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映画【ハンニバル】

2006-12-23 03:36:58 | 映画
ハンニバル
2000
リドリー・スコット


一連のレクター博士シリーズを見直してみました、と言うことで締めとしてはやはりコレ。
文句なしの作品ですね。
映画マニアからするとイマイチらしいのですが、そう言う人はよく分からない芸術映画かタレント映画だけ観ていれば良いのだと思います。
批判するために観るなんて馬鹿馬鹿しいですね。
でも、クラリスはやっぱりジョディ・フォスターが良いです。ジュリアン・ムーアはちょっとイカツ過ぎ。惜しい。
スケジューリングやらで出演できなかったんだと思いますが、代役だったなりの演出になっています。

このシリーズを一連で見てやっとキャラクターに情が沸きます。愛すべき情を持った変態たち。ティム・バートンの描く異形の者たちと少なからず接点があるかと。もちろん、レクター博士だけではなく、クラリスももちろん、その他のキャストも。
本作ではレクター博士の演出が控えめだけれどもキャラが最前面に出ています。完全に主人公。
シャーロックホームズ(レクター博士)を観るワトソン(クラリス)目線のストーリーテリング。手記みたいな感じ。
演出が完成されすぎてて怖いです。

BGMで「美しく青きドナウ」がやたら流れます。好きな曲なので許せるのですが、この曲にそこまで固執する理由が分かりませんでした。舞台はイタリアじゃなかったの?
理由を知っている方がいたら教えてください。
メロディー違いのバージョンまで出てくる。それはイマイチでした。

シリーズをちゃんと見てみるとやっぱり楽しめます。ということが分かりました。2度おいしい。


小説の方が面白いらしいのですが、未読です。
あんまり比べる物じゃないと思うので、ソレはソレということで。