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ニッポン放送株。

2005年03月20日 04時46分07秒 | 社会・経済
毎日、情勢は変化しているようですが。
個人的には、つい最近、株をやりだしたものの初心者(それもミニ株だからたいしたことはないのだが)だから、制度上の話…云々はその手の専門のサイトを見てもらうこととして、また新株予約権の事も司法の場で判断が委ねられているから、これも、どうこう言うつもりはない。ただ、ちょろっと思うのは、ライブドアが手続き上、問題がなかったと言っても、時間外取り引きで買ったのは、市場価格に影響云々ではなく、結局は自分が買っている間は価格を維持させたかった、つまりできるだけ安く買いたかった、という意図が見え見えだし、またフジ(ニッポン放送)も、そのような状況になってから、新株予約権の発行をするのは、目的が何であるか、見え見えになってしまっている。

僕個人的には、仕事の関係上、フジサンケイグループの支持でないとダメなんだろうけど、そうでなかったとしても、堀江氏は非常に大切なことを忘れてしまっているように思う。
まず、明確なビジョンを示していない。しっかりしたビジョンさえ持っていれば、先に、あるいは早い段階で話し合いもできただろうし、何も苦労して多額のお金を集め大量の株など買う必要もなかったようにも思える。先に明確なビジョンを持ち、株を買うなら買うで動いていれば、あとでフジを納得させることもできただろう。お金を用意する前に、ビジョンも用意しなければならなかった。だから、「外資に転売?」なんてことも囁かれてしまう。
それから、そのビジョンを示すために、相手の会社のことをよく研究しているか、と言えば、していないように思える。
ネットとテレビの融合というが、具体的にどうやろうとしているのか?フジを納得させるだけの具体案を持っているのだろうか?そのためには、マスコミという仕事がどういうものであるか理解しないといけないだろう。それを思うと、この件での、彼とライブドアという会社のマスコミに対する今までの対応は、どうか?と思う。自分達が、どのように相手の会社の経営に関わるのか、具体的なメリットも示さず、いきなり単に「乗っ取り」的な行為を行えば、相手が不安がるのは、目に見えている。その部分で自分達のアプローチに非があるのを棚に上げ、フジが話し合いをしてくれないといって、マスコミばかりに都合の良いこと、調子の良いこと、いい加減なことを言っても、特に一部のマスコミなんかは、適当に尾ひれや背ひれを付けて、コトを大きくしたりするのだから。そういうマスコミもあることを知っておかないと。だからこそ、ちゃんとネクタイをしめて、広告代理店がプレゼンをしに行くぐらいのつもりで、必ず相手を納得させる勢いで、理論武装して、自分の真意を伝える話し合いを、結局は、いつかしなければならないんだから、最初からしておけば、あとで株を買い占めても、相手に本気度が伝わって、好意的に感じたかもしれない。株だけ買い占めても、人の心に伝わらないとダメだ。心も買い占めないと(←悪い意味ではなくてね)。今までの彼の会社の買収は多分、彼の意図しない無意識なところで、心の買い占めも行われていたのだろうと思う。

僕には、今回の堀江氏のやり方は、うまく人とコミュニケーションがとれない人間が、自分の目的を達成するために、有無を言わせず、力ずくで既成事実を作っているように思える。もっとわかりやすく言えば、こんな感じか?うまく女性とコミュニケーションをとれない男が、どうしても好きな女性をものにしようと思うが、コミュニケーションがうまくとれないから、いきなり好きな女性の銀行口座に多額のお金を振り込んで、養っているつもりでいるのと同じようなことかも知れない。まるで、ストーカー?

先日、フジとライブドアが協議を行っていたようだが、ライブドアがトップ会談を提案し、物別れに終わったところをみると、まだまだ、彼らのビジョンは抽象的なようだ。

追加TB。--------

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