備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

7.石門別神社(岡山市奥田南町)

2008-05-25 22:01:25 | Weblog
石門別神社(いわとわけじんじゃ)。
場所:岡山市北区奥田南町4-48。岡山南高校のすぐ南、国道2号線からは「ニトリ岡山店」と「後楽温泉ほのかの湯」の間の狭い道路を入れば、すぐ。境内は狭いので、うっかりすると見落としそうだ。自動車でも行けないことはないが、駐車スペースがない(境内に1台くらいは置けそうだが、車止めがあって入れない。)。道路も狭いので、どこか広い場所に駐車してきたほうがよい。
御野郡の式内社には石門別神社が2社あり、大供表町にもう1社ある。神名帳西大寺本では、冒頭の9社のうちにあげられているが、その後の御野郡の中にはない。同郡の同名の神社なので、1つとしたのかもしれないが、それでは「128社」にならなくなる。西大寺本が「125社」としている一つの理由かもしれない。
なお、いずれも、少なくとも江戸時代は所在不明となっていて、式内社再興のときに、「石神社」と呼ばれていた当社が実は「石門別神社」であったということになったものらしい。

Web魁さんのHP:http://websakigake.sakura.ne.jp/06-028.html
多分「Web魁」さんが一番多くの備前国内神名帳所載の神社を掲載していると思います。

6.片山日子神社

2008-05-25 09:33:28 | Weblog
片山日子神社(かたやまひこじんじゃ)。
場所:瀬戸内市長船町土師799。JR「長船」駅の東南、徒歩で約800m。長船土師郵便局のすぐ近く。県道83号線に面しており、この道路は結構交通量が多く、神社のHPだと駐車場があるように書いてあるが、場所がよくわからない。少なくとも鳥居前にはない。
式内社で、もとは、当社の南にある「甲山」山頂に鎮座していたという。「甲山」は古く「神山」「国府山」の字をあてていた。旧社地には奇石が多いといい、「大吉備津日子命片山ノ仮宮」という伝承がある(「式内社調査報告」(第22巻)による)。
ネットで検索しても、甲山に登ったという内容のものに行き当たらない。備前国総社宮武部宮司が岡山日日新聞に連載していた「備前国の古神社は今」シリーズのなかで、甲山に登った記事が掲載されていた(2005年7月6日)。それによると、山麓にある「医王山正通寺」の東にある墓地から山道を登ると、「六郎稲荷神社」がある。その先に岩が並んでいる場所がある(大意)、というもの。現地に行ってみたが、確かに何となく、それらしい道がある(地面に赤いペンキで矢印が書いてある。)。しかし、とても素人さんが安直に行けるような感じではなかったので、行くのを止めた。磐座があるなら、是非、道を整備していただけないものか。
さて、当神社の付近には、地名のとおり土器製作工房が多数あったといい、その守護神として重要な神であったと思われる。

岡山県神社庁のHP:http://www.okayama-jinjacho.or.jp/cgi-bin/jsearch.cgi?mode=detail&jcode=12066

玄松子さんのHP(片山日子神社):http://www.genbu.net/data/bizen/katayama_title.htm