備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

15.天石門別神社(和気町)

2008-05-29 20:33:02 | Weblog
天石門別神社(あめのいわとわけじんじゃ)。
場所:和気郡和気町岩戸655。国道374号線沿いにあり、和気町立山田小学校の東約400m。鳥居前には駐車場はなく、山田小学校の東南すぐに「河本コミュニティハウス」の駐車場があり、ここに駐車できる。
当社はもともと背後の天神山山頂にあったが、ここに山城が築かれたため山麓に遷座したという。下から見ると、天神山は多くの巨岩が露出しており、石の門というより、石の壁のようだ(写真)。

Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/06-120.html

14.由加神社

2008-05-29 20:08:29 | Weblog
由加神社(ゆがじんじゃ)。
場所:和気郡和気町大田原438。県道96号線(岡山赤穂線)沿いにある。和気町役場の北約500mで、JR和気駅や町役場からは、金剛川に架かる橋を渡れば、すぐ。神社の住所は当てにならないことが多いが、当社は神職さんが常駐しているのか、gooの地図でも検索できる。駐車場も広大。
最近は「和気アルプス」と通称される和気富士~神ノ上山山系の南の山麓に鎮座している。「富士」と称されるように、姿の良い山で、確かに古社があるにふさわしい。
和気氏ゆかりの神社であり、「由加」は、主祭神である豊受大神の別称である「宇加の神」からきているものとみられる。

岡山県神社庁のHP:http://www.okayama-jinjacho.or.jp/cgi-bin/jsearch.cgi?mode=detail&jcode=11042
Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/07-063.html
ついでに、和気アルプスのHP:http://www2.ocn.ne.jp/~mfuji/

13.石立神社

2008-05-28 22:50:51 | Weblog
石立神社(いわたてじんじゃ)。
場所:備前市麻宇那1260。伊里川に大谷川が合流するあたりに「伊里中学校」があり、その東約800m。伊里中学校と大谷川に挟まれた県道262号線(蕃山友延線)を進んでいくと石灯籠や石柱が見えるので、そこを右折して岡山ブルーラインの下を潜る。駐車場あり。
背後に春日山が聳え、山腹に巨岩が見える。これは磐座らしいが、現在そこに至る道は無いとのこと。
本殿も巨岩の上に建てられているらしい。岡山日日新聞に備前国総社宮の武部宮司が連載されていた「備前国の古神社は今」の当神社の回(2005年9月7日)に、特別に本殿の下を覗かせてもらったという写真が掲載されていた。その記事によれば、「角張った柱を寝かせたようで、長さは約3メートル」とされている。

岡山県神社庁のHP:http://www.okayama-jinjacho.or.jp/cgi-bin/jsearch.cgi?mode=detail&jcode=11025

Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/07-060.html

12.大瀧神社

2008-05-28 22:46:23 | Weblog
大瀧神社(おおたきじんじゃ)。
場所:備前市大内949(天神社境内)。国道2号線の「大内」信号の北、約700m。道がわかりにくいが、「大内保育園」の西隣。地図では天神社となっている(はず)。道路が狭いうえに、保育園の送り迎えの時間帯は、お母さんがたの自動車が行きかうので、頃合を見計らって訪ねるのがよい。鳥居前にも1台程度は駐車可か。
もとは大瀧山福生寺の鎮守で、寺境内にある滝(水)の神様。現在は弁財天が祀られている。当社の旧社地については、「大滝山物語」(丸山弘然著、平成12年7月)によれば、「大滝明神社は本堂裏の明神山の頂上に御本殿があり、本堂裏の経蔵の西に拝殿と随身門があった。」という。
大正9年に当社、天神社、油滝神社、姫神社(いずれも旧村社)を大瀧神社に合祀して、旧天神社境内に移転したとのこと。このため、現在の祭神は罔象女神、菅原道真公、油滝神、比売神となっている。

11.大内神社

2008-05-28 22:11:05 | Weblog
大内神社(おおうちじんじゃ)。
場所:備前市香登本1249。国道2号線の「香登駅前」交差点を北に曲がる(香登駅の反対側)。突き当りを右折(東)し、そこから約700mで着く。道路は狭いが、境内に駐車可。(ちなみに、「突き当たり」のところに珍しい石長姫神社がある。)
旧郷社。「岡山県神社誌」(昭和56年4月)によれば、祭神は、大山津見神、大市比売神、木花之佐久夜毘売神、大香山戸臣神。創建年代は不明であるが、大宝年中、香登臣秦大兄が修繕をしたと社記にある、という。
境内社として「総神社」があり、多分、当社が当地区の総社の役割を果たしていたのだろう。

10.長田神社

2008-05-27 22:45:55 | Weblog
長田神社(ながたじんじゃ)。
場所:和気郡和気町日笠下27。県道46号線(福本和気線)に面する日笠郵便局が目印で、そこまで行くと、その北西側に鳥居が見える。神社の森の西側から本殿裏のほうに回り込むと駐車場があるが、入り口が分かりにくい。また、鳥居前の道は狭いので、郵便局付近に邪魔にならないように駐車して参拝するほうが早いかもしれない。
岡山県神社誌(昭和56年4月)によれば、祭神は事代主命、天照大神、春日大神、神功皇后外13柱。中古、宇佐八幡宮を勧請して「八幡宮」と称したという(Web魁さんのHPの本文は他の神社(大内神社?)のものが紛れ込んだ?ものか、やや相違がある。)。

Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/07-066.html

9.深田神社

2008-05-27 22:30:51 | Weblog
深田神社(ふかだじんじゃ)。
場所:岡山市中区今谷533。百間川に架かる神下橋を渡って南、200m程上るとすぐ左に入り口(右は今谷加圧ポンプ場)がある。鳥居前に駐車場があるが、普段は入り口に車止めがあるので、その前に駐車。神門も(施錠はされていないが)扉が閉められている。火災に遭い、最近再建されたようで、警戒しているのか。
操山にある神社の1つで、同じ車道を上っていくと、吉備津岡辛木神社への登り口がある。

岡山県神社庁のHP:http://www.okayama-jinjacho.or.jp/cgi-bin/jsearch.cgi?mode=detail&jcode=01078
Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/07-072.html

8.高蔵神社

2008-05-27 21:52:52 | Weblog
高蔵神社(たかくらじんじゃ)。
場所:岡山市北区牟佐2803。岡山市街地からは自動車で県道27号線を赤磐市街地方面に向かい、旭川に架かる新大原橋を渡り、最初の信号を左折。突き当りを左折すると牟佐大塚古墳、道なりに右に行くと本宮高倉山への登山口に着く。付近に駐車(数台分あり。)し、舗装された道を、健脚なら30分、ゆっくり歩いて1時間弱で、到着。もとは、更に先の高倉山山頂に鎮座していたという。
ハイキングコースとしても好適なため、「本宮高倉山」で検索すると、山歩き愛好者のHPが多くヒットする。例えば、http://www.okayamanoyama.com/mon_takakurayama.htm
備前総社宮・国庁と両宮古墳(伊勢神社)・備前国分寺の間にあり、今も山陽自動車道を見下ろす位置にあるなど、地政的にも重要な地にあると言えるだろう。なお、登山口から東約400m(県道の北側)に同名の神社がある(参拝の便宜のための里宮または遥拝所と思われる。)。

岡山県神社庁のHP:http://www.okayama-jinjacho.or.jp/cgi-bin/jsearch.cgi?mode=detail&jcode=01068

7.石門別神社(岡山市奥田南町)

2008-05-25 22:01:25 | Weblog
石門別神社(いわとわけじんじゃ)。
場所:岡山市北区奥田南町4-48。岡山南高校のすぐ南、国道2号線からは「ニトリ岡山店」と「後楽温泉ほのかの湯」の間の狭い道路を入れば、すぐ。境内は狭いので、うっかりすると見落としそうだ。自動車でも行けないことはないが、駐車スペースがない(境内に1台くらいは置けそうだが、車止めがあって入れない。)。道路も狭いので、どこか広い場所に駐車してきたほうがよい。
御野郡の式内社には石門別神社が2社あり、大供表町にもう1社ある。神名帳西大寺本では、冒頭の9社のうちにあげられているが、その後の御野郡の中にはない。同郡の同名の神社なので、1つとしたのかもしれないが、それでは「128社」にならなくなる。西大寺本が「125社」としている一つの理由かもしれない。
なお、いずれも、少なくとも江戸時代は所在不明となっていて、式内社再興のときに、「石神社」と呼ばれていた当社が実は「石門別神社」であったということになったものらしい。

Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/06-028.html
多分「Web魁」さんが一番多くの備前国内神名帳所載の神社を掲載していると思います。

6.片山日子神社

2008-05-25 09:33:28 | Weblog
片山日子神社(かたやまひこじんじゃ)。
場所:瀬戸内市長船町土師799。JR「長船」駅の東南、徒歩で約800m。長船土師郵便局のすぐ近く。県道83号線に面しており、この道路は結構交通量が多く、神社のHPだと駐車場があるように書いてあるが、場所がよくわからない。少なくとも鳥居前にはない。
式内社で、もとは、当社の南にある「甲山」山頂に鎮座していたという。「甲山」は古く「神山」「国府山」の字をあてていた。旧社地には奇石が多いといい、「大吉備津日子命片山ノ仮宮」という伝承がある(「式内社調査報告」(第22巻)による)。
ネットで検索しても、甲山に登ったという内容のものに行き当たらない。備前国総社宮武部宮司が岡山日日新聞に連載していた「備前国の古神社は今」シリーズのなかで、甲山に登った記事が掲載されていた(2005年7月6日)。それによると、山麓にある「医王山正通寺」の東にある墓地から山道を登ると、「六郎稲荷神社」がある。その先に岩が並んでいる場所がある(大意)、というもの。現地に行ってみたが、確かに何となく、それらしい道がある(地面に赤いペンキで矢印が書いてある。)。しかし、とても素人さんが安直に行けるような感じではなかったので、行くのを止めた。磐座があるなら、是非、道を整備していただけないものか。
さて、当神社の付近には、地名のとおり土器製作工房が多数あったといい、その守護神として重要な神であったと思われる。

岡山県神社庁のHP:http://www.okayama-jinjacho.or.jp/cgi-bin/jsearch.cgi?mode=detail&jcode=12066

玄松子さんのHP(片山日子神社):http://www.genbu.net/data/bizen/katayama_title.htm