早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密


国内外美大デザイン受験指導32年約1000名累計合格率89.9%
/早稲田建築AO他10年指導コーチング

「西洋絵画と日本画の空間は全く異なる話」

2019-04-07 10:18:51 | 早稲田建築AO受験マスタ−コーチの秘密
 今年も高校や大学の新学期がそろそろ始まります。

 早稲田建築AO入試を考えている新高3年生や2年生は、”学科試験だけでなく、筆記試験(文章と実技の想定鉛筆デッサン・ドローイング試験)”がある事は知っていると思います。オープンキャンパスや進路相談からの勉強では遅いですので、今のうちから十分に対策と勉強を始めることが、やはり合格するためには必須です。

 志を立て熱意と情熱をもっていると思いますが、やはりこういう実技試験は美大進学希望者はもちろんのこと、一般国公立と私立大学工学部の建築科で実技試験を実施する大学では早いスタートが合格への前提条件になります。毎年多く見られる
オーキャン後や夏休みからでは、10月のAO入試だと2ヶ月しかないのでバタバタになります。

納得の美しい作品を仕上げるのは、基本的な知識とデッサンという「直感をもとに目と手と頭」が自然に思うように働くようにしなければなりません。”心に浮かんだイメージを絵という見える形”にするには、やはり専門的な勉強が必要になります。

「西洋絵画と日本画の空間は全く異なる話」

1961年に日本を経済大国としての登場を西洋人で初めて見通した、マネージメントを創始した哲人ドラッカーは芸術を「社会的な価値の表明」と捉えていた。そして彼は日本は常に概念を他国から輸入してきたと指摘した。それは日本が他国と全く異なる文化であり”知覚的な純粋に日本的だからであり、それが日本の芸術の日本画や書を中心に発展してきたこと、演劇も西洋的な劇的ではなく絵画的であること、歌舞伎もまたカメラとフイルムのない映画と指摘している。日本の組織と個人の二極性は今回は省くが、彼は日本画の構図空間にもその二極性の持つ緊張感と風景画もまた心象風景であるという、これは日本しかないとも述べている。

近代的西洋絵画は”幾何学であり直接投影投影図法”の再発見で、中国の絵画は代数学で比例が支配し儒教と同様であると。しかし日本画は”位相的で形と線が空間により規定される。故に直線と曲線の区別がなく面と空間の特性を扱う。それは1700年頃の数学の分野であり角度や渦巻きを扱う。日本画の画家は美意識においても位相的でありまず空間を見て、次の線を見る。西洋絵画のように線からはスタートしない。西洋絵画は”対象の形態”で日本画は”構造”ではなく”構図”であり、線を決めるのは空間であり、空間は線では決められないとする、位相に特有の見方だと分析し解析している。

参照 : 「すでに起こった未来ー変化を読む眼」 The Ecological Vision
Peter F. Drucker P・F・ドラッカーより

▶ 早稲田建築AO/サイトアドレス https://kenchiku-ao1.xsrv.jp
       高橋順一公式サイト https:www.junichitakahashi.info