Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

今日の思い出を振り返ってみる

2020-08-25 08:45:54 | 日記

うの華 38

 一触即発!と見る間に私の目の前で、ずんだんと祖父と父の親子喧嘩らしい小競り合いが始まった。私の見る限り何方も負けていないという様子に見えた。私の手前何方も引くに引けなかったのだろ......

 今日も良いお天気、暑くなりそうです。台風8号の影響で、日本海側はフェーン現象で気温が上がるという事です。流石にパソコンだけでなく、私自身も体力的にきついです。

うの華3 29

2020-08-24 09:38:08 | 日記
 台所に1人残って、母の最後の言葉に憤慨しながらぽつねんとしていると、私は自分が所在の無い事に気付いた。如何しようかと思う。廊下の先、居間や座敷のある方向に注意を向けてみた。階段の辺りの物音に耳を欹ててみる。廊下の途中に口を開けている縁側への入り口から、座敷の障子の開いた向こう等、目の届く範囲の、空間の続いている隙間を窺ってみる。が、誰も私の目に入らない。不思議と家の中は静けさに覆われていた。座敷の襖や縁側への障子戸などが開いているのだから家の中の物音は聞こえる筈だ。寒い季節では無いのだ。締め切られて音が遮られる事は無いのだ。

    そんな事を推量しながら、私は静けさがしんと染み渡ったような家内の雰囲気を感じ取った。光線のコントラストがはっきりとして来ているこの季節の、夏に向かう気候という物を、ふと、私は焼けてきた素肌に感じ取ると、伸びやかで軽くなり、引き締まった自分の身が心地好い程に軽く躍動的になったと自覚した。そうして、木造家屋の日差しを遮る屋内も心地好く涼やかだった。

 さて、結局、階段の部屋まで戻って来た私だった。階段の麓を眺めると、私の予想に反してそこには誰もいなかった。皆何処に行ったのだろう?。疑問に思う私は先ず座敷を覗いて見た。が、そこには誰の姿も無かった。外出から帰ってから、私には疑問だらけだった。

 次に私は階段を上ると、先程父といた寝所に達した。父もいないのではないか、そう思っていたが、彼の方はその儘部屋にいた。

     その時の父は寝床では無く、彼の文机の前にいて座していた。彼は屈み込むようにして、肘を付き何やら熱心に厚みのある小型の本を覗き込んでいた。そんな父に、私は声を掛けようかしら、如何しようかしらと、躊躇した。



相変わらず

2020-08-24 09:16:33 | 日記
 少し暑さが引いた様な、気温的にはそうなんですが、ぼわっとした暑さはまだ健在です。夜寝苦しくて困ります。
 今日の思い出…は、メールからアクセスできなくてお休み。うの華3は、少しずつ書いて、アップ、推敲して、訂正、等々しています。

 今朝は久しぶりに夢を見ました。どんな夢かというと結婚式の夢。誰のかというと不明。目覚めた時は覚えていたんですが、その後、何回か眠る内に夢を見たという事だけしか覚えていなくて、夢の内容を忘れてしまいました。景色は海辺の式場だったようです。明るい視界の開けた式場、緑などの芝草も多い景色でした。花嫁さんの薄くて白いベールが風に翻って、目の前に靡いている姿だけ印象に残っています。
 何度目かの内、最後の朝の目覚めがとてもだるくて、不快な暑さの中で倦怠感にどっぷり沈んでいました。かき氷食べよう!、っと。
    写真は、昨今の発酵食品の流行りから、甘酒掛けかき氷。ひなびた味に

8月も下旬

2020-08-21 09:17:03 | 日記
 20日が過ぎて、8月も下旬にはいりました。毎日暑いです。
    パソコン部屋には相変わらずクーラーが無いので、この暑さに重くなり、殆んどフリーズ状態、遅々として作業が進みません。早めに切り上げたいのですが、私の方が先に音を上げてしまいます。暑さが少し引くまで、本格的な創作、記事アップ作業は出来なさそうですね。



うの華3 28

2020-08-20 14:15:37 | 日記
 「お母さん、お祖母ちゃんが来て欲しいって。」

私がこう言うと、台所にいた母は最初無頓着で、今食事の準備中だと素っ気なかった。続けて邪魔しないでねと彼女は付け足した。その後お祖母ちゃんに聞いていないのかと横目でこちらをちらりと見て言った。こういう母の所作に、私は、さては祖母の先程の言葉は母が私に対して祖母に告げ口したのだな、と、ピンと来るものがあった。

 「お母さん、お祖母ちゃんに、私が邪魔するって言ったでしょう。」

こう言うと、彼女は臆せずにそうだよと言うとサバサバした態度で、相変わらず流しの仕事に夢中の儘で、自分の手を休めずにいた。私はちょっとムッとした。そこで私がいつ邪魔をしたのだと彼女に文句を言うと、いつもだよと、彼女は空かさず切り返して来た。これには私も売り言葉に買い言葉で負けずに直ぐ切り返そうとした。が、いや、そんな場合では無いと、祖父の事を思い出した。そこで私は最初の話に戻った。

   「お祖母ちゃんが、急いで呼んできてって。」

誰を?、と母は相変わらず呑気だ。お母さんだよと声を大きくして私。

「急いで呼んで来てって。きんきゅうだって言って呼んで来てと言われたから。」

こう言うと母の手が一寸止まった。きんきゅう?この緊急かしらと母は空を見てから口にすると、漸く私の方へと向きを変えた。

    母は、祖母の言葉を言われたままに言ってみろと私に言うので、それならばと私は一字一句違えずに祖母の言葉を繰り返した。すると母は、思案げにタオルで手を拭き、前掛けも外して、台所に立つ私の脇を無言でゆるりと抜けて、台所から廊下へと上がると居間へと向かった。が、一旦行きかけた母は歩を止めて、ひょいと振り返って私を見た。そうしてお前何かしたんだろう、と言う。まさか、身に覚えのない私は違うと答えるのだった。