ら住みにくくしてしまった地球は、地球が人間を住みにくくすることによって自己修復しているのかもしれません。
その先に人間が住めない星になってしまったとしても、それは『地球』にとってはどうでも良いことなのでしょう。
このさきも住みたい星であるのなら、やっぱり人間がどうにかしないといけないでしょう。
まあなんとか生きておりますよ(苦笑)
また会いましょう!
近々!