早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密


国内外美大デザイン受験指導32年約1000名累計合格率89.9%
/早稲田建築AO他10年指導コーチング

アートのちから

2019-04-05 09:46:41 | 早稲田建築AO受験マスタ−コーチの秘密
美術や音楽、建築を理解するには言葉はいりません。どの国に住んでいる人々の心に直接語りかけて伝わります。それは視覚伝達であり聴覚伝達という人間がもつ感覚に直接伝わるからです。視覚言語や聴覚言語という表現もできますが、説明や概念による事前の解説がいらないからです。映画などの映像芸術は全く言語がないと、伝わらない複雑な概念もありま

すがそういう必要がないことが特徴と言えるので、昔から人々が鑑賞してきた理由でもあります。美しいものや感動する事は心をとても豊かにしますし、新しい種類の絵画や音楽あるいは、建築は新しい感動や経験がもたらされ日常生活では感じることができないこと、あるいは大自然などに隠されたさまざまな空間や色彩、構造などを科学的解釈とは全く別の視点
”詩的な美”と”構造的な美”という世界観を独自に表現できる、心象風景であるとも言えます。平和で幸福な愛情溢れる真理をそれぞれの作家が、自分の直感を元に独自な壮大な奥行きある深遠な世界観を表現しているすばらしい人間の心の成長にとても必要なと世界と言えます。


 私は32年の自分が創設したアートスクール時代で、デッサンを6ヶ月経過した時に、大型作品の過去の画家の作品の模写課題を必修にしていました。大きな作品はF100号ほどですが、小さくてもB版前面で少なくとも1メートル大の作品にチャレンジさせました。美術の偉大な先人の作品を自分なりに、たどること
は美大に合格するという狭義の意味である傾向と対策ではなく、生徒各自の魂に自問自答する芸術家へのコミットメントを試す意味がありました。

その効果はとてもすばらしく、毎年、まるでまったく異なる個々のアーテイストを編成しての新しいビッグバンドを編成している気持ちがしました。それは本当にすばらしい経験でした。

 話は少し飛びますが、前にも書きました外国人労働者(移民問題)のことに触れます。以前、私は当時受講生の女子校生(今は英国の国立大学の大学院を卒業後、英国に滞在して幼児教育者として活躍)が、大変ですという慌てふためいてきたことが思いだされます。

 スクール内部の階段にでると何人ものアジア人の労働者らしき人が、一心に頭上にむかい”祈りを捧げ泣いています”それは、とても熱心な心からの祈りでした。


 彼らが祈っていたのは、私が毎年課題で出題していた、美術の歴史上の画家の絵画の模写作品でした。それには共通の符号がありました。それらは全て、キリストかマリア像でした。彼らは聞いたら、真夏の過酷な道路工事の仕事を通じ母国の家族に全て送金をしていたのでした。



そこに見えたのは、自分達の文化と共通するものがない日本に来て全くない現状の不安感であり、毎日異教下(前の首相が天皇を中心とする神の国発言などもあると感じる….)でとてもつらい思いをしていたことを、私に話しました。私は、いつもあなた方のマリア様やキリストは見ているから、大丈夫と話しました。



 私は、そこであなたのマリア様やキリストはあなたの尊い行いをいつも、この神道と仏教国と無神論と少数のキリスト教徒の国でも見ていることを話しました。現在問題の外国人労働者問題は、単純に即物的で表面的に外国人労働者を受け入れるというのではなく、

それぞれの国の文化背景を十分に考慮し教育や行政上の言語の問題などをヒアリングして、それらを反映させる仕組みがないと少子高齢化の大きな壁は超越できないと感じました。あなたはこの大きな人口減少問題をどのように解決できると思いますか?

➡ここに添付したのは、4月から教えて10月の大型作品展示会用に当時高校3年生の女子生徒2名と1浪男子生徒2名の4名の作品です。テンペラや画用紙にポスターカラーやアクリルガッシュで描いた、B1あるいは特別のモヂュールによる縦1メートル以上の作品です。全てグラフィックデザイン系や情報デザインを受験した生徒です。ファインアート系に進学した人はいません。